ゲーミング液晶ディスプレイについて

ゲーミング液晶ディスプレイとは？

ゲーミング液晶ディスプレイ（ゲーミングモニタ）は、ゲームプレイを快適にするための性能を搭載したディスプレイです。一般的なディスプレイと比較して「滑らかな動き」「少ない表示遅延」この2つの特性が大きな違いです。

一般的なディスプレイは、ウェブサイトの閲覧や文書作成など、動きの少ない画面や画像を表示することが主な目的です。しかし、ゲームでは、頻繁に画面内で激しい動きが発生します。そのような動きに対し、残像を最小限に抑えて滑らかに表示するのがゲーミング液晶ディスプレイの役割です。

ゲーミング液晶ディスプレイの特長

応答速度

応答速度は、ディスプレイが信号を受け取ってから色を変えるまでの時間のことを指します。色の変化が遅いと、映像が変わった際に残像が見えてしまうことがあります。しかし、ゲーミング液晶ディスプレイは応答速度が向上しているため、画面が激しく動いてもクリアな映像を提供できます。

ディスプレイのスペック表に記載されている ”〇 ms” はこの応答速度を示しています。数値が小さいほど性能が高いとされています。ゲーミング液晶ディスプレイとしては1ms以下が望ましいです。

リフレッシュレート

リフレッシュレートは、ディスプレイが1秒間に何回画面の更新を行っているかを表す数値です。一般的なディスプレイのリフレッシュレートは60hz（1秒間に60回更新している）に対応しているものが多いです。一方、ゲーミング液晶ディスプレイでは144hzや165hz、240hzに対応しているものが多く、一般的なディスプレイよりも滑らかな映像を表示することが可能です。

しかし、高リフレッシュレートに対応したディスプレイを使用していても、パソコン本体やゲームが対応していなければ、そのリフレッシュレートで表示することはできません。

黒レベル調整機能

iiyamaのゲーミング液晶ディスプレイブランドG-MASTERでは、黒レベル調整機能を搭載しています。

通常の明るさ調整では画面全体が明るくなってしまいますが、この機能は画面の暗い部分のみを明るくすることができます。それにより、暗闇の場面や画面上の暗い箇所にいる敵などを見つけやすいなどといった利点があります。
特にFPSゲームやアクションゲームにおすすめの機能です。

入力遅延

入力遅延は、ディスプレイに映像信号が入力されてからディスプレイ内部で信号を処理して出力されるまでの時間を指します。アクションゲームやFPSなどの動きの速いゲームにおいてボタン入力が映像に反映されるまでの遅延は極力少ないことが理想です。

ゲーミング液晶ディスプレイの注意点

解像度とグラフィックス性能

ディスプレイの解像度が高いほど、より詳細な画像表示が可能です。しかし、高解像度に対応した高性能なグラフィックスカードを搭載したデバイスが必要となります。例えば、4K解像度のゲーミング液晶ディスプレイを使用する場合、4Kの映像を出力できるグラフィックスカードを搭載したパソコンが必要となります。

リフレッシュレートとグラフィックス性能

リフレッシュレートが高いディスプレイを使用する場合、それに対応するフレームレートを出力できるグラフィックスカードを搭載したデバイスが必要となります。例えば、144Hzのゲーミング液晶ディスプレイを使用する場合、少なくとも144fpsのフレームレートを出力できるグラフィックスカードを搭載したパソコンが必要となります。

サイズ

大きなディスプレイを近くで使用すると視線の移動が大きくなるため、かえってプレイしづらくなったり、疲労の原因になったりすることもあります。一方、小さなディスプレイの場合は場所を選ばないものの、高解像度表示をするとキャラクターや文字などが小さく表示されてしまい、見づらくなってしまうことがあります。高解像度でプレイしたい場合には、大きなディスプレイを選ぶといいでしょう。一般的なゲーム用途の場合24インチ前後がオススメです。

ゲーミング液晶ディスプレイについてよくある質問

一般的なディスプレイ（モニタ）でもゲームができますか？

はい、一般的なディスプレイでもゲームをプレイすることは可能です。しかし、ゲーミング液晶ディスプレイと比較すると、一般的なディスプレイは応答速度やリフレッシュレートが低いため、動きの速いゲームでは画面の残像や遅延が発生する可能性があります。

したがって、ゲームのジャンルやプレイスタイルによっては、ゲーミング液晶ディスプレイの方が快適なゲーム体験が可能です。例えば、アクションゲームやFPSなどの動きの速いゲームをプレイする場合、ゲーミング液晶ディスプレイの高い応答速度やリフレッシュレートが有利です。

しかし、ゲームを楽しむために必ずしもゲーミング液晶ディスプレイが必要というわけではありません。自分のプレイスタイルや予算に合わせて、最適なディスプレイを選ぶことが大切です。