ゲーミングPCは、快適にゲームをプレイするために一般的な用途のパソコンよりも大容量のメモリを搭載しています。特に、3Dゲームや高画質なゲームでは、多くのデータを同時に処理する必要があるため、十分なメモリ容量が必要です。
とはいえ、プレイするゲームや求める性能によって必要なメモリ容量が異なるため、目安を理解しておく必要があります。
また、ゲーミングPCの購入やメモリの増設を検討する際は、選び方のポイントを理解しておくことも大切です。この記事では、最適なメモリ容量の目安や、メモリの規格、選び方のポイントについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
※ 製品の情報や価格は2024年12月25日時点の情報となります。
- ゲーミングPCのメモリとは「データを一時的に保存するパーツ」
- ゲーミングPCにおけるメモリの重要性
- ゲーミングPCのメモリ容量・使用率を確認する方法【Windows 11】
- ゲーミングPCに必要なメモリ容量の目安とは?
- ゲーミングPCのメモリは容量以外もチェックしよう!
- ゲーミングPCのメモリを選ぶ際のポイント
- メモリのカスタマイズに対応!マウスコンピューターのおすすめゲーミングPC
- まとめ:ゲーミングPCのメモリはゲームに合った容量を選択しよう!
ゲーミングPCのメモリとは「データを一時的に保存するパーツ」
ゲーミングPCのメモリは、データを一時的に保存するパーツです。具体的には、CPUが処理を行う際に必要なデータを一時的に保管し、作業の効率を高める役割を持っています。
ゲームでは、動きの速いキャラクターのアニメーションやリアルタイムの画像処理が求められます。メモリが不足していると、データの読み込みが頻繁に発生し、ゲームの動作がカクつく場合があり快適にプレイできません。
反対に、十分なメモリがあればデータの一時保存がスムーズに行われ、動作が安定します。このように、メモリはゲームのプレイ体験を左右する重要なパーツなので、パソコンゲームを快適に楽しむには適切な容量を確保する必要があります。
ストレージとの違い
メモリとストレージはどちらもデータを扱うパーツですが、役割が異なります。メモリは一時的なデータの保管場所で、パソコンの電源を切るとデータは消えます。一方、ストレージは長期間データを保存する場所なので、電源を切ってもデータは消えません。
たとえば、ゲームをプレイするとき、メモリはキャラクターの動きや効果音など、プレイ中に必要なデータを素早く処理するために使われます。これに対して、ストレージはゲームのインストールデータやセーブデータを保存する場所として機能します。そのため、ゲーム中の動作に与える影響度はメモリの方が大きいでしょう。
ゲーミングPCにおけるメモリの重要性
ゲーミングPCにおけるメモリは、ゲームの快適なプレイを支える重要なパーツです。大容量のメモリを搭載することで、ゲームのロード時間が短縮され、遅延やカクツキが発生しにくくなります。オンラインで遊ぶときでも、スムーズにゲームができるとフレンドに迷惑をかけずに済みます。一方、メモリが不足すると快適にゲームをプレイできません。たとえば、大規模なオープンワールドゲームでは多くのデータが同時に処理されるため、十分なメモリがなければ動作が重くなります。具体的には、ゲーム中にカクつきが発生して思うように操作できなかったり、場面の切り替え時にロード時間が長くなったりするリスクがあるでしょう。
また、FPS(ファーストパーソンシューティング)のような競技性の高いゲームでは、メモリ不足が致命的な問題になります。
ゲーミングPCのメモリ容量・使用率を確認する方法【Windows 11】
Windows 11では、メモリの容量や使用率をシステムから確認できます。これにより、メモリの使用状況を把握し、動作が重くなった原因を特定できるでしょう。
Windows 11でメモリ容量を確認する手順は、次のとおりです。
1.「スタート(Windowsマーク)」を右クリックする
2.「システム」を選択する
3.「デバイスの仕様」にある「実装RAM」でメモリ容量を確認する
次に、メモリの使用率を確認する方法を紹介します。
1.「スタート(Windowsマーク)」を右クリックする
2.「タスクマネージャー」を選択する
3.利用中のアプリの一覧が表示され、右側にそれぞれのメモリ使用率が表示される
この手順で、メモリの総容量や、現在使用しているメモリの割合を確認できます。動作が重くなったと感じたときや、メモリ容量の不足を疑うときは、タスクマネージャーを活用してください。
メモリの使用率が高い場合は、不要なアプリを終了させるか、物理メモリの増設を検討しましょう。
※ パソコンの構成によっては、操作方法が一部異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
ゲーミングPCに必要なメモリ容量の目安とは?
