イラストレーターが使うパソコンとは?値段やスペックの目安を徹底解説!

イラストレーターが使うパソコンとは?値段やスペックの目安を徹底解説!

 イラストレーターの業務には、使用するソフトウェアを快適に操作できるパソコンが必要です。液晶タブレットなどを使い本格的な作品制作を行う場合は、高性能なクリエイター向けパソコンが必要になるケースもあります。

 適切なパソコンを選ぶには、自分が使用するソフトウェアや、具体的な作業内容を明確にすることが大切です。また、イラストレーター向けパソコンのスペックの目安も把握しておく必要があります。

 この記事では、イラストレーター向けパソコンの選び方や必要なスペックについて解説します。ぜひ参考にしてください。

※製品の情報や価格は2024年10月16日時点の情報となります。

 

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イラストレーターが使うパソコンとは?

 イラストレーター向けのパソコンを購入する場合に押さえておきたい、大まかなポイントは次のとおりです。

1.使用するソフトウェアを快適に操作できるパソコン

2.値段は使い方次第!安いパソコンはスペック不足の恐れあり

3.ノートパソコン・デスクトップパソコンは目的に合わせて選択する

各ポイントを具体的に解説します。

1|使用するソフトウェアを快適に操作できるパソコン

 イラストレーターが使用するパソコンは、 Adobe Illustrator や Adobe Photoshop、Clip Studio Paint など、イラスト制作向けソフトウェアの推奨スペックを満たす必要があります。例えば Adobe Illustrator の場合、16GB以上のメモリと2GB以上のSSD、4GB以上のVRAMを持つグラフィックス(GPU)が推奨されています。

 スペック不足のパソコンを購入してしまうと、ソフトウェアの動作が遅くなり、作業効率が低下するため注意が必要です。思うように作業が進まないと、結果としてクリエイティビティにも悪影響を及ぼす恐れがあります。

 そのため、イラストレーターのパソコン選びでは、使用するソフトウェアの推奨スペックを基準に検討しましょう。また、将来的なソフトウェアのアップデートや新しいツールの導入を見据えて、推奨スペックより少しよい製品を選ぶこともおすすめです。

 

 

 

2|値段は使い方次第!安いパソコンはスペック不足の恐れあり

 イラストレーターが使うパソコンは、一般的にミドルレンジ以上のモデルが選択されます。価格の目安は、15万~30万円程度です。多層レイヤーや複数のソフトウェアを使った複雑な作業を行う場合、30万円以上のハイエンドモデルが選択されることもあります。

 低価格モデルは性能不足になる恐れがあるため、まずは推奨スペックを満たすパソコンをピックアップし、その中で手ごろな価格のモデルを選択するとよいでしょう。

 また、予算に応じて妥協点を見つけることも重要です。たとえば、後から増設しやすいメモリやストレージの容量を少なくして、コストを抑えるなどが考えられます。

 

 

3|ノートパソコン・デスクトップパソコンは目的に合わせて選択する

 イラストレーターのパソコン選びでは、ノートパソコンとデスクトップパソコンの特徴を理解し、作業スタイルに合わせて選択することが重要です。

ノートパソコンの特徴は次のとおりです。

1.持ち運びができる

2.省スペースで使用できる

3.バッテリー駆動ができる

4.一般的に同価格帯の性能はデスクトップより劣る

 

続いて、デスクトップパソコンの特徴は次のとおりです。

1.性能が高い

2.拡張性が高い

3.持ち運びができない

 カフェや客先で作業する場合は持ち運べるノートパソコン、常に同じ場所で作業する場合は高性能なデスクトップパソコンがよいでしょう。

なお、ノートパソコンと外付けモニターを組み合わせれば、持ち運びと大画面での作業を両立できます。

イラストレーター向けノートパソコン・デスクトップパソコンの推奨スペックとは?

 イラストレーター向けパソコンを選ぶ際は、以下のスペックを確認しましょう。

1.画面サイズ・解像度

2.ディスプレイの色域

3.CPU

4.メモリ

5.ストレージ

6.グラフィックス(GPU)

それぞれの推奨スペックと、その理由について解説します。

1|画面サイズ・解像度

 画面サイズと解像度は、携帯性や作業効率に影響する要素です。ここでは、ノートパソコンとデスクトップパソコンでおすすめの画面サイズ・解像度を紹介します。

1.ノートパソコンは「15インチ以上・フルHD」

 イラストレーター向けノートパソコンは、15インチ以上の画面サイズがおすすめです。15インチあれば十分な作業領域を確保でき、持ち運びにも対応できます。

 13~14インチのノートパソコンは携帯性に優れていますが、作業領域が狭く、ソフトウェアの操作がしづらくなります。

 解像度は、15インチ程度ならフルHD(1920×1080)が目安です。16インチ以上の大画面ノートパソコンを選択する場合は、WQHD(2560×1440)などの高解像度モデルも検討してもよいでしょう。

 作業効率や携帯性のバランスを考慮して、自分に合う画面サイズ・解像度を選びましょう。

 

 

