ゲーミングPCの相場は、スペックによって異なります。負荷の軽いゲームを楽しめる10万円程度のエントリーモデルから、高負荷の3Dゲームを快適にプレイできる30万円以上のハイスペックモデルまで幅広く販売されています。
価格のボリュームゾーンは20万~30万円程度で、この価格帯であれば多様なゲームを快適に楽しめるでしょう。
ゲーミングPCを適切な相場で購入するためには、スペックによる相場の違いを理解しておく必要があります。
この記事では、ゲーミングPCの相場とスペックの関係性、各パーツの役割、周辺機器の選び方などについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
※ 製品の情報や価格は2025年1月17日時点の情報となります。
- ゲーミングPCの相場とは?
- ゲーミングPCの相場は性能次第!価格に影響するスペックを紹介
- 相場別!ゲーミングPCのスペックの目安を紹介
- ゲーミングPCのスペック・相場を把握した後は?安く購入する方法を知っておこう
- ゲーミングPCは一式揃えていくらになる?周辺機器の相場を紹介
- マウスコンピューターのおすすめゲーミングPC3選!
- まとめ:ゲーミングPCはスペックと相場を確認して購入しよう!
ゲーミングPCの相場とは?
ゲーミングPCの相場は、10万円程度の製品もあれば、30万円以上するモデルも存在します。負荷の軽いゲームに向いているエントリーモデルは10万円程度から購入できますが、「最新の3Dゲームをプレイしたい」「より快適なゲーム環境をつくりたい」という方は、20万円から30万円程度の製品がおすすめです。
この価格帯は、高性能なCPUとグラフィックス(GPU)を搭載したモデルが多く、多くのパソコンゲームを快適にプレイできます。たとえば、人気オンラインゲームなども、画質やフレームレートを高めにして楽しめるでしょう。
30万円以上のモデルはより高性能なパーツが搭載され、4K解像度、144Hzでのゲームプレイなどにも対応可能です。さらに、ハイエンドクラスになると、50万円から80万円程度で販売されているゲーミングPCもあります。
ゲーミングPCの値段が高い理由とは?
ゲーミングPCの価格が一般的なパソコンより高くなる理由は、ゲームプレイに必要な高性能なパーツを搭載しているからです。まず、画像処理を担当する専用グラフィックス(GPU)は、ゲーミングPCに欠かせない高額なパーツです。
グラフィックス(GPU)は、ゲーム内の美しいグラフィックスや滑らかな動きを実現するうえで重要な役割を果たします。また、CPUも高性能なモデルを採用し、ゲーム内の物理演算の処理などを担当します。
さらに16GBや32GBといった大容量メモリや、1TBを超えるSSDストレージの搭載も一般的です。加えて、発熱対策として効率的な冷却システムを備えたケースを採用していることも多く、価格が高くなっています。
ゲーミングPCの相場は性能次第!価格に影響するスペックを紹介
ゲーミングPCの価格に影響するスペックは、次のとおりです。
・グラフィックス(GPU)
・CPU
・メモリ
・ストレージ
ゲーミングPCにおける各パーツの役割や、選び方のポイントについて解説します。
ゲーミングPCで特に重要なパーツ「グラフィックス(GPU)」
グラフィックス(GPU)は、ゲーム内の映像や画像処理を担当するパーツです。3D映像の描画やテクスチャの表示など、美しいグラフィックの表現に欠かせません。
グラフィックス(GPU)の性能が低いと、画面のカクつきや読み込みの遅延が発生し、ゲームプレイに支障をきたす恐れがあります。また、VRAM(映像処理専用のメモリ)の容量も重要で、8GB以上を目安に選択しましょう。
主なメーカーはNVIDIAとAMDで、NVIDIAであればGeForce RTX™ 4050 以上、AMDであればRadeon™ RX 6600 XT 以上のモデルを選ぶと、多くのゲームを快適にプレイできます。
パソコン全体のデータ処理を担う「CPU」
CPUは、パソコンの頭脳としてすべての演算処理を実行するパーツです。性能を決める要素は、コア数・スレッド数・クロック周波数などがあり、数値が高いほど処理が速くなります。また、世代によっても性能が異なり、新しい世代の方が高性能です。
CPUは主にIntel製とAMD製があり、IntelはCore™ i3・Core™ i5・Core™ i7・Core™ i9、AMDはRyzen™ 3・Ryzen™ 5・Ryzen™ 7・Ryzen™ 9
ゲーム中の処理をスムーズに行うためには、Intel® Core™ i7 やAMD Ryzen™ 7 以上のモデルがおすすめです。
マルチタスクの効率に影響する「メモリ」
メモリは、実行中のプログラムやデータを一時的に保存する作業領域として機能するパーツです。メモリ容量が不足すると、ゲームの動作が遅くなったり、フレームレートが低下したりする恐れがあります。
ゲーミングPCで採用されている一般的なメモリ容量は、次のとおりです。
エントリークラス:8GB
ミドルクラス:16GB
ハイエンドクラス:32GB
メモリ規格はDDR4やDDR5などがあり、DDR5は高速なデータ転送が可能です。ゲーミングPCでいろいろなゲームをプレイしたい場合は、16GB以上のメモリ容量をおすすめします。
ゲームデータの保存を担う「ストレージ(SSD・HDD)」
ストレージは、ゲームデータなどを保存するパーツです。内蔵ストレージの主流はSSD(ソリッドステートドライブ)で、HDD(ハードディスクドライブ)と比べて読み書きが速く、ゲームの起動やロード時間を短縮できます。
ゲーミングPCの一般的なストレージ容量は次のとおりです。
512GB:標準的な容量
1TB:ゲームを多く保存したい場合
2TB以上:大容量ゲームの複数保存やゲーム配信を行う場合
SSDは高速ですが容量あたりの価格が高く、HDDは低速ですが大容量を安価に確保できます。コストを抑えたい場合は、両方を組み合わせて使用するとよいでしょう。なお、ストレージは後から増設できる機種が多いです。