ゲーミングPCに採用されるメモリ容量は、次のとおりです。
・8GB
・16GB
・32GB
・64GB
ここでは、各容量がパソコンゲームにおいてどの程度の性能を発揮するのか解説します。
1|8GBは快適にプレイできるゲームが限られる
8GBは、ゲーミングPCに搭載されるメモリの中で最も少ない容量です。パソコンゲームをプレイするには最低限の容量ですが、十分とはいえません。
動作が軽い2Dゲームや負荷の少ない3Dゲームであればプレイできますが、高度な3Dグラフィックスを多用する最新のゲームでは処理が追いつかず、カクつきやフリーズが発生する恐れがあります。
特に、広い3D空間を処理するオープンワールドのゲームや、複雑な画像処理が求められるタイトルは、8GBではメモリ不足が顕著になるでしょう。
さらに、ブラウザやチャットアプリを同時に起動している場合、メモリの消費が増え、動作がより不安定になります。そのため、ゲーミングPCのメモリは8GBではなく、最低でも16GBのメモリを検討した方がよいでしょう。
2|16GBは幅広いゲームを快適にプレイできる
16GBは、ゲーミングPCで標準的なメモリ容量とされています。 フルHD(1920×1080)の解像度であれば、多くのパソコンゲームを快適にプレイすることが可能です。
たとえば、FPSやMMORPGなどのオンラインゲームでも、スムーズな動作が期待でき、テンポよくゲームをプレイできるでしょう。画像処理が複雑な3Dゲームでも、16GBがあれば安定した動作が期待できます
ただし、4Kの高解像度でプレイする場合やYouTubeなどでゲーム配信を行う際は、メモリの使用率が増加するため、16GBでは足りなくなる恐れがあります。このような使い方も想定する場合は、32GBのメモリを選ぶとよいでしょう。
基本的に、ほとんどのゲームは16GBで十分動作しますが、将来的な拡張性を考えるなら、もう一段階上の容量を検討してもよいかもしれません。
3|32GBは高負荷な3Dゲームに対応できる
32GBは、ゲーミングPCのメモリとしては大容量の選択肢といえます。最新の高負荷な3Dゲームや大規模なオープンワールドのゲームでは、32GBのメモリが推奨されるケースもあります。
たとえば、リフレッシュレートが144Hz以上のディスプレイを使用し、高解像度でプレイしたい場合は、32GBでないと遅延やカクつきが発生する恐れがあります。
さらに、ゲームをプレイしながら配信ソフトを使ったライブ配信を行う方にも、32GBのメモリが役立つでしょう。動画編集や3Dモデリングを行う場合も、32GBの容量があれば作業効率が向上します。
パソコンゲームに求められる性能は年々高くなっているため、将来的には32GBがゲーミングPCの標準的な容量になる可能性もあります。予算に余裕がある場合は、32GBのメモリを選ぶと、より長期間快適なゲーム環境を構築できるでしょう。
4|64GB以上が必要なゲームは少ない
64GB以上のメモリは、ゲーミングPCにとってはオーバースペックになるケースが多いです。パソコンゲームをプレイするだけで、64GBを要求するゲームはほとんどありません。
64GBが必要とされるのは、高負荷ゲームの同時配信や、高度な動画編集、3Dレンダリングのようなクリエイティブな作業が伴う場合です。
一般的なゲーミング用途では32GBでも十分すぎる容量であるため、64GBのメモリを導入しても、その性能を活用できる機会は少ないでしょう。また、メモリ容量が多すぎると、価格が高くなるためより多くの予算が必要になります。
したがって、64GBのメモリが必要な方は、プロの動画クリエイターや3Dモデリングの専門家、最新ゲームの配信者などに限られるでしょう。ゲームをメインに楽しむ方は、32GBまでを目安にすることをおすすめします。
ゲーミングPCのメモリは容量以外もチェックしよう!
