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導入事例
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1923年創業、糸と紐の製造卸業を営む田口糸店のメイン商材は、洋服に値札やタグをつけるための糸だ。そのほか、酒や茶を装飾する房飾りや紐、包装用リボン、レストランメニューの装飾紐など、各種糸・紐を扱っている。天然素材の糸や紐を製造から手がけるほか、他社から仕入れた糸等を需要に合わせて加工販売することも多いという。
小規模向けサーバー導入による社内システムの効率化
人に頼っていた受注状況の管理をデジタル化したい
営業担当が社内のどの端末からも業務ができる体制の確立
社内の業務効率改善
製造工場のスタッフを含めても、社員9名、パート5名。企業としては比較的小規模であり、従業員の年齢層も高い。例えば、今までは取引伝票は手書きし、過去の発注履歴なども担当者の記憶を頼りにファイルをめくることで対応してきたという。
「私が田口糸店に入社したのは約1年前なのですが、今後を考えると効率化しなければならないと強く感じました。一応PCはあり、会計ソフトも導入してはいたのですが、過去の受注状況を確認できるPCは1台だけ。非常に不便ですし、検索もできませんでした」と語るのは、田口糸店の田口勝也氏だ。
年に数回、または数年に1度しかないような注文をベテランの社員は記憶している。いつ頃に受注したものだという記憶を頼りに紙の束やデータファイルをめくれば、過去の受注伝票を発見することはできるが、例えばその社員が定年退職してしまったりすれば、そういったアナログの対処方法は使えなくなる。事業を継続し、発展させて行くためには、デジタル化による生産効率向上が必要だった。
「何とかしなくてはならない、という思いは(田口糸店の社長である)父も持っていました。ただやり方が分からず、取り組む余裕もなかったのです。そこで入社したてで仕事に比較的余裕がある私が主体となって、新システム導入を行うことになりました」と田口氏は語った。
そんな田口糸店が、マウスコンピューターの法人向けブランド「MousePro」のサーバソリューションを新たに導入した。
新システムに求めたことは、社内に複数台導入したPCがネットワークでつながり、全端末から会計ソフトが利用できることだった。営業担当者は個別のデスクを持たず、適宜空いているデスクでPCを使う形をとっているため、どの端末からも同じ作業ができることが理想なのだ。
「使いたい会計ソフトがあったのですが、ネットワーク対応するためにはサーバが必要でした。また、以前から1台のPCをサーバ代わりにしてファイルを共有していたのですが、これではサーバ代わりとなるPCの負荷が高すぎてトラブルの原因になると考えていました。そこで、狭い事務所にも置ける小さなサーバを探したのです」と田口氏。
田口氏が以前からマウスコンピューターのPCを使っていたという安心感もあり、Webサイトで確認したところ、ちょうどよいサーバとして「MousePro-SV100SBS」にめぼしを付けた。クライアントマシンとしてMouseProのスリムデスクトップPCとiiyamaの19型ディスプレイを2セット同時購入した。
「事務所が狭いのでサーバが小さいことは条件でしたが、デスクトップPC用にスクエア型の液晶ディスプレイが購入できることも大きなポイントでした。よくあるワイドディスプレイだと邪魔になるのです。また、古いPCの下取りをしてくれるのも魅力でした。下取りによる値引きも魅力なのですが、なにより、重要なデータが入っていた古いPCを確実に廃棄できるのがいいですね」と田口氏は語った。
すでにマウスコンピューターのユーザーであった田口氏は、マウスコンピューターに対して「BTOが充実しているメーカー」という認識は持っていたという。実際の購入時にもBTOをうまく活用し、負荷がかかる使い方をするマシンには少し余裕のある構成を選択。基本的な文書処理しか行わないマシンでは抑えめな構成にしている。
「企業側が自社の都合に合わせて構成を選択でき、コストを抑えながら必要なものが入手できるというのは魅力です。企業で利用するPCですから、個人向けのできあいのPCのような、余計なソフトウェア類のプリインストールはいりません。不要なものが入っていないというのも企業向けにはいいですね」と田口氏。導入後はマシントラブルもなく、安定して利用できているという。
導入にあたっての設定作業等は田口氏自身が行った。以前からバイク等が好きで機械いじりもする田口氏は、特別PCに詳しいわけではないが、勉強すればある程度サーバの設定も行えるだろうと考えていたという。
「前職でも会計ソフトは使っていましたし、なんとかなるとは思っていました。利用中にトラブルがあった時、自分では何も分からないというのでは困りますから、できるところまではやろうと考えたのです」と田口氏。
こちらは基本的にはマウスコンピューターがサイトで公開している手順に沿って作業をし、一部手持ちのPCとの接続等に手間取った部分はサポートを受けて解決。会計ソフトを田口氏がインストールし、当初の想定通りに社内の各端末からデータを参照しながら作業できる環境を構築した。
昨年の夏前に導入を行い、途中で作業用のクライアントPCの買い増しも行いながら約1年使ってみた感想として、田口氏は「業務をかなり効率化できたと感じている」という。
「主に過去の受注情報検索ができることで、作業効率がよくなりました。しかし、当初は社員の多くが戸惑ったと思います。非効率的ではありますが、アナログではあっても慣れたやり方の方が、最初は簡単で手早いと感じるだろうことも事実です。最初の頃は慣れない作業で確認も多く、時間も手間もかかっていました。それでも使ってくださいということで使い続けているうちに、最近ではようやく馴染んできたように思います」と田口氏は語る。
各従業員に対して、会計ソフトの使い方や、より効率的な作業方法については逐次田口氏がレクチャー。苦手な人には基礎的な使い方をさせ、慣れてきた人にはショートカットなどの活用も教えているという。
今回の手ごたえから、田口氏は「もっとシステムを拡張して、工場にも端末を置き、遠隔で在庫情報が見られるようになるだとか、外出先から営業担当者がモバイル端末を利用して仕事を進められるというのが理想ですね。今のところは、まだそこまで対応する余裕はありませんが、将来的には機会があれば取り組めたらいいなとは考えています」と展望も語ってくれた。
今回とりあげたマウスコンピューターの「MousePro-SV100SBS」にはOSとして「Windows small Business Server 2011 Essentials」を搭載している。「Windows small Business Server 2011 Essentials」は、普通のPCに搭載されているWindowsが使える人ならば設定にそれほど苦労せずに済むというくらい、簡単に使えることが特徴だ。
設定画面がクライアントPCと似ていて、心理的な抵抗感も少ない。さらに中小SOHO向けに作られているだけに、中小企業では使い切れないような機能はあえて搭載せず、中小企業でも必要な機能はファイル共有やバックアップ、社外からのデータアクセス、ID管理ときっちり揃っている。サーバとしての機能は欲しいが簡単に導入したいという場合にちょうどよい。
個人でメディアサーバとして使う人すらもいる「Windows small BusinessServer 2011 Essentials」ならば、専任IT管理者がいないような小規模な企業・部署での利用にマッチする。まさに田口糸店のような企業にぴったりなサーバなのだ。
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