中古のデスクトップパソコンは、コストを抑えて高性能なモデルを手に入れたい方にとって魅力的な選択肢です。一方で、パーツの劣化や保証がない、または保証があっても短いなどのデメリットも存在します。購入する際には、スペックや製品の状態、販売店の信頼性など、失敗しないためのポイントを押さえておくことが大切です。
この記事では、中古デスクトップパソコンのメリット・デメリット、選び方や注意点、アウトレット品やセール品の魅力など幅広く紹介します。中古パソコンの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
※ 製品の情報や価格は2025年1月21日時点の情報となります。
- 中古のデスクトップパソコンを購入する5つのメリット
- 中古のデスクトップパソコンを購入する5つのデメリット
- 中古のデスクトップパソコンがおすすめな人の特徴
- 中古デスクトップパソコンの購入で失敗しないためのポイント
- 中古のデスクトップパソコンを検討している方は「アウトレット品・セール品」もおすすめ!
- まとめ:中古のデスクトップパソコンはメリット・デメリットを理解して購入しよう!
中古のデスクトップパソコンを購入する5つのメリット
中古のデスクトップパソコンを購入するメリットは、次の5つです。
・新品より安く購入できる
・選択肢が広い
・環境によい
・販売店でカスタマイズされている場合がある
・カスタマイズによる故障の損失を抑えられる
各メリットを詳しく解説します。
1|新品より安く購入できる
中古のデスクトップパソコンは、新品に比べて安く購入できることが魅力です。新品は製造や流通にかかるコストが価格に反映される一方、中古品は市場の需給で価格が決まります。
一度使用された中古品は、限定品などのモデルを除き新品より安価に購入できることが一般的です。また、同じ予算でより高性能なモデルを選べることも、中古のデスクトップパソコンを購入するメリットです。
たとえば、新品で最新モデルのエントリークラスのパソコンを購入する場合と同じ価格で、より高性能なCPUやグラフィックス(GPU)を搭載した上位モデルを購入できます。さらに、予算に余裕が生まれることで、ディスプレイや周辺機器などのアクセサリに資金を回すことも可能です。コストパフォーマンスを重視する方にとって、中古のデスクトップパソコンは満足度の高い選択となるでしょう。
2|選択肢が広い
中古デスクトップパソコンの市場には、現在では販売されていないモデルもあり選択肢が豊富です。
たとえば「昔使っていたモデルがもう一度欲しい」といったニーズにも応えられます。また、中古市場では販売店や前の所有者がカスタマイズを行った特別な仕様のパソコンが見つかることもあります。
具体的には、レトロゲーム用や、仕事や趣味など特定の用途に合わせたパソコンを探している方にとっても、中古市場は魅力的な選択肢です。
幅広い製品のなかから、自分の条件に合った1台を見つけやすいことも中古市場のメリットでしょう。
3|環境によい
中古のデスクトップパソコンを購入することは、環境保護にもつながります。新品を製造する際には、多くの資源が消費されるだけでなく、製造過程でCO2が排出されます。また、水の使用量や廃棄物の増加などの問題もあり、環境への負荷は無視できません。
一方、中古品を購入することで、新品製造時に発生するこうした負担を軽減する効果も、間接的ですが期待できます。さらに、不要になったパソコンが再利用されることで、廃棄物の削減にもつながるでしょう。環境への配慮を重視する方にとって、中古のデスクトップパソコンは有意義な選択といえます。
4|販売店でカスタマイズされている場合がある
中古のデスクトップパソコンは、販売店で購入者のニーズに応じたカスタマイズが施されている場合があります。たとえば、HDD(ハードディスクドライブ)をSSD(ソリッドステートドライブ)に変更したり、メモリを増設したりすることで、スペックが向上している製品も少なくありません。
カスタマイズに新品のパーツが使用されていると、劣化の心配も少なくなります。こうしたカスタマイズが施された中古品は、コストを抑えながらも性能アップを実現できることが魅力です。
5|カスタマイズによる故障の損失を抑えられる
購入後にカスタマイズを予定している方にとって、中古のデスクトップパソコンは故障による損失を抑えやすい選択肢です。
新品にはメーカー保証が付いていますが、保証内容はカスタマイズによる故障を含まないことが一般的です。一方、中古品は購入価格が抑えられるため、カスタマイズによる失敗や故障の際の経済的損失が少なくなります。
