教員は、授業の教材作成や成績管理、報告書の作成など、さまざまな業務でパソコンを使用します。授業に使用するケースも多く、用途に合ったスペックや機能、強固なセキュリティを持つパソコンを選択することが大切です。
そのためには、OSやCPU、メモリといった各スペックの役割を理解しておく必要があります。
この記事では、教員向けパソコンに求められるスペックや機能について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
※製品の情報や価格は2025年1月20日時点の情報となります。
- 教員用としておすすめできるパソコンとは?
- 教員用パソコンのおすすめスペックを解説!
- 1.OSは「Windows 11 Pro または Pro Education」
- 2.CPUは「Core™ i3・Ryzen™ 3以上」
- 3.メモリは「8GB以上」
- 4.ストレージ(SSD)は「128~256GB」
- 5.ディスプレイのサイズは「13インチ以上」
- 6.ディスプレイの解像度は「フルHD(1920 × 1080)以上」
- 7.形状は「デタッチャブル型」や「コンバーチブル型」が便利
- 8.バッテリー駆動時間は「8~10時間以上」
- 9.重量は「1.5kg以下」
- 10.堅牢性が高い「MIL規格準拠」
- 11.Microsoft Office付き
- 12.Webカメラ・マイク付き
- 13.生体認証付き(Windows Hello対応)
- 教員用におすすめ!マウスコンピューターのパソコン3選!
- まとめ:教員用のパソコンは適切なスペック・セキュリティを持つ製品がおすすめ!
教員用としておすすめできるパソコンとは?
教員用のパソコンは、日常的な業務に適したスペックとセキュリティの安全性が高い製品がおすすめです。
業務では、授業の教材作成や成績管理でMicrosoft Office や学校独自のシステムを使用するケースがあります。それらのソフトウェアを、快適に操作できるスペックが必要です。また、十分なバッテリー駆動時間を確保できるパソコンであるかどうかもチェックしておきましょう。
セキュリティ面では、ハードウェア・ソフトウェア両面の安全性が高いパソコンがおすすめです。具体的には、セキュリティ機能に優れたOSや指紋認証センサー対応などを指します。
その他にも、堅牢性や通信品質などが高いことも、教員用パソコンとして重要なポイントになります。
教員用パソコンのおすすめスペックを解説!
教員用パソコンのチェック項目は、次のとおりです。
・OS
・CPU
・メモリ
・ストレージ
・ディスプレイのサイズ
・ディスプレイの解像度
・形状
・バッテリー駆動時間
・重量
・堅牢性
・Microsoft Officeの有無
・Webカメラ・マイクの有無
・生体認証機能の有無(Windows Hello対応)
各項目の、おすすめスペックについて解説します。
1.OSは「Windows 11 Pro または Pro Education」
OS(オペレーティングシステム)とは、パソコンの操作や機能を管理する基本ソフトウェアです。Windows 11には、Home・Pro・Pro Educationの3種類があり、それぞれ次のような特徴を持っています。
エディション | 特徴 | 主な機能 |
Home | ・一般家庭向け ・基本的な機能はすべて揃っている ・価格が安い |
基本機能 ・ウィジェット機能 ・スナップレイアウト機能 ・クリーンアップ機能 ・クリップボード履歴機能 など |
Pro | ・ビジネス向け ・セキュリティに強い ・管理機能、連携機能に強い |
・Homeで使用できる機能 ・BitLockerによるドライブ暗号化 ・WIP機能によるアクセスやコピーの制限 ・リモートデスクトップ機能 ・グループポリシー機能による設定の一括管理 など |
Pro Education | ・教育機関向け ・教員や児童が必要なアプリがプリインストールされている |
・Proで使用できる機能 ・デジタル教科書の読み上げなどのサポート機能 ・Teams上で利用できるAI学習機能 ・学習データの分析機能 など |
