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今や当たり前となったオンライン授業だが、2006年という早い段階からICTを活用した授業を展開してきた通信制の「ルネサンス高校グループ」。ルネサンス大阪高等学校では2018年に、高校で日本初となるeスポーツコースを設置。現在、全国6つの連携キャンパスでeスポーツの授業を実施している。その教育現場で欠かせないのが、マウスコンピューターの「G-Tune XN-Z」だ。このハイスペックパソコン導入の背景や成果、eスポーツコースで行われている授業について、同校eスポーツ担当の山本純平氏、内山聖也氏に聞いた。
eスポーツを通じた、社会人としての基礎力と人間力の育成
eスポーツ分野の裾野を広げる人材育成
スペックが勝敗を左右するeスポーツや動画編集の授業では高スペックPCが不可欠
学習環境の充実により、学生のモチベーションが向上
eスポーツ教育を通して、関連分野への進学希望が増加
ルネサンス高校グループ(*)は卒業のための単位を、ネットを使った動画学習とレポートの提出、年に4日のスクーリング(登校)で取得できる。ネット環境さえあればいつでもどこでも勉強でき、普通の高校より拘束される時間が圧倒的に少ない。そのため自分の好きなこと、やりたいことに時間を大きく割けるのがメリットだ。
「昔は不登校やひきこもりなど事情を抱える子供が多かったのですが、今では早い段階で自分の夢や将来の職業が定まっていたり、すでにプロとして活躍していたりする生徒が、高校卒業の資格を取得するために入学するケースが増えています。実際に本校の生徒で、すでにアイドルやプロゴルファー、バレエの世界で活躍している生徒が沢山います」と山本氏は語る。
この学校では、オンラインによる通常の高校のカリキュラムに加え、海外留学やアニメ、ダンスや美容など、自分の夢ややりたいことを追求できるコースも用意されている。2018年に日本で初めて開設されたeスポーツコースもその一つだ。
「ひきこもりがちな子どもの将来を考え、彼らの関心の高いゲームを通じた教育をしようというのが発想の原点でした。スタートはルネサンス大阪高校で3名の生徒から始めました。ところがその後、eスポーツの認知が広がり、プロゲーマーという職種が知れ渡るようになりました。その結果、ゲームが好きで、プロゲーマーを目指すような生徒も多く集まるようになったのです」と内山氏は語る。
今では全国6つの連携キャンパスにeスポーツコースが設置され、400名以上の生徒が在籍しているという。
*ルネサンス高校グループは、本校であるルネサンス高等学校(茨城県)、ルネサンス豊田高等学校(愛知県)、ルネサンス大阪高等学校(大阪)の3校と、全国8カ所の連携キャンパスで構成されています
→学校・連携キャンパス等
eスポーツコースの生徒は通常の高校のカリキュラムはオンライン動画で学び、週に2日、各地の連携キャンパスに通い、eスポーツコースに特化した授業を受けている。
「ゲーム実技では、『フォートナイト』や『リーグ・オブ・レジェンド』などの高校生大会での優勝を目指し、元プロゲーマーや大学リーグで活躍している講師から、試合で勝つためのテクニックやノウハウを学びます。ただゲームの世界も野球やサッカー同様、プロとして活躍できるのはごくわずかな人々です。よってeスポーツコースでは卒業後、どのような分野に進んでも活躍できる社会人としての基礎力、人間力を養うことを重視しています」(山本氏)
例えば高校生のeスポーツは一人で行うものは少なく、チームワークが重要になっている。そこでゲームを通して、自分の思いを伝え、相手の意図を汲み取るコミュニケーション能力を養うというわけだ。
「ゲームで良い成績を出すにはどうすればいいのか。自分の頭で考え、作戦を立て、実践する。その結果を検証し、より良い作戦を考える。そのようなプロセスによって、あらゆる仕事で重要なPDCAサイクルも体得してもらいます。どんな状況下でも感情的にならないメンタルのコントロールについても学びます」(内山氏)
さらに「ゲーム教養」と名づけたカリキュラムでは、これからの時代、どんな分野に進んでも必要とされる英語やプログラミング、ICTに関しても学ぶ。
「スクラッチでプログラミングの基礎を学び、ロブロックスというプラットフォームで実際にゲームをつくったりもします。さらにパソコンを分解してCPUやGFU、メモリの役割なども学びます。英語も自分たちが興味のあるゲームを題材に学ぶので、生徒たちは非常に意欲的に取り組んでいます」(山本氏)