相場別!ゲーミングPCのスペックの目安を紹介
スペックについて理解した後は、予算ごとに購入できるスペックも押さえておきましょう。下の予算別にスペックの目安を紹介します。
予算10万~20万円
予算21万~30万円
予算31万円以上
各価格帯の特徴や、具体的なスペックの目安を紹介します。
予算10万~20万円で購入できるゲーミングPC
10万~20万円のゲーミングPCは、主に低~中負荷のパソコンゲームをフルHD(1980×1080)でプレイする方向けのスペックです。ゲームタイトルによりますが、フレームレートは60~144fps程度が目安になります。
画像処理の負荷が軽めのオンラインゲームであれば、高画質の設定でスムーズに動作する場合もあるでしょう。ライトにパソコンゲームを楽しむ方であれば、十分な性能を備えています。
パーツ | スペックの目安 |
CPU | ・Intel® Core™ i5/Core™ i7 ・AMD Ryzen™ 5/Ryzen™ 7 |
グラフィックス(GPU) | ・NVIDIA® GeForce RTX™ 3050~4050 ・AMD Radeon RX 6600 XT など |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB~ |
予算21万~30万円で購入できるゲーミングPC
21万~30万円のゲーミングPCは、高品質なグラフィックスで幅広いゲームを楽しめる構成です。ゲームタイトルによりますが、オープンワールドゲームやFPS(ファーストパーソンシューティング)など、画像処理の負荷が重いゲームでも、高画質設定で快適にプレイできます。
WQHD(2560×1440)の高解像度でのプレイにも対応でき、より精細な映像でゲームを楽しめるでしょう。
パーツ | 推奨スペック |
CPU | ・Intel® Core™ i7 ・AMD Ryzen™ 7 |
グラフィックス(GPU) | ・NVIDIA® GeForce RTX™ 4070~4070 Ti SUPER ・AMD Radeon™ RX 7600~7800 XT など |
メモリ | 16~32GB |
ストレージ | SSD 1TB~ |
予算31万円以上で購入できるゲーミングPC
31万円以上のゲーミングPCは、あらゆるゲームを4K解像度で楽しめるスペックです。ハイエンドクラスのグラフィックス(GPU)を搭載しており、4K・144fpsでのプレイに対応できる性能を備えています。
競技性の高いゲームを真剣にプレイしたい方や、最高の環境でゲームをプレイしたい方におすすめです。ただし、ライトゲーマーにはオーバースペックになる価格帯なので、プレイしたいゲームなどを明確にして検討しましょう。
パーツ | 推奨スペック |
CPU | ・Intel® Core™ i7/Core™ i9 ・AMD Ryzen™ 7/Ryzen™ 9 |
グラフィックス(GPU) | ・NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 Ti SUPER~4090 ・AMD Radeon™ RX 7800 XT~7900 XTX など |
メモリ | 32~64GB |
ストレージ | SSD 2TB~ |
なお、予算が足りないけれどスペックで妥協したくない方は、分割払いで購入する方法もあります。
ゲーミングPCのスペック・相場を把握した後は?安く購入する方法を知っておこう
ゲーミングPCを安く購入したい場合、いくつかの方法が考えられます。
1つ目は、パソコンショップやメーカー直販サイトで開催されるセールやキャンペーンを活用する方法です。年末年始や新製品の発売時期、決算時期などのセールで購入すれば、希望のモデルを通常より安価に購入できる可能性があります。型落ち品は大幅に値引きされることもあるため、コストを抑えたい方はチェックしてみるとよいでしょう。
2つ目は、使用中のパソコンを下取りに出す方法です。買い替え時に使用中のパソコンを下取りに出すことで、購入価格を値引きすることができます。
3つ目は、BTO(Build To Order:受注生産)パソコンを購入する方法です。注文時にパーツをカスタマイズできるので、理想的なスペックを適正価格で構成できます。安く購入できるというより、無駄なく希望どおりのゲーミングPCを入手できる点がメリットです。
ゲーミングPCは一式揃えていくらになる?周辺機器の相場を紹介
ゲーミングPCの周辺機器は、快適なゲーム環境を構築するために重要な要素です。ゲーミング向けの周辺機器は、一般的な製品と比べて高性能な分、価格も高めに設定されています。
予算に応じて優先順位をつけ、段階的に購入するのがよいでしょう。中でもディスプレイの応答速度や解像度、リフレッシュレートなどはゲーム体験に直結するため、慎重に選択することをおすすめします。
周辺機器を選ぶ際のポイントと価格相場は、次のとおりです。
周辺機器 | 選び方のポイント | 価格相場 |
ゲーミング液晶ディスプレイ (ゲーミングモニタ) |
・応答速度は1ms以下が目安 ・リフレッシュレート144Hz以上 ・FreeSync/G-SYNC対応 |
20,000~50,000円程度 |
ゲーミングキーボード | ・スイッチの種類(メカニカル・静電容量無接点など) ・打鍵感の好み ・ロールオーバーやアンチゴースト機能対応 |
5,000~20,000円 |
ゲーミングマウス | ・センサーの種類 ・ボタンの数 ・有線/無線の選択 |
5,000~20,000円 |
ゲーミングマウスパッド | ・デスク環境に合わせたサイズ ・表面の素材 |
1,000~3,000円 |
ゲーミングヘッドセット | ・密閉型・開放型 ・マイク性能 ・装着感の快適さ ・サラウンド機能 |
5,000~20,000円 |
マウスコンピューターのおすすめゲーミングPC3選!