2.デスクトップパソコンは「21インチ以上・フルHD~4K」

 デスクトップパソコンで外付けディスプレイを使う場合、21~27インチ程度が目安です。このサイズであれば、複数のウィンドウを並べても快適に作業できます。
たとえば、イラスト制作ソフトとレイヤーパレット、参考資料を同時に表示したいときなどに便利です。

 解像度は、23インチまではフルHD以上、24インチ以上はWQHD以上を目安にするとよいでしょう。解像度が高いと細部の修正がしやすくなるため、画面の大きな外付けディスプレイの場合は、できるだけ高解像度の製品を選ぶことをおすすめします。

 ただし、高解像度ディスプレイはパソコンへの負荷も重くなるため、スペックとのバランスに注意が必要です。

 

 

2|ディスプレイの色域は「100%に近い製品」

 ディスプレイの色域は、表現できる色の範囲を指します。イラストレーター向けパソコンでは、色域が100%に近い製品がおすすめです。

 色域が広いほど、イラストの色彩をより正確に表現できたり、印刷物との色合わせがしやすくなったりします。また、クライアントの要望通りの色を再現しやすい点もメリットです。

 主な色空間には、sRGB・AdobeRGB・DCI-P3があります。sRGBは一般的なWeb用、AdobeRGBは印刷用、DCI-P3は映像制作用です。イラストレーターの方は、作業内容に応じて適切な色空間をカバーするディスプレイを選ぶとよいでしょう。

3|CPUは「Core i5・Ryzen 5以上」

 CPUは、イラスト制作ソフトの動作や画像処理の速度に影響するパーツです。主なCPUには、IntelのCore iシリーズとAMDのRyzenシリーズがあり、どちらも3・5・7・9とグレードがあります。

 イラストレーター向けの場合、最低でもCore i5・Ryzen 5が必要です。解像度の高いイラスト制作や多くのレイヤーを使った作業は、Core i7・Ryzen 7以上を選択した方がよいでしょう。

 たとえば、4K解像度のキャンバスで多くのレイヤーを使用する場合、高性能なCPUがあるとスムーズに作業できます。ただし、CPUの性能が上がると発熱も増えるため、冷却性能にも注意を払いましょう。

 

 

4|メモリは「16GB以上」

 メモリは、イラスト制作時に開いているファイルやソフトウェアのデータを一時的に保存するパーツです。イラストレーター向けパソコンの場合、16GB以上が目安になります。8GBでも動作はしますが、処理が重くなる恐れがあるのでおすすめできません。

 16GBあれば、複数の大型ファイルを同時に開いてもスムーズに作業できます。また、多層レイヤーを使用するイラスト制作でもストレスなく操作できるでしょう。

 負荷の重い複数のソフトウェアを使用したり、大規模な高解像度作品を制作する場合は、32GB以上を検討してください。メモリ容量が大きいほど作業効率が向上し、創作活動に集中できます。

 

 

5|ストレージは「SSDの256GB以上」

 ストレージは、OSやソフトウェア、制作したイラストデータなどを長期保存する役割を担います。ストレージにはSSDやHDDがありますが、内蔵ストレージには高速かつ耐久性の高いSSDが搭載されていることが一般的です。

 データの読み書きやOS・ソフトウェアの起動を高速化したい場合は、処理速度の速いM.2 SSDをおすすめします。

 容量は最低でも256GB以上を目安にし、制作するイラストの容量や数、その他保存するデータを考慮して選択しましょう。

 コストを削減したい場合は、SSDより大容量で価格の安いHDDの併用をおすすめします。高速なSSDにOSとソフトウェアを、HDDにイラストデータを保存するとよいでしょう。

 

 

 

6|グラフィックス(GPU)は「用途に合わせて選択」

 グラフィックス(GPU)は、イラスト制作ソフトの画像処理を担当するパーツです。グラフィックス(GPU)には、CPUに組み込まれた内蔵グラフィックス(GPU)と、グラフィックボードにGPUが組み込まれた専用のグラフィックス(GPU)があります。

 一部のソフトウェアは専用のグラフィックス(GPU)に対応しており、より素早い処理ができるようになります。

 シンプルなイラストを描くだけなら、内蔵グラフィックス(GPU)で十分です。しかし、イラストレーターとして本格的に作品を作る場合は、専用のグラフィックス(GPU)を搭載していた方がよいでしょう。

 専用のグラフィックス(GPU)を搭載すると、対応ソフトウェアでのブラシのストロークや3Dデッサンの動作がよりスムーズになります。

 ただし、グラフィックス(GPU)の性能が上がるほど価格も上昇するため、予算とのバランスを考慮して選択しましょう。

 

 

イラストレーター向け!マウスコンピューターのおすすめパソコン4選

 マウスコンピューターは、国内生産の高品質なBTO(Build To Order:受注生産)パソコンを販売するメーカーです。ここからは、マウスコンピューターのおすすめパソコンを4機種ご紹介します。

 

 

