電源ユニット
電源ユニット(Power supply unit)とは、家庭用コンセントの交流(AC:Alternating Current)電源をパソコンで使用する直流(DC:Direct Current)電源に変換するパソコンの重要な部品です。
主にデスクトップパソコンで使用されており、ノートパソコンで使用されるACアダプタよりも、比較的大きな電力を供給することができます。
電源を変換する際に損失分は熱として放出されますが、変換効率の高い電源ユニットは発熱を抑え、静音性、電気代削減にも効果的です。
電源ユニットとは?
電源ユニットの主な特長
重要なエネルギー源
パソコンの各部品が正しく動作するには安定した電力供給が必要です。この電力供給を行うのが電源ユニットであり、各パーツが性能を発揮するために重要な部品です。
電源ユニットが供給できる電力は、定格出力W(ワット)で表記されており、パソコンの各部品が必要とする電力を供給できる電源ユニットを組み合わせる必要があります。
※マウスコンピューターのパソコンは、カスタマイズで選択できるパーツに必要な電力を供給できる電源ユニットを標準搭載しているため、パーツのカスタマイズを行った場合でも、電源の変更は必須ではありません。
※選択する製品によっては電源の変更が出来ない場合があります。
電源ユニットを重視すべき理由
電源ユニットは、パソコンが安定して動作するかを左右する大切なパーツです。また、パソコンで最も故障することが多いパーツでもあります。
そして、実はパフォーマンスに与える影響も少なくありません。一般的にパソコンの負荷が大きくなると多くの電力が必要になります。
電源ユニットは、消費電力が大きくなるほど熱が発生する性質があります。
電源ユニットから発生する熱は、電源ユニットのみならず各パーツの動作効率にも悪影響を与えるため注意が必要です。
また、パソコン内の温度が上昇すると、冷却のためファンがフル回転するようになり、騒音を引き起こしてしまいます。
時には電源ユニット本体や、他のパーツの故障の原因にもなるため注意しましょう。
電源ユニットの選び方
電源ユニットを選ぶ際には、まず搭載するパソコンの電源容量をチェックしましょう。
消費電力が電源ユニットの最大消費電力量に近づくほど、電源ユニットのパフォーマンスは低下し、温度も上昇しやすくなります。
温度上昇はコンデンサの寿命を縮め、ファンによる騒音の原因になるため、余裕をもって2倍、最低でも1.2倍程度の電源容量を確保しましょう。
消費電力量は、各パーツの最大消費電力を合計して計算します。
また、コンセントからの交流電源を、パソコンで利用する直流電源に変換する際の電源効率も重要ポイントです。
電源効率をチェックする際は、静音や省エネなど使用時の快適性を考えて「80PLUS® 認証」のある電源ユニットを選ぶとよいでしょう。
80PLUS® 認証電源とは?
80PLUS® 認証電源の主な特長
80PLUS® 認証電源とは「コンセントからの交流電源を、パソコンで使用できる直流電源に変換する際の変換効率が80%以上」と認定された電源ユニットです。
従来の電源ユニットは変換効率が70%程度でしたが、80%以上に引き上げる事で効率的に電力を利用し消費電力を抑えます。
消費電力を抑えた80PLUS認証電源は、効率的な電力変換によって変換損失を軽減し、電気代を削減、電源からの発熱も少なく、ファンの回転数を抑え静音性が向上します。
80PLUS® 認証ランクと変換効率の関係
負荷率 | 80PLUS® (スタンダード) |
80PLUS® BRONZE |
80PLUS® SILVER |
80PLUS® GOLD |
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負荷20%のとき | 80% | 82% | 85% | 87% |
負荷50%のとき | 80% | 85% | 88% | 90% |
負荷100%のとき | 80% | 82% | 85% | 87% |