CADデータは、設計や製図の分野で広く使用されており、そのデータ形式にはさまざまな拡張子があります。これらの拡張子は、使用するソフトウェアや目的に応じて異なるため、適切な拡張子を選ぶことが重要です。
この記事では、代表的なCADデータの拡張子を一覧で紹介し、それぞれの特徴や選び方のポイントについて詳しく解説します。CADデータの管理や共有をスムーズに行うための参考にしてください。
※ 製品の情報や価格は2024年9月19日時点の情報となります。
CADデータの基本
CAD(Computer-Aided Design)は、建築関係、製造、エンジニアリングなど多くの分野で使用される技術であり、手作業による設計に比べて精度が高く効率的です。CADデータは設計プロセスの各段階で使用され、設計の修正や共有が容易になります。
CADデータの拡張子は、ファイルの種類や内容を示すものであり、適切なソフトウェアで開くことができます。拡張子によっては、特定のソフトウェアでしか開けないものもありますが、一般的には複数のソフトウェアで互換性があります。
主要なCADデータ拡張子の一覧
拡張子 |
特徴 |
DWG |
DWGは、AutoCADによって開発されたバイナリファイル形式で、2Dおよび3Dの設計データを保存するために広く使用されています。DWGファイルは、建築設計や機械設計で広く使用されており、詳細な設計図を作成するのに適しています。 |
DXF |
DXF(Drawing Exchange Format)は、異なるCADソフトウェア間でデータを交換するために開発されたファイル形式です。DXFファイルは、テキスト形式で保存されるため、他のソフトウェアでも読み取りやすく、互換性が高いのが特徴です。 |
IGES |
IGES(Initial Graphics Exchange Specification)は、CADデータを交換するための標準ファイル形式で、特に3Dモデルのデータ交換に適しています。IGESファイルは、製造業やエンジニアリング分野で広く使用されており、複雑な形状や曲面を正確に表現することができます。 |
STEP |
STEP(Standard for the Exchange of Product model data)は、ISOによって標準化されたファイル形式で、製品データの交換に使用されます。STEPファイルは、製品の設計情報を詳細に保存することができ、異なるCADソフトウェア間でのデータ交換に非常に適しています。 |
STL |
STL(Stereolithography)は、3Dプリンティングやラピッドプロトタイピングで広く使用されるファイル形式です。STLファイルは、3Dモデルの表面形状を三角形のメッシュで表現し、プリンターでの製造に適した形式です。 |
拡張子の選び方
CADデータの拡張子を選ぶ際には、プロジェクトの種類や目的に応じて適切なものを選ぶことが重要です。以下に、選択基準のいくつかを紹介します。
・プロジェクトの種類
例えば、建築設計の場合はDWGやDXFが一般的ですが、製造業ではIGESやSTEPが適しています。
・ソフトウェアの互換性
使用するソフトウェアが対応している拡張子を選ぶことが重要です。互換性のない拡張子を選ぶと、データの読み込みや編集ができない場合があります。
・データの共有と保存方法
データを他のチームやクライアントと共有する場合、互換性の高い拡張子を選ぶとスムーズに進行します。また、長期保存を考慮する場合は、標準化された拡張子を選ぶと良いでしょう。
拡張子の変換方法
CADデータの拡張子を変換する必要がある場合、いくつかの方法があります。ここでは、一般的な変換方法と注意点を紹介します。
・変換ツールの使用
多くのCADソフトウェアには、内蔵の変換ツールがあり、簡単に拡張子を変換することができます。また、専用の変換ソフトウェアも利用可能です。
・変換時の注意点
変換時には、データの一部が失われる可能性があるため、元のファイルをバックアップしておくことが重要です。また、変換後のファイルを確認し、必要なデータが正しく変換されているかをチェックすることも大切です。
・実際の変換手順
例えば、AutoCADを使用してDWGファイルをDXFに変換する場合、ファイルを開き、『名前を付けて保存』オプションを選択し、保存形式をDXFに変更するだけで簡単に変換できます。
マウスコンピューターのおすすめCAD向けパソコン
マウスコンピューターは、国内生産の高品質なBTO(Build To Order:受注生産)パソコンを販売するメーカーです。
ここからは、マウスコンピューターのおすすめCAD向けパソコンを紹介します。
※ 一部モデルは海外製造も行っています。
※ 製品の情報や価格は2024年9月19日時点の情報となります。
1.16型ノートパソコン DAIV R6-I7G60SR-A
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-13650HX プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 500GB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 16型 |
通常価格 (税込) |
249,800円 |
DAIV R6-I7G60SR-A
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DAIV R6-I7G60SR-Aは、CAD・4K/8K動画編集におすすめのクリエイター向けノートパソコンです。
本体の冷却に3つのファンを使用することで冷却効率を向上させ、CPUやGPU、メモリを強力に冷却することができるため、長時間の編集作業を行ってもパフォーマンスが落ちにくく、編集作業時間が長くなりやすい動画編集や3次元CADを用いての開発作業などを安定してこなすことができます。
2.グラフィックス搭載デスクトップパソコン MousePro LP-I5G5A
OS | Windows 11 Pro 64ビット ( PKIDラベル貼付対応 ) |
CPU | インテル® Core™ i5-12400 プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 256GB (NVMe) |
通常価格 (税込) |
170,280円 |
MousePro LP-I5G5A
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MousePro LP-I5G5Aは、CAD、DTP、動画やWEB製作などのクリエイティブにおすすめのビジネス向けデスクトップパソコンです。
ケースは、側面・背面に吸排気効率を高める適切なエアホールと、ハードディスクドライブやグラフィックスカードなどの高発熱部品近くに排気ファンを設置し、素早い排熱を促します。
まとめ
CADデータの拡張子には、それぞれ異なる特徴と用途があります。プロジェクトの種類や目的に応じて適切な拡張子を選ぶことで、効率的に作業を進めることができます。
また、データの変換方法を理解しておくことで、異なるソフトウェア間でのデータ交換もスムーズに行えます。今後も技術の進化に伴い、新しい拡張子や変換方法が登場する可能性があるため、常に最新の情報をキャッチアップしておくことが重要です。