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ICTやIoT、AIなどのデジタル技術の普及による大変革のなか、産業界ではより高度な知識と技術と技能を修得した人材が求められるようになっている。そんな時代に活躍する「テクノロジスト」を育てるべく、従来の理工系教育の発想を超えた、実践的な教育で注目されているのが「ものつくり大学」だ。
2001年の開学以来、平均96%以上という高い就職率を誇る同大学の教育理念やカリキュラム、また最先端のものづくりを学ぶ上で欠かすことはできないというパソコンの活用について、同大学学長の國分泰雄(こくぶんやすお)氏に伺った。
1975年横浜国立大学工学部電気工学科卒業、1980年東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了、同年同大学精密工学研究所助手、1983年横浜国立大学助教授に着任。工学部長、理事・副学長を歴任。この間、1984年~1985年 AT&T Bell Laboratories 客員研究員、1996年~1999年 神奈川科学技術アカデミー「3次元マイクロフォトニクスプロジェクト」プロジェクトリーダー兼務。2018年中部大学副学長・教授、学長顧問を経て、2021年より、ものつくり大学学長顧問。2022年より同大学学長に就任。
ものつくり大学は2001年に国と地方自治体、企業や経済団体などの支援によって設立された。学部は技能工芸学部のみで、情報メカトロニクス学科と建設学科からなる。実技や実習を重視した実践的な教育により、これまで多くの優秀な卒業生を社会に送り出してきた。同大学の設立の背景には国や産業界における、日本のものづくりの未来に対する強い危機感があったという。
「90年代の終わりに日本の製造業が衰退し始め、担い手となる人材も減っていきました。今後も生産年齢人口の大幅な減少が見込まれています。先人からの伝承によって育つものづくりは、一度途絶えると復活させることはとても困難です」
そこでいま、産業界から強く求められているのが、培ってきた技術やものづくりの精神を受け継ぎながらも、AIや情報技術なども活用し、ものづくりに新たな付加価値を生み出していくことのできる人材だと國分学長は語る。
ものつくり大学では、高度な知識と技術、技能をあわせもつ「テクノロジスト」育成を使命としている。これまでの理工系教育のように理論から入らず、まず現実に存在する“もの”と向き合うなかで、問題を発見し、解決方法を見出す。そんな現実に即した思考力を育むことを重視しているという。
「カリキュラムの半分以上は実習系の授業で、とにかく実践を重視しています。また、教員一人に対して学生8人という少人数教育を実現するとともに、教えるのは実際の製造現場で活躍してきた教授陣に加えて、実習において指導してくださる非常勤講師の先生方も現代の名工が揃っています。さらに、2年次(必修)と4年次(選択)に約40日間のインターンシップを実施し、企業の現場で実践経験を積むことができます」
実際のものづくりの現場で必要となるのは、技術や技能ばかりではないと國分学長は言う。
「製造現場や建設現場では、チームで仕事をすることがほとんど。そのため本学ではコミュニケーション能力やマネジメント能力の育成にも力を入れています。基本的なことですが、挨拶やルールをしっかり身につけているということが、企業からの大きな評価につながっています。96%という高い就職率にはそうした理由もあるでしょう」
ものづくりにおいて最も重要なのが、道具をいかに使いこなすかだと、國分学長は言う。そのため同大学では、さまざまな道具の使用法の習得にも力を入れている。実習場には本物の加工機械や生産機械を整備し、実際のものづくりを体験できる。
「動物の中で道具をつくり、使いこなせるのは人間だけです。古代から人類は道具をつくり、それによって農耕や漁猟を行い、家や道路、水道などのインフラを作り、文明社会を築き上げてきました。現代社会もその延長線上にあります。現代のものづくりで最も有益な道具が、3DCAD やAI、情報技術を活用するためのパソコンです。本学でも専攻に限らず、パソコンでデータを解析して、より良いものをつくったり、課題解決に活かしたりするような演習に力を入れています」