教員が使用する場合は、Windows 11 Pro以上を選ぶことをおすすめします。Windows 11 Proは、生徒の個人情報を保護するBitLockerドライブ暗号化や、Windows 11 Proを搭載した学校のパソコンを自宅から操作できるリモートデスクトップ機能を備えています。
Windows 11 Pro Educationは、Proの機能に加えて、教員や生徒の利便性を高める機能が追加されています。個人で教員用パソコンを購入する場合は、セキュリティに強いProを選択するとよいでしょう。
2.CPUは「Core™ i3・Ryzen™ 3以上」
CPUは、パソコンの処理性能を左右するパーツです。教員の業務で使用されるMicrosoft Office を快適に動作させるには、Intel® Core i3 またはAMD Ryzen™ 3 以上のCPUが求められます。
PowerPointでスライドを作成しながらExcelで成績処理を行うなど、複数のアプリを同時に使用する場合や画像の加工などを行う場合は、Intel® Core i5・AMD Ryzen™ 5 以上のCPUがおすすめです。
また、授業用の動画編集を行う機会が多い方は、Intel® Core i7・AMD Ryzen™ 7 を選ぶとスムーズに作業を進められます。
CPUは世代が新しいほど省電力性能や処理効率が向上しているため、第12世代以降のIntel® Core iシリーズや、7000シリーズ以降のAMD Ryzen™シリーズを選ぶとよいでしょう。
3.メモリは「8GB以上」
メモリはデータを一時的に保存し、パソコンの作業効率を高めるパーツです。複数のWordやExcelファイルを開きながら作業することが多い教員は、8GB以上のメモリ容量を推奨します。メモリ容量が4GBの場合、基本的な文書作成は可能ですが、マルチタスクを行う際に動作が遅くなる恐れがあります。
授業で使用する写真の編集や動画作成を行う場合は、16GBのメモリ容量がおすすめです。32GB以上のメモリ容量もありますが、 一般的な教員業務ではオーバースペックになるため、8GBか16GBを選択しましょう。
4.ストレージ(SSD)は「128~256GB」
ストレージは、データを長期的に保存するためのパーツです。SSD(ソリッドステートドライブ)とHDD(ハードディスクドライブ)がありますが、SSDの方が読み込み速度が速く、授業で使用するファイルをすばやく開けるメリットがあります。また、耐久性もSSDの方が高く、故障のリスクを抑えられるでしょう。
容量は教員の業務内容に応じて選びますが、Microsoft Office 関連のファイルは容量が少ないため、128~256GBで十分対応できます。
授業や成績処理以外にも、プライベートでの写真や動画なども保存する場合は、512GB以上の容量を選ぶと余裕を持って使用できます。もし、容量が足りなくなった場合は、外付けストレージやクラウドストレージの活用を検討しましょう。
5.ディスプレイのサイズは「13インチ以上」
ディスプレイサイズは、教員の作業効率と携帯性を左右する要素です。13〜14インチはA4サイズに近い大きさで、校内での持ち運びがしやすく教室間の移動が多い教員におすすめです。机の上でも場所を取らず、会議室などでもスペースを気にせず使用できます。
一方、15インチ以上のディスプレイは視認性が高く、複数のウィンドウを並べて作業するときに便利です。たとえば、PowerPointで教材を作成しながら、Webブラウザで参考資料を検索する際なども余裕を持って作業できます。ただし、その分大きく、重くなるため使用スタイルに応じて選択することが大切です。
6.ディスプレイの解像度は「フルHD(1920 × 1080)以上」
ディスプレイの解像度は、画面に表示される情報量を決める要素です。ノートパソコンの場合は、フルHD(1920×1080)の解像度があれば、文字や画像を鮮明に表示できるため、教材作成やWebブラウジングを快適にこなせるでしょう。
WQHD(2560×1440)や4K(3840×2160)解像度では、より緻密な表示が可能ですが文字が小さく表示されるため、表示倍率の調整が必要な場合があります。
また、高解像度には高性能なCPUとグラフィックス(GPU)が求められ、価格も上昇します。教材作成や成績管理など、教員の標準的な業務で使用する場合は、フルHD解像度を選択しましょう。
7.形状は「デタッチャブル型」や「コンバーチブル型」が便利