※ 一部モデルは海外製造も行っています。
※ 製品の情報や価格は2024年10月16日時点の情報となります。

1.広色域パネルを採用した「DAIV Z4-I7I01SR-A」

OS Windows 11 Home 64ビット
CPU インテル® Core™ i7-1360P プロセッサー
グラフィックス インテル® Iris® Xe グラフィックス
メモリ標準容量 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 500GB (NVMe Gen4×4)
サイズ 14型
通常価格
(税込)
189,800
DAIV Z4-I7I01SR-A
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 DAIV Z4-I7I01SR-Aは、sRGB比100%の広色域パネルを採用したイラストレーター向けノートパソコンです。ボディに軽量かつ堅牢性に優れたマグネシウム合金を使用しており、厚さは約16.4mm、重量は約975gになっています。

また、バッテリー駆動時間は約14時間あり、外出先でのイラスト制作にも対応可能です。CPUには、高いシングルコア・マルチコア性能を持つ第13世代のIntel® Core™ i7プロセッサーを搭載しています。

さらに、最大4画面出力に対応しているため、複数ディスプレイを使った効率的なイラスト制作も可能です。

2.イラスト制作を始めたい方におすすめ「DAIV R4-I7G50WT-B (イラスト向け液晶ペンタブレットセット)」

DAIV R4-I7G50WT-B (イラスト向け液晶ペンタブレットセット)
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU インテル® Core™ i7-13620H プロセッサー
グラフィックス NVIDIA® GeForce RTX™ 4050 Laptop GPU
メモリ標準容量 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 1TB (NVMe Gen4×4)
サイズ 14型
通常価格
(税込)
239,800
DAIV R4-I7G50WT-B (イラスト向け液晶ペンタブレットセット)
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DAIV R4-I7G50WT-B(イラスト向け液晶ペンタブレットセット)は、ノートパソコン本体に加え、液晶ペンタブレットとBluetoothマウスがセットになったモデルです。

第13世代のIntel ® Core™ i7プロセッサーや16GBのメモリを搭載しており、イラスト制作のソフトウェアを快適に操作できます。また、1TBのM.2 SSDを採用しているため、ソフトウェアの素早い起動や大量のデータ保存が可能です。

さらに、グラフィックス(GPU)には、イラスト制作の効率化に寄与するNVIDIA® GeForce RTX™ 4050 Laptop GPUを採用しています。

3.AMD Ryzen 9000シリーズを搭載した「DAIV FM-A5G60」

DAIV FM-A5G60
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU AMD Ryzen™ 5 9600X プロセッサ
グラフィックス NVIDIA® GeForce RTX™ 4060
メモリ標準容量 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 1TB (NVMe Gen4×4)
通常価格
(税込)
269,800
DAIV FM-A5G60
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DAIV FM-A5G60は、高負荷なイラスト制作におすすめのデスクトップパソコンです。CPUには、前世代よりIPC(クロックあたりの処理性能)が最大16%向上したAMD Ryzen™ 5 9600X プロセッサーを搭載しています。

また、メモリ容量は32GBあり、マルチタスクでも高いパフォーマンスを発揮する製品です。そのほかにも、拡張性の高い内部構造や、優れた排熱設計など、多くの魅力を備えています。

4.イラスト制作に必要なデバイスが揃った「DAIV FX-I7G60 (イラスト向け液晶ペンタブレットセット)」

DAIV FX-I7G60 (イラスト向け液晶ペンタブレットセット)
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU インテル® Core™ i7 プロセッサー 14700F
グラフィックス NVIDIA® GeForce RTX™ 4060
メモリ標準容量 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 1TB (NVMe Gen4×4)
通常価格
(税込)
369,800
DAIV FX-I7G60 (イラスト向け液晶ペンタブレットセット)
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DAIV FX-I7G60 (イラスト向け液晶ペンタブレットセット)は、デスクトップパソコンに液晶ペンタブレットや液晶ディスプレイ、ワイヤレスキーボード・マウスがセットになっています。

イラスト制作に必要な機材がまとめて揃えられるので、これからイラストレーターを目指す初心者にもおすすめです。

メモリ容量は16GB、CPUは高性能コアと高効率コアを組み合わせた、Intel ® Core™ i7 プロセッサー(第14世代)を採用しています。また、グラフィックス(GPU)はNVIDIA® GeForce RTX™ 4060が搭載されており、ソフトウェアをより効率的に活用できます。

 

まとめ:イラストレーター向けのパソコンは必要なスペックを明確にして購入しよう!

 イラストレーター向けパソコンを選ぶ際は、作業内容に合ったスペックを選択することが重要です。ディスプレイは、作業効率や作品の完成度を高めるために、できるだけ大きなサイズで、高解像度・広色域の製品をおすすめします。

 また、CPUやメモリ、ストレージ、グラフィックス(GPU)なども、紹介したスペックを基準に作業内容に合うものを選択しましょう。

 マウスコンピューターでは、イラスト作成をはじめとするクリエイター向けのパソコンも販売しています。ノートパソコン・デスクトップパソコン共に多様な製品を販売しているので、ぜひ、下記の公式サイトをチェックしてみてください。