ゲームを実際にプレーする授業があるeスポーツコースの教育現場では、当然ながらゲーミングパソコンが必須だ。
「コンマ数秒で勝敗が分かれるeスポーツの世界では、パソコンの性能のわずかな差が勝負に影響します。スペックが足りないと普段の練習でも完全燃焼しきれず、モチベーションの低下につながり、結果的に上達も遅れます。よってストレスなくプレイできるスペックのパソコンが不可欠です」(内山氏)
また現在、プロゲーマー以上に10代の若者に人気があるのが、ゲームの実況中継を配信するストリーマーだ。ゲーム配信は今後、eスポーツを発展させていくうえで非常に重要な分野でもある。
「eスポーツコースでは動画編集や実況解説に関する授業も用意しています。PhotoshopやAdobe Premiereを使ってYouTubeに投稿する動画の編集もするので、それに対応できるスペックのパソコンが必要なんです」(山本氏)
ゲーミングパソコンの性能の進歩は早い。毎年のようにハイスペックなものが登場している。できる限り最新のものを導入する必要があるが、予算は限られる。よってリーズナブルな価格であることが重要だ。ルネサンス高校がマウスコンピューター「G-Tune XN-Z」の導入を決めたのも、スペックと価格のバランスを他社と比較検討した結果だという。
「さらに導入の大きな決め手となったのが、アフターサービスです。学校では沢山のパソコンを使うため、時折どうしても不具合が生じます。そんな時、担当者とすぐに連絡がとれ、迅速に対応していただけるかどうかが重要です。マウスコンピューターは不具合が起きてもすぐに回収し、新しいパソコンを用意してくれます。日本の工場でつくられ、組み立てられていることと国産のマシンという点も安心できるポイントでした」(内山氏)
「意外と重要なのが、USBポートなどがパソコンの前面上部にあることです。生徒は自分のキーボードやマウスを持ちこんで接続することが多いのですが、ポートが背面にあると元に戻すのに苦労します。本校が導入した『G-Tune XN-Z』のようにポートが前面上部にあると、生徒がコードを乱暴に引っ張って傷つけることも防げます」(山本氏)
ハイスペックな最新パソコン「G-Tune XN-Z」の導入は、生徒たちに非常にポジティブな影響を与えている。パソコンが空いていれば自由に使うことができるため、登校日以外にも学校に来てゲームをしたり、動画編集をしたりする生徒が増えたという。
「eスポーツコースに来る生徒はみんな新しいギアが大好きです。自宅にパソコンがあっても、よりスペックの高い学校のパソコンでプレイしたい、大会に出たいと、目を輝かせてキャンパスに来る生徒が増えています。家から出られず、学校が苦手だった子どもが、学校が大好きになったなんて例もあります。最近はオープンキャンパスで最新の機材が揃っている教育環境を気に入り、入学を決めてくださる方も多いですね」(内山氏)
ゲームのグラフィックは飛躍的に進歩しており、今後もパソコンにはより高いパフォーマンスが求められるようになっていくだろう。ルネサンス高校eスポーツコースの連携キャンパスでは、定期的に新しいパソコンの導入や入れ替えを検討していく予定だ。最後に、今後の取り組みや卒業生の進路についても伺った。
「本校のベースとなるICTを活用した教育のメリットは、いつでもどこからでも、好きなときに、効率的に学べることです。今、eスポーツコースは全国6つの連携キャンパスで展開していますが、今後は各地で学んでいる生徒をオンラインでつなぎ、みんなで競い合い、交流できるような取り組みも進めていきたいと考えています」(山本氏)
「プロゲーマーは狭き門ですが、卒業生のなかには大会の運営スタッフやゲームの制作者を目指す生徒もいます。またほとんどの生徒が、大学や専門学校に進学しています。とくに授業でプログラミングに興味をもち、大学の情報系学部に進む生徒が多いですね。今後、eスポーツがスポーツジムのように普及すると、トレーナーの需要が増します。今後はそのような分野で活躍する卒業生も増えるでしょう」(内山氏)
いずれにしろゲームは日本が世界に誇る産業であり、関連分野の裾野が広い。今後、ルネサンス高校eスポーツコースから、多様な人材が巣立ち、活躍することになるだろう。
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