ノートパソコンは一般的なタイプに加え、デタッチャブル型とコンバーチブル型があります。
デタッチャブル型は、キーボード部分を切り離してタブレットとして使用できる形状で、立ったまま画面を見せながら説明する際に便利です。ただし、接続部分が劣化しやすい傾向にあります。
コンバーチブル型は、画面を360度近く回転させてタブレットスタイルにできる形状で、多様なシーンに対応できます。一般的なノートパソコンと比べて画面の可動域が広いため、授業や職員会議で画面を共有しやすいところが利点です。難点は、タブレットに比べて重量が重く、手に持って使用する際の負担が大きいことです。
8.バッテリー駆動時間は「8~10時間以上」
バッテリー駆動時間は、教員の業務効率や利便性に影響する要素です。校内で頻繁に使用する場合、8〜10時間以上の駆動時間があれば、朝から夕方まで充電なしで使用できます。
充電をしながら使用する方法もありますが、ケーブルの持ち運びや接続に手間がかかり利便性が低下します。また、教室や会議室で電源を確保できないケースも想定すると、できるだけ駆動時間の長いパソコンがおすすめです。
ディスプレイの明るさやアプリケーションの使用状況で駆動時間は変動するため、メーカー公称値よりも数時間短く見積もるようにしましょう。
お昼休みなどで充電しながら運用する場合は、急速充電に対応したモデルがおすすめです。短時間充電するだけで、数時間使用できます。
9.重量は「1.5kg以下」
パソコンの重量は、教員の身体的負担に直結する要素です。教室の移動時に教材と一緒に持ち運ぶため、重いノートパソコンを選ぶと疲れやすくなります。
そのため、持ち運びが多い教員は1.5kg以下の製品がおすすめです。画面サイズでいうと、13~14インチが目安になります。
また、マグネシウム合金やカーボン素材を採用した機種は軽量な場合が多く、1kg以下の製品もあります。重量が軽いとバッテリー駆動時間が短くなる傾向があるため、両者のバランスを考慮して選択しましょう。
10.堅牢性が高い「MIL規格準拠」
教員はパソコンを持ち運ぶことが多いため、MIL規格準拠などの堅牢性が高い製品がおすすめです。MIL規格とは、製品の耐久性を示す基準です。米国国防総省が定める規格で、落下や振動、温度変化、粉塵などへの耐性をテストし、基準をクリアすることで承認されます。
また、筐体の素材も重要です。アルミニウム合金やマグネシウム合金などの金属素材を採用した製品は、プラスチック製と比べて強度が高く、落下や衝撃にも強い傾向があります。
11.Microsoft Office付き
Microsoft Office は、教員の業務に欠かせないソフトウェアです。文書作成に使うWord・表計算に使うExcel・スライドショーの作成に使うPowerPointなどのアプリを使用でき、授業の教材作成や成績管理、会議資料の作成などに活用できます。
プリインストール版は初期費用が必要ですが、インターネット接続がない環境でも利用できます。Microsoft 365などのクラウド版は、毎月または毎年の利用料が発生しますが、常に最新版を使用できるところが利点です。
12.Webカメラ・マイク付き
Webカメラとマイクは、オンライン授業や職員会議に使用するパーツです。内蔵カメラはHD(1280×720)以上の解像度があれば、画面越しでも表情が伝わりやすく、授業の質を担保できます。
セキュリティを強化したい場合は、カメラにプライバシーシャッターが付いているモデルを選択するとよいでしょう。カメラを使用しないときに物理的に遮断できるので、盗撮被害などを防止できます。また、マイクに周囲の雑音を低減する機能が付いていると、クリアな音声を届けられます。
13.生体認証付き(Windows Hello対応)
教員は生徒の個人情報を扱うため、セキュリティ機能は重要な要素といえます。生体認証は、パソコンのセキュリティと利便性を強化する機能です。Windows Helloに対応した顔認証や指紋認証が搭載されていると、パスワード入力なしでログインできます。
顔認証は手を動かして操作する必要がなく、指紋認証はマスク着用時でも簡単にログインできます。生体情報はコピーされにくいため、パソコンの置き忘れや盗難時の情報流出のリスクを抑えられるでしょう。
教員用におすすめ!マウスコンピューターのパソコン3選!