中古品を選ぶことで、手頃な価格で思い切ったカスタマイズに挑戦できる点もメリットです。カスタマイズ前提で購入する場合は、新品の恩恵を十分に受けられないため、中古のデスクトップパソコンの方がよいでしょう。
中古のデスクトップパソコンを購入する5つのデメリット
中古のデスクトップパソコンには、メリットがある一方デメリットもあります。具体的なデメリットは次のとおりです。
・パーツが劣化している恐れがある
・メーカー保証に対応していない
・失敗を避けるための知識が必要になる
・セキュリティリスクがある
・購入時にカスタマイズできない
それぞれ詳細に説明します。
1|パーツが劣化している恐れがある
中古のデスクトップパソコンは、パーツが劣化している恐れがあります。たとえば、グラフィックス(GPU)の寿命は一般的に3~5年程度といわれており、使用期間が長いほど劣化が進んでいると考えられます。劣化が進むと、画面のノイズや反応の遅延、再起動やフリーズなどの不具合が起きる原因になりかねません。
また、HDDやSSDの寿命が近い場合、データの損失を引き起こすリスクもあります。さらに、冷却ファンや電源ユニットが劣化すると、熱暴走や突然の電源オフといったトラブルが発生することもあります。
2|メーカー保証に対応していない
中古のデスクトップパソコンは、多くの場合、新品購入時のメーカー保証が切れています。故障が発生した場合は、修理費用を全額自己負担しなければなりません。故障したパーツによっては高額になることもあり、結果として新品より高くなる恐れがあります。
一部の中古販売店では独自の保証を付けている場合もありますが、保証期間が短いことが一般的です。また、保証の範囲も限定的な場合が多く、修理費用をすべてカバーできないこともあります。
3|失敗を避けるための知識が必要になる
中古のデスクトップパソコンを購入するには、ある程度のパソコンに対する知識が必要です。たとえば、CPUやメモリの役割や性能を理解していないと、画像処理やパソコンゲームに不向きなスペックの製品を選んでしまう恐れがあります。用途に合わない製品を購入すると、後からパーツを追加・交換する手間や費用が発生することもあるでしょう。
また、中古品を実際に触ってみて、不具合がないか確認できる知識も必要です。知識がない場合は、性能やスペック、状態について詳しく説明してくれる販売店を選ぶようにしましょう。
4|セキュリティリスクがある
中古のデスクトップパソコンには、セキュリティリスクが潜んでいることがあります。たとえば、インストールされているOS(Operating System)やソフトウェアが最新でない場合、ウイルスやマルウェアに感染する可能性が高まります。
また、前の所有者がインストールしたソフトウェアがウイルスに感染している恐れもあるでしょう。さらに、サポート対象外のOSを使用している場合は、セキュリティ更新が受けられず、サイバー攻撃の危険性が高まります。これらを防ぐには、購入後にOSの初期化や、最新の状態に更新することが重要です。
5|購入時にカスタマイズできない
中古のデスクトップパソコンは現状販売が多く、購入時に希望どおりのスペックにカスタマイズできないことが一般的です。
たとえば、購入後にストレージやメモリを交換する場合、追加の費用や手間がかかります。希望するスペックでパソコンを手に入れたい場合、パーツのスペックをカスタマイズできるBTO(Build To Order)のデスクトップパソコンを選ぶ方が効率的です。
BTOのデスクトップパソコンは中古ではありませんが、希望どおりのスペックを構築できるため、満足度の高い選択肢といえます。
中古のデスクトップパソコンがおすすめな人の特徴
ここまでに解説したメリット・デメリットを踏まえると、中古のデスクトップパソコンは次のような方におすすめできます。
・限られた予算で性能のよいパソコンを手に入れたい方
・新品にはない古いモデルや名機を探している方
・環境への配慮から中古品の利用を検討している方
・自分でカスタマイズやアップグレードを楽しみたい方
・短い期間だけデスクトップパソコンを使用したい方
・特定の用途だけでデスクトップパソコンを使用したい方
・パソコンの性能や状態について適切な判断ができる方
・不具合に自分で対応できる方
このような方にとって、中古のデスクトップパソコンは魅力的な選択肢といえます。ただし、購入時の失敗を避けるために、次章で紹介するポイントを押さえておくことをおすすめします。
中古デスクトップパソコンの購入で失敗しないためのポイント
中古のデスクトップパソコンの購入で失敗しないためのポイントは、次のとおりです。
・フリマやオークションアプリは避ける
・管理体制や保証の有無を確認する
・用途に適したスペックか確認する
各ポイントを具体的に解説します。