ゲーミングPCの場合、メモリ容量以外に次の要素もチェックしましょう。
・メモリ規格
・メモリクロック
それぞれの詳しい内容を解説します。
1|メモリ規格
メモリ規格とは、ゲーミングPCのメモリの種類を表す指標です。主な規格として「DDR4」と「DDR5」があります。DDR4は、現在も多くのゲーミングPCに採用されている規格で、価格が手ごろで十分な性能を発揮します。
一方、DDR5はDDR4の後継規格で、動作クロックやデータ転送効率が向上しているところが特徴です。また、メモリのオーバークロックを編集できるIntel® XMP 3.0にも対応していますが、価格は高くなります。
コストを抑えるならDDR4、速度を重視するならDDR5を選ぶとよいでしょう。
2|メモリクロック
メモリクロックは、メモリが1秒間に何回の動作を行えるかを示す指標です。数値が高いほど処理速度が速くなり、ゲームの動作にもよい影響を与えます。
たとえば、「3200MHz」や「3600MHz」などがあり、これは1秒間に32億回や36億回動作することを意味します。製品には、「DDR4-3600」などと表記されているため、購入時は忘れずに確認しましょう。
メモリクロックが高いと、データの読み書きが高速化され、ゲームのロード時間が短縮されたり、カクつきが軽減されたりする可能性があります。
新しい規格の方がメモリクロックは高くなるため、速度を求める場合はDDR5を選択するとよいでしょう。ただし、CPUやマザーボードの対応クロックを超えるモデルを選んでも動作周波数は制限されるため、対応表を確認しておくことが大切です。
ゲーミングPCのメモリを選ぶ際のポイント
ゲーミングPCのメモリを選ぶ際のポイントは、次のとおりです。
・プレイしたいゲームの推奨スペックを確認して選ぶ
・予算が限られている場合は増設も検討する
・メモリ増設時はメモリの形状・規格を確認する
各ポイントの具体的な内容について解説します。
1|プレイしたいゲームの推奨スペックを確認して選ぶ
プレイしたいゲームの推奨スペックを確認することは、ゲーミングPCのメモリ容量を決める際の重要なポイントです。ゲームごとに必要なメモリ容量は異なり、推奨スペックを満たしていないとカクつきやフリーズが発生するリスクがあるからです。
たとえば、同じカテゴリーのゲームでも、推奨スペックを確認すると8GBの場合もあれば、16GBの場合もあります。
さらに、推奨スペックよりも若干余裕を持たせておくと、複数のアプリケーションを同時に起動する場合でも快適に動作します。攻略サイトをブラウザで見ながらプレイしたい方や、動画サイトを見ながらプレイしたい方は、推奨スペックよりも多いメモリ容量を選ぶとよいでしょう。
このように、プレイしたいゲームのスペックを事前に確認し、余裕を持った容量を選択することが重要です。
2|予算が限られている場合は増設も検討する
ゲーミングPCを購入する際、予算が限られている場合はメモリの増設を検討することも1つの方法です。メモリは最初から大容量を選ばなくても、必要に応じて増設できます。
予算に余裕がないときは、CPUやグラフィックス(GPU)といった増設ができないパーツを優先し、メモリは後から増設することが賢明です。
特に、グラフィックス(GPU)はゲームの画像処理に大きな影響を与えるため、メモリよりも優先すべきパーツといえます。
また、ゲーミングPCを購入する際には、ディスプレイやキーボード、マウスなどの周辺機器も必要になるため、総合的な予算配分を考えることも大切です。無理に大容量のメモリを選ぶのではなく、後から増設する方法も視野に入れておきましょう。
3|メモリ増設時はメモリの形状・規格を確認する
メモリを増設する際は、メモリの形状や規格を確認する必要があります。パソコンの形状によって、使用するメモリの形状が異なるためです。
たとえば、デスクトップパソコンでは「DIMM」と呼ばれる大型のメモリが使われますが、ノートパソコンでは「SO-DIMM」と呼ばれる小型のメモリが採用されます。形状が異なり互換性がないため、注意が必要です。
また、メモリの規格もチェックしておきましょう。「DDR4」と「DDR5」の2種類は互換性がないため、マザーボードがどちらに対応しているかを確認する必要があります。
メモリの形状や規格を間違えると、物理的に取り付けられなかったり動作しなかったりするため、事前に確認することが重要です。増設を検討する場合は、パソコンの取扱説明書や公式サイトの仕様表を参考にするとよいでしょう。
メモリのカスタマイズに対応!マウスコンピューターのおすすめゲーミングPC
マウスコンピューターは国内生産の「BTO(Build To Order:受注生産)ゲーミングPCを販売しています。
ここからは、マウスコンピューターのおすすめゲーミングPCを3機種ご紹介します。
※ 一部モデルは海外製造も行っています。
※ 製品の情報や価格は2024年12月25日時点の情報となります。
1.初めてのゲーミングPCにおすすめ「NEXTGEAR JG-A5G60(スターター5点セット)」
