WPS Presentationは、会議などで発表するためのプレゼンテーション資料の作成に適したソフトで、表やグラフ、図などを利用したスライド資料を作成するのに向いています。この記事では、WPS Presentationの基本操作とPowerPointとの違いについて詳しく解説します。
PowerPointとの違い
以下の図は、WPS PresentationとPowerPoint(パワーポイント)の違いを比較したものです。WPS Presentationは、シンプルで直感的なインターフェースを持ち、独自のタブ機能やクラウドストレージとの連携が強化されています。また、基本的な機能を無料で利用でき、PowerPointのファイル形式(.pptx)と互換性がありますが、複雑なアニメーションやトランジションが正しく表示されない場合があります。
比較項目 | WPS Presentation |
インターフェースの違い | WPS Presentationのインターフェースは、PowerPointに似ていますが、よりシンプルで直感的です。ツールバーやメニューの配置が異なるため、初めて使用する際には少し戸惑うかもしれませんが、慣れると効率的に操作できます。 |
機能の違い | WPS Presentationには、PowerPointにはない独自の機能がいくつかあります。例えば、WPS Presentationは、複数のプレゼンテーションを同時に開いて編集できるタブ機能を備えています。 |
価格とライセンスの違い | WPS Presentationは、基本的な機能を無料で利用できる点が大きな魅力です。PowerPointは、Microsoft Officeの一部として提供されており、サブスクリプションが必要です。WPS Presentationの有料版もありますが、価格は比較的安価です。 |
互換性とファイル形式の違い | WPS Presentationは、PowerPointのファイル形式(.pptx)と互換性があります。これにより、PowerPointで作成されたプレゼンテーションをWPS Presentationで開いて編集することができます。ただし、複雑なアニメーションやトランジションが正しく表示されない場合があるため、注意が必要です。 |
WPS Office 製品版のインストール方法
まずは、WPS Office 製品版のインストール手順を説明します。
1.ダウンロードURLより専用プログラムをダウンロードします。
2.「ユーザーアカウント制御」画面が表示されますので、「はい」をクリックします。
3.ライセンス契約書に同意してインストールを進めます。
4.インストールが始まりますので、しばらくお待ちください。
5.「インストールが完了しました」が表示されましたら、右上のバツボタンで閉じてください。
6.デスクトップ画面に「WPS Office」のアイコンが表示されていることをご確認ください。
インストールが完了したら、WPS Office いずれかのソフトを起動します。初めてWPS Officeをご利用になる場合は、ドキュメントのユーザー情報の画面が表示されます。内容を入力してOKを押してください。ドキュメントのユーザー情報の画面が表示されない場合は、画面右上のバツボタンの近くにある?マークより「シリアル管理」を選択して、ユーザーアカウント制御で「はい」をクリックしてください。シリアル管理が表示されましたら「追加」を押してシリアル番号を入力してください。入力が完了したらシリアル管理を閉じます。 以上でオフィスソフトのインストールは完了です。
これらの設定を完了したら、WPS Presentationの基本的な使い方を学び始める準備が整います。
基本操作
次に、WPS Presentationの基本操作について説明します。WPS Writerの利点としては、以下の点が挙げられます。
1|新規プレゼンテーションの作成方法
WPS Presentationを起動すると、ホーム画面が表示されます。新しいプレゼンテーションを作成するには、以下2つの方法があります。
1.画面左部の「ホーム」から「Presentation」を選び「空白のプレゼンテーション」を選びます。
2.画面左部の「新規作成」から「空白のプレゼンテーション」を選びます。
これで、空のプレゼンテーションが開き、すぐにタイトルやサブタイトルを入力することができます。
2|スライドの追加と削除
【スライドの追加】
スライドの追加は、「挿入」タブから「新しいスライド」を選択します。この際、スライドのレイアウトを選択することも可能で、テキストボックスや画像の配置が異なる複数のレイアウトから選ぶことができます。
【スライドの削除】
スライドの削除は、削除したいスライドを選択し、右クリックでメニューを開きます。表示されるメニューから「スライドの削除」を選択すると、そのスライドがプレゼンテーションから削除されます。また、キーボードのDeleteキーを押すことでもスライドを削除することができます。
3|テキストと画像の挿入
【テキストの挿入】
「挿入」タブから「テキストボックス」を選択し、スライド上にテキストボックスを配置します。テキストボックスを選択すると、カーソルが表示され、直接テキストを入力することができます。テキストのフォント、サイズ、色、スタイルなどは、上部のツールバーから簡単に変更できます。また、テキストボックスの位置やサイズも自由に調整可能です。
【画像の挿入】