1|フリマやオークションアプリは避ける
フリマやオークションアプリでの中古デスクトップパソコンの購入は、避けることをおすすめします。個人間取引では製品の保証がない場合がほとんどなことに加え、パーツの状態や品質が確認できないためハイリスクです。
また、詐欺やトラブルが発生する恐れもあります。たとえば、説明とは異なるスペックの製品が届いたり、動作不良のパソコンを購入してしまったりすることもあるでしょう。
さらに、購入後の返品や修理に対応してくれない場合もあり、トラブル解決に手間がかかります。このようなリスクを避けるためにも、信頼性の低い個人間取引ではなく、専門の販売店を利用しましょう。
2|管理体制や保証の有無を確認する
中古デスクトップパソコンを購入する際は、販売店の管理体制や保証内容を事前に確認することが重要です。適切な品質管理が行われている販売店では、動作確認済みの製品を取り扱っており、初期不良のリスクを軽減できます。また、メンテナンスやクリーニングを行った製品を販売している店舗も信頼できるでしょう。
保証が付いている店舗を選ぶことも大切です。初期不良保証がある場合、不具合が発生しても修理や交換を受けられるため、リスクを抑えられます。保証の期間や内容が明記されている店舗を選び、購入後のトラブルを回避しましょう。
3|用途に適したスペックか確認する
中古デスクトップパソコンを選ぶ際は、使用目的に応じたスペックであるか確認することが重要です。そのためには、各パーツの役割を理解したうえで、必要な性能を見極める必要があります。
主なパーツとその役割をまとめた表は、次のとおりです。
パーツ | 役割 |
CPU | パソコンの頭脳にあたるパーツ。全体の処理速度を左右する |
メモリ | データの一時保存を担当するパーツで、処理速度やマルチタスク性能に影響する |
グラフィックス(GPU) | 画像処理や3D描画を担当するパーツ。一般的な使用にはCPUに内蔵されているグラフィックス(GPU)で十分 |
ストレージ | データを保存するパーツ。保存できるデータ量や読み書きの速度に影響する |
たとえば、パソコンゲームや動画編集を行う方は、性能の高いCPUと専用グラフィックス(GPU)を搭載した製品がよいでしょう。
一方、Webブラウジングや文書作成などの軽作業がメインの場合、CPUはエントリーレベルで対応でき、専用グラフィックス(GPU)は必要ありません。また、複数のソフトを同時に使用する場合は、最低でも8GB以上のメモリが推奨されます。
中古のデスクトップパソコンを検討している方は「アウトレット品・セール品」もおすすめ!
アウトレット品とは、展示品や型落ち品・返品後に再販売される製品などを指します。これらは使用されていない、または、わずかに使用された程度の製品なので、新品同様の性能を持ちながら価格が抑えられています。また、メーカー保証が付いている場合も多く、購入後の安心感があります。
セール品もおすすめです。年末年始やボーナス時期のセール、新製品発表後の在庫整理セールなどでは、新品のデスクトップパソコンが割引価格で購入できることがあります。
このように、アウトレット品やセール品を活用することで、コストを抑えつつ新品同様のデスクトップパソコンを購入できます。
マウスコンピューターのアウトレットデスクトップパソコンは新品・保証付き!
マウスコンピューターが販売するアウトレットのデスクトップパソコンは、旧モデルの新品をお得に購入できる点が魅力です。
新品と同じように3年間の修理保証(一部製品を除く)や24時間・365日の電話サポートも付属しているため、安心して購入できます。さらに、一部製品はカスタマイズにも対応可能です。たとえば、メモリやストレージ容量を増やしたり、Microsoft Officeを付けたりできます。
品質と保証を重視しつつコストを抑えたい方にとって、マウスコンピューターのアウトレット製品は非常におすすめです。
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まとめ:中古のデスクトップパソコンはメリット・デメリットを理解して購入しよう!
中古のデスクトップパソコンは、コストを抑えつつ高性能なモデルを手に入れるよい選択肢です。一方で、パーツが劣化している、保証がない、製品選びが難しいといった注意点もあります。
トラブルを避けるためには、信頼できる販売店で保証付きの製品を購入することが大切です。また、アウトレット品やセール品であれば、新品の保証付きデスクトップパソコンをお得に購入できるため、検討してみることをおすすめします。
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