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 5 4500 プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 500GB (NVMe) |
通常価格 (税込) |
169,900円 |
NEXTGEAR JG-A5G60(スターター5点セット)
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これからパソコンゲームをはじめたい方は、「NEXTGEAR JG-A5G60(スターター5点セット)」がおすすめです。
デスクトップのゲーミングPC本体に、ゲーミング液晶(ゲーミングモニタ)やゲーミングマウス、ゲーミングキーボード、ゲーミングヘッドセットが付いています。ゲームに特化した性能を持つ製品がセットになっており、自宅に届いたその日から快適な環境でゲームを楽しめるところが魅力です。
メモリ容量は多様なゲームを楽しめる16GBで、規格はDDR4-3200が採用されています。また、最大64GBまでの増設に対応可能です。
2.高負荷なゲームにも対応できる「G TUNE DG-I7G7S」
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7 プロセッサー 14700F |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 SUPER |
メモリ標準容量 | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
通常価格 (税込) |
299,800円 |
G TUNE DG-I7G7S
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高解像度、高フレームレートでゲームを楽しみたい方は、「G TUNE DG-I7G7S」がおすすめです。メモリは大容量の32GB、規格はDDR5-5600を採用しており、多くのデータ処理が必要なシーンでもパフォーマンスの低下を抑えてくれます。
また、パソコンゲームにおいて重要なグラフィックス(GPU)は、高負荷なレイトレーシングにも対応する、NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 SUPERを搭載しています。
そのほかにも、堅牢なスチールサイドパネルや高効率エアフローなども採用され、長期間の使用に耐えうる設計がなされたゲーミングPCです。
3.高リフレッシュレート搭載「G TUNE E5-I7G60BK-A(JeSU公認PC)」
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-13650HX プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU |
メモリ標準容量 | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
通常価格 (税込) |
269,800円 |
G TUNE E5-I7G60BK-A(JeSU公認PC)
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場所を選ばずに質の高いゲーム体験を求める方は、「G TUNE E5-I7G60BK-A(JeSU公認PC)」がおすすめです。
ディスプレイには、WQXGA(2560×1600)の高精細パネルが採用され、リフレッシュレートは240Hzまで対応しています。シビアな操作が求められるFPSや格闘ゲームなどをプレイするユーザーも、ブレや遅延を感じにくく快適に操作できるでしょう。
また、デスクトップCPUにも匹敵する第13世代のIntel® Core® i7や、32GBの大容量メモリ(DDR5-4800)を搭載しており、高負荷なゲームプレイにも対応可能です。
まとめ:ゲーミングPCのメモリはゲームに合った容量を選択しよう!
ゲーミングPCのメモリは、快適なゲームプレイを支える重要なパーツです。8GBの容量は最新の3Dゲームで不足する恐れがあり、16GBは多くのゲームに対応できる標準的な容量です。
配信や高負荷なゲームには32GBが推奨され、64GB以上はオーバースペックになる場合が多いでしょう。
メモリを選ぶ際は、プレイしたいゲームの推奨スペックを確認し、余裕を持たせた容量を選ぶことが大切です。また、形状や規格(DDR4・DDR5)も確認し、増設する場合は互換性に注意しましょう。
マウスコンピューターは多様なゲーミングPCを販売しており、さまざまなニーズにお応えしています。メモリやストレージの容量、CPUの種類など好みにカスタマイズできるため、自分にぴったりの1台が見つかるでしょう。
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