4年間で即戦力となるテクノロジストとしての技能を身につけるには、高性能なパソコンを手元に置き、徹底的に使いこなす必要がある。そこでものつくり大学では昨年から、情報メカトロニクス学科の新入生に1人1台、マウスコンピューターのノートパソコンを導入。2022年度から建設学科にも対象を広げた。
「遠隔授業に対応するためにも、学生にはパソコンを用意してもらう必要がありました。ただ本学では3DCADやイラストレーター、フォトショップなどを使ったり、AIのディープラーニングのソフトを動かしたりすることもよくあります。そのため採用するパソコンはそれなりにハイスペックなもので、GPUを備えていることが必須でした」
そこでさまざまなメーカーのパソコンを比較検討したうえで、導入を決めたのがマウスコンピューターの「G-TuneP5」だ。演算能力の高いCPUや3D描画に強い専用GPUを搭載し、価格もリーズナブル。さらに4年間の長期保証があることが導入の決め手になった。
現在、学生たちは毎日ノートパソコンを持参して登校。授業はもちろん、それ以外の空き時間やサークル活動でも、自分のパソコンを広げて議論をしたり、アイデアを出しあったりしている風景をよく見かけるという。
ちなみに國分学長が大学生だった頃は、高性能なパソコンもネットもない時代。大学院生になってから登場したパソコンは8ビットで、記録媒体にはフロッピーディスクを使い、DOS上でプログラムをしていたという。価格も高価で、まだまだ個人で自由に使えるようなものではなかったのだ。
「大学院時代は大型コンピューターでシミュレーションをしていました。でも性能は今の学生のパソコンより圧倒的に低く、カードに穴を開けてプログラミングするなど大変な手間と準備がかかりました。今の学生がもっているマウスコンピューターは、当時の私からすれば夢のようなツールです。ちなみに今は私も自分のオフィスでマウスコンピューターを使っていますが、起動が驚くほど速くて気に入っています。パソコンはあくまで何かをするためのツールですから、ストレスなく使い勝手がいいことが一番大事です」
パソコンに限らず、昨今のテクノロジーの進歩はすさまじい。最近はハードからソフトへの流れが加速し、VRやメタバースなどの新たな分野に注目が集まっている。ものつくり大学では、そんな時代の流行や変化にも対応できる基礎力を培うことを重視しているという。
「今はデータ処理やソフトウェアなど形のあるものをつくらない仕事も増えています。でも、よりよいものをつくるための発想や技術という点では、リアルなものをつくる時とさほど変わりません。よって本学でしっかり力をつけた学生は、VRやメタバースをはじめ多様な分野で活躍することができるでしょう」
むしろものづくりとAIやVRなどを結びつけた分野にこそ、これからの日本の大きな可能性とチャンスがあるといえるだろう。
最後に國分学長に、今後の抱負と日本の未来を担う若者へのメッセージを伺った。
「ものつくり大学は2021年度に、開学20周年を迎えました。この先も素晴らしい教育環境で学んだことを誇りに、未来の社会に大きく貢献できるテクノロジストが続々と生まれることを期待しています。また今後は自分で起業し、新しい製品やサービスを世の中に送り出し、新たな産業を生み出せるような人材も育てていきたいと考えています。社会の持続と発展には、ものづくり業界にイノベーションを起こし続ける人材が必要不可欠です」
むしろものづくりとAIやVRなどを結びつけた分野にこそ、これからの日本の大きな可能性とチャンスがあるといえるだろう。
最後に國分学長に、今後の抱負と日本の未来を担う若者へのメッセージを伺った。
「ものつくり大学は2021年度に、開学20周年を迎えました。この先も素晴らしい教育環境で学んだことを誇りに、未来の社会に大きく貢献できるテクノロジストが続々と生まれることを期待しています。また今後は自分で起業し、新しい製品やサービスを世の中に送り出し、新たな産業を生み出せるような人材も育てていきたいと考えています。社会の持続と発展には、ものづくり業界にイノベーションを起こし続ける人材が必要不可欠です」
G-Tune P5
※ものつくり大学限定モデルです。
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