マウスコンピューターは、BTOのゲーミングPCを販売しています。ここからは、マウスコンピューターのおすすめゲーミングPCを3機種ご紹介します。
※ 製品の情報や価格は2025年1月17日時点の情報となります。
1.初心者におすすめ!NEXTGEAR JG-A5G60(スターター5点セット)
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 5 4500 プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 500GB (NVMe) |
通常価格 (税込) |
169,900円 |
NEXTGEAR JG-A5G60(スターター5点セット)
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NEXTGEAR JG-A5G60(スターター5点セット)は、パソコン本体・ゲーミング液晶ディスプレイ(ゲーミングモニタ)・ゲーミングヘッドセット・ゲーミングマウス・ゲーミングキーボードがセットになっています。
パソコンゲームを始めるために必要なアイテムが揃っているので、初めてゲーミングPCを購入する初心者にもおすすめです。
グラフィックス(GPU)は、NVIDIA® GeForce RTX™ 4060を搭載。ライトにゲームを楽しみたい方に、十分な性能を備えています。
2.幅広いゲームを快適に楽しめる!「NEXTGEAR JG-A7G7S(ホワイトカラーモデル)」
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 7 5700X プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 SUPER |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
通常価格 (税込) |
242,500円 |
EXTGEAR JG-A7G7S(ホワイトカラーモデル)
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NEXTGEAR JG-A7G7S(ホワイトカラーモデル)は、さわやかなホワイトカラーが特徴のゲーミングPCです。サイドパネルにはガラスが標準で採用されており、RGBファンによるデコレーションが楽しめます。
グラフィックス(GPU)は、NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 SUPERを採用しています。AIによる追加フレームの生成に対応した第4世代Tensorコアや、負荷の高いレイトレーシング処理を担う第3世代RTコアを搭載しており、よりよいゲーム環境を構築できるでしょう。
さらに、天面フロントに配置されたインターフェースや、冷却性能にこだわった設計など、多様な魅力を持つゲーミングPCです。
3.ゲームプレイから動画配信まで対応できる!「G TUNE DG-I7G7S
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7 プロセッサー 14700F |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 SUPER |
メモリ標準容量 | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
通常価格 (税込) |
299,800円 |
G TUNE DG-I7G7S
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G TUNE DG-I7G7S は、高解像度・高フレームレートでのゲームプレイや、ゲーム動画の配信に対応できるゲーミングPCです。
特性の異なる2つのコアを組み合わせたハイブリッド・アーキテクチャー、Intel ® Core™ i7プロセッサー(第14世代)を採用。メモリ容量も32GBあり、高負荷な3Dゲームや動画編集など、多様な用途で高いパフォーマンスを発揮します。
さらに、HDMI端子を含むインターフェースがフロント上段に設置されており、キーボードやヘッドマウントディスプレイなどを容易に接続できるところも魅力です。
まとめ:ゲーミングPCはスペックと相場を確認して購入しよう!
ゲーミングPCの相場は、スペックにより異なります。エントリーモデルは10万円程度から、多様なゲームを快適に楽しめるミドルモデルは20万~30万円程度が相場です。
購入する際は、予算とプレイしたいゲームに合わせてスペックを選ぶことが重要です。グラフィックス(GPU)・CPU・メモリ・ストレージなど、パーツごとに必要なスペックを検討して、自分に合う製品を購入しましょう。
また、ゲーミング液晶ディスプレイ(ゲーミングモニタ)やゲーミングキーボードなどの周辺機器も考慮して予算を確保してください。
マウスコンピューターの公式サイトでは、エントリーモデルからハイスペックモデルまで、多様なゲーミングPCを販売しています。ぜひ、下のリンクから詳しい情報をご確認ください。