「挿入」タブから「画像」を選択し、挿入したい画像ファイルを選びます。画像を挿入すると、スライド上に表示され、ドラッグして位置を調整したり、角をドラッグしてサイズを変更したりすることができます。さらに、画像の回転やトリミング、透明な色に設定することも可能です
4|スライドのデザインとテーマの変更
スライドのデザインやテーマを変更する方法を説明します。上部のメニューから「デザイン」タブをクリックします。ここには、さまざまなデザインテンプレートが表示されており、好きなテンプレートを選択するだけで、スライド全体のデザインが一新されます。また、スライドの背景を変更することも可能です。「背景」ボタンをクリックし、単色、グラデーション、画像など、さまざまな背景オプションから選択できます。これにより、プレゼンテーションに視覚的なインパクトを与えることができます。
応用操作
基本操作に慣れたら、次は応用操作に挑戦してみましょう。
1|アニメーションとトランジションの設定
アニメーションやトランジションは、「アニメーション」タブから設定できます。スライド内のオブジェクトにアニメーションを追加したり、スライド間のトランジションを設定することで、プレゼンテーションに動きを加えることができます。
アニメーションを追加するには、アニメーションを適用したいオブジェクト(テキストボックス、画像、図形など)を選択し、「アニメーション」タブから希望のアニメーション効果をクリックします。アニメーションの種類には、フェード、スライドイン、ズームインなどがあり、プレゼンテーションに動的な要素を加えることができます。また、アニメーションの開始タイミングや持続時間、順序などもカスタマイズ可能です。
2|グラフと表の作成
データを視覚的に表現するために、グラフや表を簡単に作成することができます。まず、上部のメニューから「挿入」タブをクリックします。ここには「グラフ」と「表」のオプションが表示されます。
【グラフの作成】
グラフを作成するには、「グラフ」ボタンをクリックし、表示されるグラフの種類(棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなど)から選択します。選択すると、グラフのテンプレートがスライドに挿入されます。次に、グラフ内のデータを編集するために、データシートが表示されます。このデータシートに必要なデータを入力することで、グラフが自動的に更新されます。グラフの色やスタイルもカスタマイズ可能で、プレゼンテーションのデザインに合わせて調整できます。
【表の作成】
表を作成するには、「表」ボタンをクリックし、挿入したい行数と列数を選択します。選択すると、表がスライドに挿入されます。表内のセルをクリックしてデータを入力することで、表を完成させることができます。表のデザインやスタイルも、上部の「デザイン」タブから変更することができます。セルの色、フォント、境界線などをカスタマイズして、見やすい表を作成することができます。
3|マルチメディアの挿入(動画、音声)
プレゼンテーションに動画や音声を追加することで、視覚的および聴覚的にインパクトのある発表を行うことができます。まず、上部のメニューから「挿入」タブをクリックします。ここには「ビデオ」と「オーディオ」のオプションが表示されます。
【動画の挿入】
動画を挿入するには、「ビデオ」ボタンをクリックし、挿入したい動画ファイルを選択します。動画がスライドに挿入されると、ドラッグして位置を調整したり、角をドラッグしてサイズを変更したりすることができます。また、動画の再生オプションを設定することも可能です。例えば、スライドが表示されたときに自動的に再生するように設定したり、クリックで再生するように設定したりできます。さらに、動画のトリミングや音量調整も行うことができます。
【音声の挿入】
音声を挿入するには、「オーディオ」ボタンをクリックし、挿入したい音声ファイルを選択します。音声がスライドに挿入されると、スライド上にスピーカーアイコンが表示されます。このアイコンをドラッグして位置を調整することができます。音声の再生オプションも設定可能で、スライドが表示されたときに自動的に再生するように設定したり、クリックで再生するように設定したりできます。また、音量調整や再生の開始・終了タイミングの設定も行うことができます。
4|プレゼンテーションの保存と共有
作成したプレゼンテーションを保存するには、上部のメニューから「メニュー」タブをクリックし、「上書き保存」または「名前を付けて保存」を選択します。これにより、ローカルディスクにプレゼンテーションファイルを保存することができます。ファイル形式は、.pptxや.pdfなど、複数の形式から選択可能です。
また、プレゼンテーションをPDF形式でエクスポートして、メールに添付して送信することも可能です。「ファイル」タブから「PDF出力」をクリックします。これにより、プレゼンテーションがPDFファイルとして保存され、簡単に共有することができます。
まとめ
WPS Presentationは、PowerPoint(パワーポイント)に代わる優れたプレゼンテーション作成ツールです。特に、複数のプレゼンテーションを同時に開いて編集できるタブ機能が大きな魅力です。この機能により、複数のプロジェクトを同時に進行させる際にも効率的に作業を行うことができます。PowerPointとの違いを理解することで、WPS Presentationの利点を最大限に活用できるようになります。
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