FOR NEXT CREATORS
光の陰影によって
つくりだす立体感で
美味しさを表現する
NANA
INSTAGRAMER / PHOTOGRAPHER
Nana*
インスタグラマー / フォトグラファー
Instagramに料理の写真を投稿し人気を集めるインスタグラマーは、「デリスタグラマー」とも呼ばれています。Nana*さん(@necozalenky_life)は、テーブルフォトを中心とする写真を投稿し続け、フォロワー数7万人を超える人気デリスタグラマー。作家ものの器などを扱うライフスタイルセレクトショップ「AURORA」のオーナーでもあることから、器が印象的な写真も多く投稿されています。そんなNana*さんに、魅力的なテーブルフォトのポイントや、撮影や編集についてのこだわりを語っていただきました。DAIVを使って編集した写真と、撮影から投稿までのプロセスを追ったムービーも合わせてお届けします。
今回、Nana*さんの写真がプリントされたポストカードと、テーブルフォトのレクチャー冊子が抽選で10名の方に当たるプレゼントキャンペーンを実施中です。詳しくはページ下部にて。
作品制作メイキングムービー
Nana*さんの過去作品。光の陰影で立体感を表現した写真が特徴。
原点は祖父との写真鑑賞会
祖父がアマチュアの写真家だったので、写真の存在は幼い頃から身近なものでした。印象に残っているのは、花や生物のような自然にあるものを撮影した写真ですね。被写体についての知識も豊富で、いろんなことを教えてもらった記憶があります。祖父はフィルムカメラを使っていたのですが、スライドプロジェクター※1を持っていたので、それでよく鑑賞会をしていました。
それ以降、写真というものはずっと頭の片隅にあったのですが、旅行に行ったときやご飯を食べるときに記録用として撮る程度でした。積極的に写真を撮るようになったのは、それまで使っていたコンデジを自分で新しく買い替えたタイミングからですね。その頃よく撮っていたのは、花や風景など自然に存在するものでした。あと、その時に買ったNikon S9100というカメラは、光学18倍ズームで月のクレーターまで撮影することができ、そのことに感動して写真を撮る面白さにハマっていきました。
※1 フィルムのスライドをプロジェクターにセットし、スクリーンに映す装置
Instagramがくれたきっかけ
Instagramに写真を投稿しはじめたのは2011年頃です。Instagramがまだ世に出て間もない頃に友人に教えてもらって。最初はコンデジで撮った蓮やコスモスなどの花の写真をアップしていました。料理の写真を投稿しはじめたのは、それから2年くらい経った頃ですね。昔から料理をするのが好きだったこともあり、花と同じくらい身近にある被写体の一つでした。また、料理に欠かせない器にも魅力を感じていて、あるときたまたま見つけた作家さんの器に一目惚れしたことがきっかけで、その器に料理を乗せた写真を投稿するようになりました。
器の写真を投稿し続けていると、その作家さんから連絡があり「展示会で展示したいので、料理を盛り付けた写真を撮ってほしい」と依頼をいただいたんです。仕事として撮影を行ったのはそれがはじめてのことで。その頃から徐々に料理の撮影や写真教室の依頼などをいただくようになりました。
光の陰影で、被写体の立体感を表現する
写真で美味しさを伝えるために意識していることは、被写体の立体感です。そもそも料理って実物が一番美味しそうに見えますよね。だから、実物に近づけられるように立体感のある写真を撮ることを意識しているんです。その立体感を表現するために必要になるのが光の陰影で、撮影の際には光の使い方に一番気を使っています。
基本的にはキレイに陰影が付けられる半逆光かサイド光で撮ることが多いですね。順光で撮ると被写体の後ろに影ができて、陰影がない平面的な印象になりやすかったり、逆光で撮ると影になる部分が多くて色味を表現しづらくなったりしてしまうので。また、光の当たり方だけではなく、季節によって違う光の強さや、時間帯によって変わる光の色なども意識しています。
陰影を付けるためだけでなく、純粋に自然光の美しさを表現した写真も撮るのですが、そういう写真で「いいね」をたくさんいただけたときは、料理に対してではなく写真自体を評価してもらえた気がしてすごく嬉しいですね。
共感を生むのは、自然な季節感
美味しそうに見えるテーブルフォトのポイントとして、立体感を出すことのほかに、季節感が伝わるような写真にするということも重要だと思っています。というのも、暑い時期にホットコーヒーやココアのような温かくて甘い飲み物の写真を見ても、「美味しそう! 飲みたい!」って共感にはつながらないと思うんです。SNSはやっぱり共感が大事なので、季節に合った物を投稿することは常に意識しています。
撮影する物自体もそうですが、冬は温かみのある器を使ったり、ぬくもりを感じさせるようなブランケットを写し込ませてみたり、被写体に合わせてスタイリングをアレンジすることも多いです。
