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全国的にeスポーツへの注目が集まるなか、京都では産学官が連携し、eスポーツを通して観光や地域の振興、IT人材の育成を目指すプロジェクトが進められている。その拠点となっているのが、亀岡市にあるサンガスタジアムby KYOCERA(以下サンガスタジアム)のeスポーツゾーンだ。ここにはマウスコンピューターのゲーミングPC「G-Tune EM-B」が30台導入されており、「ロケットリーグ」などのeスポーツ大会が開催されている。そんな京都でのeスポーツ振興の取り組みの狙いや概要、eスポーツゾーンへの「G-Tune」導入による効果などを伺った。
eスポーツによる地域活性化、世代や性別を超え多くの人が楽しむ競技へ
ゲームからeスポーツへの導き
ハイスペックPCを導入することで人が集まりeスポーツの促進につながる
PCを通じてデジタルイノベーション人材育成の拠点に
京都では2021年に、eスポーツに関連する企業や団体で構成される京都eスポーツ振興協議会を設立。サンガスタジアムeスポーツゾーンを拠点に、eスポーツ振興事業を進めている。その意図を、京都府文化スポーツ部文化スポーツ施設課参事の細木憲氏は次のように語る。
「eスポーツは年齢や性別にかかわらず参加でき、さまざまな世代の交流やコミュニケーションを促進します。ひきこもりの方、高齢者の方などの新たな社会参加の機会を創出し、子供や学生へのIT教育としても有効です。京都府では、eスポーツを通して地域の活性化、観光振興、デジタルイノベーション人材の育成につなげるためeスポーツ支援事業に注力しています」
現在、全国にさまざまなeスポーツ関連施設が登場しているが、京都の大きな特徴は、産学官が密に連携し、オール京都の体制で取り組みが進められていることだ。取り組みの大きな二つの柱としては、イベントの開催と人材育成がある。またeスポーツを単なるゲームではなく、新しい文化として全国に発信することを目指しているという。
「私どもはeスポーツを選手やプレイヤーだけのものにせず、自分でプレーしない人も観て楽しめるものにしたいと考えています。競技者だけでなく、観客も一緒になって熱狂する。eスポーツを観て楽しむ文化を京都から発信したいのです」と京都eスポーツ振興協議会の代表幹事である尾方説氏(一般社団法人ジャパンeスポーツアソシエイション代表理事)は語る。
「京都は新しい文化を積極的に取り入れていく土壌があり、たくさんの大学や企業があります。そんな京都で多様な人がeスポーツを通じて交流を図り、新しいスポーツ文化が生まれること、そんな文化の発信源となることを期待しています」と、サンガスタジアムを運営する合同会社ビバ&サンガ職務執行者の小森敏史氏も語る。
今後は2万人以上を収容できるサンガスタジアムを活用し、全国から人が集まる大規模なオフラインイベントも開催し、観光や地域の振興につなげていく予定だ。
サンガスタジアムはサッカーやラグビーの国際試合ができる球技場のほか、クライミング、3人制バスケットボール、ドローンサッカー、コワーキングスペースや保育所、足湯などの設備が整う多目的型複合施設である。その4階にあるeスポーツゾーンではここ数年、さまざまなeスポーツイベントが開催されてきた。なかでも目玉は、ラジコンカーを操作してサッカーをする「ロケットリーグ」だ。
「このタイトルでの大会はすでに3年続けられており、定例会も月に1回開催されています。毎回、大変な盛り上がりを見せ、すでにサンガスタジアムはロケットリーグの聖地になりつつあります。近畿2府5県のeスポーツ協会・連合が合同共催した大会や関西の企業を集めた企業対抗戦なども開催し、盛り上がっています。さらに実況解説者を養成したり、eスポーツ英会話やセキュリティー、プログラミングなどを学べたりするセミナーも開催しており、好評です」(尾方氏)
サンガスタジアムは、eスポーツを通じてデジタルイノベーション人材の育成を図る場でもある。そのため、地元の学校と連携した取り組みも進めている。
「亀岡市にある京都先端科学大学のeスポーツサークルとコミュニティーイベントを定期的に開催しています。京都府の小学校、中学校、高校の課外学習として、スタジアムを見学し、eスポーツを体験してもらうツアーも実施しています。さらにシステムエンジニアを招いて小学生を対象にしたプログラミング教室も開催しています」(小森氏)
eスポーツゾーンには高速のネット回線が引かれ、次世代無線LANのWi-Fi 6環境を整備。レイアウトはイベントの内容に合わせて自由に変更できる。オフライン/オンラインのeスポーツ大会を実況解説とともに配信したり、ここで行われている競技を録画編集して配信したりするための設備も整っている。
そんなサンガスタジアムのeスポーツゾーンには、マウスコンピューターのゲーミングPC「G-Tune EM-B」が30台導入されている。マウスコンピューターを選んだ最大の理由は、信頼性だという。
「eスポーツはただのエンタメではなく、賞金や賞品が授与されることも多い厳正な競技です。公平性や信頼性がとても重要です。マウスコンピューターは日本eスポーツ連合の公認パソコンで、賞金がかかった数々の大会でも使われています。その実績をもとに導入させていただきましたが、大変満足しています。これまで大きなイベントを何度も開催していますが、PCのトラブルは一度もありません」(尾方氏)
尾方さんらが導入にあたりマウスコンピューターに要望したのは、「ロケットリーグ」などのeスポーツが問題なくスムーズにプレーできることだったという。その結果、Windows 10 Pro 64ビット、インテル® Core™ i5-12400F プロセッサーを搭載し、拡張性に優れ、幅広いeスポーツタイトルに対応できるゲーミングPC「G-Tune EM-B」の導入が決まった。
「家庭ではなかなか持てない高スペックのPCなので、利用者みなさんとても喜びますね。選手たちもG-Tuneがずらっと並んだ壮観なブースを見ると『おーっ』と歓声をあげ、目を輝かせます」(尾方氏)
「私も先日、ロケットリーグの大会を見学させていただいたのですが、若い方が多く集まり、想像を遥かに超える活気にあふれた大会でした。マウスコンピューターのおかげで、選手や利用者の理想的な環境を用意することができたこと、感謝しています」(細木氏)
「eスポーツを楽しむこと自体は家庭のPCでも可能ですが、どうしても遅延が生じたりします。そのようなPCを使って競技の対応力や技術力を伸ばしていくことには限界があります。近年特にそのため『ここなら高性能PCで練習ができるから』とサンガスタジアムにやって来る若者も大勢います。みんな口を揃えて『サクサク動いてストレスがなく、実戦に近い環境で練習ができる』と喜んでいただけており、それを聞くと満足感もひとしおです」(小森氏)
今後はシューティング系などのeスポーツ向けに、さらにハイスペックな機種の導入も検討しているという。最後に、マウスコンピューターに対する期待、要望を伺った。
「日本を代表するパソコンメーカーなので、引き続きよりよい製品をつくっていただくとともに、eスポーツの振興に向けてさまざまなご支援をいただけるとありがたいですね。今後はeスポーツとPCを通じて、双方の知識に富んだIT人材の育成のような取り組みも、一緒に行っていければと思っています」(尾方氏)
「eスポーツの普及はまだまだこれからで、私どもも試行錯誤している状況です。今後もeスポーツの環境を整えたり、振興したりしていくうえでの情報やノウハウを提供していただけると、私どもとしても大変心強いです」(小森氏)
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