マウスコンピューターは、スペックをカスタマイズできるBTO(Build To Order:受注生産)パソコンを販売しています。ここからは、マウスコンピューターの教員用におすすめのパソコンを3機種ご紹介します。
※製品の情報や価格は2025年1月20日時点の情報となります。
1.セキュリティに優れた「MousePro L5-I3U01BK-B」
OS | Windows 11 Pro 64ビット ( PKIDラベル貼付対応 ) |
CPU | インテル® Core™ i3-1215U プロセッサー |
グラフィックス | インテル® UHD グラフィックス |
メモリ標準容量 | 8GB (8GB×1 / シングルチャネル) |
M.2 SSD | 128GB (NVMe) |
サイズ | 15.6型型 |
通常価格 (税込) |
109,780円 |
MousePro L5-I3U01BK-B
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MousePro L5-I3U01BK-Bは、Microsoft Office を使った一般的な教員の業務におすすめのノートパソコンです。Windows 11 Proを採用しており、セキュリティ性能に優れています。第12世代のIntel® Core™ i3 や8GBメモリを搭載しており、文書作成や表計算も快適です。
ディスプレイのサイズは15.6インチあり、ウィンドウを並べての作業にも対応できます。また、プライバシーシャッターが採用された内蔵カメラや、マイクミュートボタンが搭載されており、セキュリティ・利便性ともに高い製品といえます。
2.バッテリーの取り外しができ保守・運用がしやすい「MousePro L5-I5U01WT-A」
OS | Windows 11 Pro 64ビット ( PKIDラベル貼付対応 ) |
CPU | インテル® Core™ i5-1335U プロセッサー |
グラフィックス | メモリー1枚時(シングルチャネル):インテル® UHD グラフィックス メモリー2枚時(デュアルチャネル):インテル® Iris® Xe グラフィックス |
メモリ標準容量 | 8GB (8GB×1 / シングルチャネル) |
M.2 SSD | 256GB (NVMe) |
サイズ | 15.6型型 |
通常価格 (税込) |
145,860円 |
MousePro L5-I5U01WT-A
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MousePro L5-I5U01WT-Aは、MousePro初のホワイトカラーを採用したノートパソコンです。6点入力に対応したキーボードやAIの起動に便利なCopilotキーを搭載しており、さまざまな用途で便利に使用できます。
CPUには第13世代のIntel® Core™ i5 プロセッサーが採用され、事務作業に加え、画像編集や簡単な動画編集などに対応可能です。
さらに、外部ディスプレイやプロジェクターへの画面出力にも対応しており、授業や職員会議などで画面を共有することもできます。
3.AIコアを搭載した「MousePro G4-I7U01BK-D」
OS | Windows 11 Pro 64ビット ( PKIDラベル貼付対応 ) |
CPU | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155U |
グラフィックス | インテル® グラフィックス |
メモリ標準容量 | 16GB (オンボード8GB + 8GB×1 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 256GB (NVMe) |
サイズ | 14型 |
通常価格 (税込) |
209,880円 |
MousePro G4-I7U01BK-D
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MousePro G4-I7U01BK-D は、AIコアを搭載したモバイルノートパソコンです。AI処理に特化したNPUが搭載された、Intel® Core™ Ultra 7 プロセッサーを搭載しており、AI対応ソフトウェアを素早く操作できます。
また、省電力性能にも優れており、長時間のバッテリー駆動時間を確保しています。アプリを使い、バッテリーへの負荷を抑制できる80%充電に設定することも可能です。
さらに、約19mmのキーピッチを確保したタイピングしやすいキーボードや、180°まで開閉する液晶画面など、利便性にも優れたノートパソコンです。
まとめ:教員用のパソコンは適切なスペック・セキュリティを持つ製品がおすすめ!
教員向けのパソコン選びでは、性能面とセキュリティ面の両方を考慮することが大切です。OSはWindows 11 Pro以上を選び、CPUはCore™ i3・Ryzen™ 3 以上、メモリは8GB以上、ストレージは128GB以上のSSDを搭載した製品がおすすめです。
その他にも、画面サイズや解像度、重量や堅牢性、機能性などもチェックし、用途に適した製品を購入しましょう。
マウスコンピューターでは、ご紹介した機種以外にも多様な教員向けパソコンを販売しています。詳しくは、下記のリンクからぜひご確認ください。