あと、そもそもその時期でないと自然に撮れない写真もあるので、そういうものは無理に撮らないようにしています。冬に冷たい飲み物を撮影してもグラスに水滴がつきにくくてシズル感が出なかったり、逆に夏は気温や湿度の関係で湯気を撮るのが難しかったりして。撮ろうと思えば撮れなくはないのですが、基本的にはその時期に合ったものを撮るのが自然ですし、そのほうが魅力も伝わりやすいんじゃないかなと思います。
細部へのこだわりが、写真のクオリティを左右する
立体感や伝えたい雰囲気などを意識して撮影はしているのですが、表現しきれない部分はどうしてもあって、そういうところはLightroomを使って編集しています。PCの編集ソフトを使う大きな理由としては、私が細かいところを部分的に編集することが多いからです。
例えば、写真全体の色味は変えず、サラダや葉物だけを青みのある色合いにしたり、陰影を付けて暗くなりすぎた部分だけを明るくしたり。そうすることで撮影したときの写真の雰囲気は壊さずに、より理想のイメージに近づけることができるので。ディテールにこだわることで、写真自体のクオリティも高くなると思いますし。
Lightroomは写真の整理もしやすかったり、同じ条件で撮影した写真であれば編集した情報を別の写真にコピペしたりできるのですごく便利です。作業効率も上がりますし、編集作業をするうえで欠かせないものになっていますね。
挑戦を後押ししてくれるハイスペックマシン
写真の編集には、LightroomだけでなくPhotoshopも一緒に使用しています。基本的にはテーブルに付いた傷や余計に写り込んだものを消す程度ですが、必要な場合は写真のパーツを合成したりすることもあります。また、仕事によってはIllustratorも並行して使用することもあったりして、ソフトをいくつも同時に立ち上げることがよくあるんですね。
そういうときはやっぱりPCが重くなってしまって、作業効率が悪くなることも少なくありません。今回、DAIVのノートPCを事前にお借りして使わせてもらったのですが、ソフトを同時に立ち上げていても読み込みなどの処理速度が速く、ストレスフリーで作業することができました。
また、反射や映り込みの少ないディスプレイは昼間の明るいところでも光の当たり方や写真の細部が見やすくて、編集もスムーズにできたと思います。
PCのスペックが高いと、新しいことにも安心して挑戦できるんじゃないかなと感じました。
写真では伝えきれない魅力を新たな手段で
どれだけ光を上手く使って撮影し、ディテールにこだわって編集した写真でも、どうしても伝えきれないことがあるんですね。コーヒーを注いでいるときの流れや香りが漂うような湯気、木漏れ日が床や壁に写り込んで揺らいでいる様子など。そういう動きがあるものは、動画で撮ったほうが魅力も伝わるんじゃないかなと思っていて。テーブルフォトに限らず、友人が歩いているところや旅行先の風景みたいなものも動画で撮影してみたいんです。もちろん写真のほうが上手く伝えられるものもあると思うので、そこは使い分けながらですが。まだあまり挑戦したことのない動画をはじめ、いろんな方法を考えながら、自分の表現したいことをより鮮明に伝えられるようになれたらいいなと思っています。
今回Nana*さんに撮影と編集をしていただいた写真はこちら。
編集前
編集後
編集前
編集後
CREATOR’S VOICE
“プレゼントキャンペーン”
by インスタグラマー Nana*
プレゼント内容
・インスタグラマーNana*さんの写真がプリントされたオリジナルポストカード(4種1セット)
・Nana*さんのサイン入り、テーブルフォトのレクチャー冊子(1冊)
上記をセットにして、抽選で10名の方にプレゼントします。
応募方法
?@マウスコンピューターのTwitterアカウント(@mouse_computer)をフォロー
?A下のボタンから、該当ツイートをリツイートする
※応募にはTwitterアカウントが必要です。
※当選された方は、後日Twitterのダイレクトメッセージで当選のご連絡をさせていただきます。
※当キャンペーンは、Twitter社とは一切関係ありません。
※マウスコンピューターのTwitterアカウントフォローは、キャンペーン終了まで必要です。
応募期間
2018年 9月27日(木)11:00 〜 2018年 10月11日(木)12:00
応募受付は終了しました。
Nana*
INSTAGRAMER / PHOTOGRAPHER
作家のうつわと暮らしの道具を扱うセレクトショップ「AURORA」のオーナー。作家さんの器に一目惚れし、Instagramに料理とともに器の写真を投稿しはじめる。フォトジェニックな料理と器の使い方を提案する写真などが人気を集め、Instagramのフォロワーは7万人を超える。現在は、雑貨や日用品の物撮りや写真教室の講義を行うなど、活動の場を広げている。
Instagram
DAIV-NG5720シリーズ
DAIV-NG5720シリーズは人気の15.6型(IPS方式)液晶パネルを採用し、解像度もフルHDに対応、さらに色空間の国際標準規格である「sRGB比95%」に対応しており、デジタルデータとして撮影された写真などを印刷する際に、入力時と出力時の差異を小さくして、高い色再現性を実現します。
また、IPS方式パネルによって、PC画面の閲覧角度によるコントラストの変化を少なくすることができるため、より自然な画像や映像確認が行えます。