Excel(エクセル)でテンプレートや数式を使ってカレンダーを作成する方法

Excel カレンダー イメージ画像

 Excelはビジネスから日々の生活に使う計算まで、様々な処理を行うことができるツールです。Excelを使ってカレンダーを作成すると、個々のニーズや予定に合わせたカレンダー作成や、効率的なスケジュール管理を実現することができます。

 例えば、2024年の12月24日を強調したい場合、その日付だけ文字を大きくし目立たせたり、年と月を入力するだけで月のカレンダーを自動表示できる万年カレンダーを作成することもできます

 この記事では、Excelのテンプレートと数式を使ってカレンダーを作成する方法を詳しく説明します。

 

セール

 

Excelでカレンダーを作るメリット

 パソコンでカレンダーを使用する際の代表的なツールにGoogleカレンダーやOutlookカレンダーがありますが、Excelでカレンダーを作りスケジュール管理を行う方法もおすすめです。

 Excelでカレンダーを作成するメリットは次の通りです。

1. カスタマイズ性:Excelでカレンダーを作成すると、自分のニーズに合わせてデザインを自由に変更できます。特定の日付を強調したり、曜日ごとにセルの色を変えたりすることが可能です。

2. 再利用性:一度Excelでカレンダーのテンプレートを作成してしまえば、それを何度でも再利用できます。年や月を変更するだけで、その月のカレンダーがすぐに作成できます。

3. 印刷の容易さ:Excelで作成したカレンダーは何枚でも印刷できるため、手書きのメモを追加するなどの用途に適しています。

Excelで作ったカレンダーの活用方法

 Excelで作ったカレンダーはカスタマイズ性の高さから、次の通りの活用が可能です。

スケジュール管理:カレンダーに予定やタスクを追加することで、日々のスケジュール管理を行うことができます。

店内の表示:定休日などを記載して店内に貼ることができます。

家族のイベント管理:家族のイベントの日付だけを強調するなど、家庭内でのスケジュール共有にも利用できます。

Excelでカレンダーを作成する方法

Excelでカレンダーを作成する方法は主に2つあります。それぞれ詳しく方法を紹介します。

テンプレートを使ってカレンダーを作成する

 Excelには多くのカレンダーテンプレートが用意されています。月ごと、年ごと、または特定の目的(例えば、学校の学期やプロジェクトのタイムライン)に合わせてカスタマイズされています。

 テンプレートの作成手順は以下の通りです。

STEP

「ファイル」タブをクリックする

 

「ファイル」タブをクリックする

STEP

「新規」を選択し、検索の候補の中にある「カレンダー」をクリックする

 

※ 検索ボックスで"カレンダー"を入力し検索しても同様の結果となります。

「新規」を選択し、検索の候補の中にある「カレンダー」をクリック

STEP

使用したいテンプレートを選択し、「作成」ボタンをクリックする

数式を使ってカレンダーを作成する

 次に、数式を使ったカレンダーの作成方法をご紹介します。実際に2024年のカレンダーを作成してみましょう。

年と月の入力

 まず、カレンダーで参照する年と月を入力します。月のセルでは、データの入力規則を活用すると便利です。手順は以下の通りです。

STEP

メニューバーにあるデータタブの「データの入力規則」を選択する

 

データタブの「データの入力規則」を選択する

STEP

条件の設定で入力値の種類を「リスト」に設定し、元の値に12か月分の数字を",(カンマ)"で区切り入力し「OK」をクリックする

 

「リスト」に設定し、元の値に12か月分の数字を入力し「OK」をクリック

STEP

これで、月の部分をプルダウンで選択できるようになる

 

これで、月の部分をプルダウンで選択できるようになる

 

日付の入力

 次に、日付の欄を入力していきます。手順は以下の通りです。

STEP

日付の欄に、次の関数を入力する

 

日付の欄に関数を入力する

STEP

日付が入力され、オートフィル機能を利用しA2のセルの右下の小さな四角をクリックし、下へ(A32まで)ドラッグすれば、31日まで自動的に日付を入力することができる

 

オートフィル機能について詳しくはこちら

日付の欄に関数を入力した結果

 

曜日の入力

 次に曜日を入力していきましょう。手順は以下の通りです。

STEP

左の日付欄をコピーして、曜日を表示したい列にペーストする

 

日付欄をコピーして、曜日を表示したい列にペーストする

STEP

コピーしたセルを選択した状態で右クリックし、セルの書式設定をクリックする

 

右クリックし、セルの書式設定をクリック

STEP

書式設定で「ユーザー定義」を選択し、種類の欄に[aaa]と入力してから「OK」をクリックする

 

書式設定で「ユーザー定義」を選択し、種類の欄に[aaa]と入力してから「OK」をクリックする

STEP

以上で、日付が曜日に変更になる

 

日付が曜日になる

 

土日に色付けする

 土日に色を付けることで、一目で日程を確認することができます。まずは土曜日に青色を付け、次に日曜日に赤色を付ける手順は以下の通りです。

STEP

ホームタブの「条件付き書式」内の「新しいルール」を選択する

 

ホームタブの「条件付き書式」内の「新しいルール」を選択する

STEP

「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、数式の欄に次の関数を入力する。
「書式」をクリックして文字色やセルの色を指定し「OK」をクリックする

 

=WEEKDAY(B2)=7

「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、数式の欄に次の関数を入力する。「書式」をクリックして文字色やセルの色を指定し「OK」をクリックする

STEP

日曜も同様の操作を行い、関数は次の関数を入力する

=WEEKDAY(B2)=1

STEP

以上で、土曜日と日曜日のセルに色がつく

 

土曜日と日曜日のセルに色がつく

不要な日付を隠す

 これまでの方法では、2月などの他の月より日が少ない月を選んだ場合、下に来月の日付が表示されてしまいます。不要な日付を隠す場合にも条件付き書式を利用します。手順は以下の通りです。

STEP

ホームタブの「条件付き書式」内の「新しいルール」を選択する

 

ホームタブの「条件付き書式」内の「新しいルール」を選択する2

STEP

「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、数式の欄に次の関数を入力する。
「書式」をクリックして文字とセルの両方を白色に指定し「OK」をクリックする

 

=MONTH(A2)<>$F$2

「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、数式の欄に次の関数を入力する。「書式」をクリックして文字とセルの両方を白色に指定し「OK」をクリックする

STEP

以上で、プルダウンで選択した月以外の日付を隠すことができる

 

プルダウンで選択した月以外の日付を隠すことができる

2024/2/29よりも下のA31のセルには2024/3/1、A32のセルには2024/3/2(土)が入っているが、文字色と背景色を白にしたことで隠れている。

今日の日付を強調する

 Excelを開いている今日の日付を強調することで、カレンダー全体を見渡す際の視覚的なガイドとなります。設定する手順は以下の通りです。

STEP

ホームタブの「条件付き書式」内の「新しいルール」を選択する

 

ホームタブの「条件付き書式」内の「新しいルール」を選択する3

STEP

「指定の値を含むセルだけを書式設定」を選択し、数式の欄に次の関数を入力する
「書式」をクリックして文字色やセルの色を指定し「OK」をクリックする

 

「指定の値を含むセルだけを書式設定」を選択し、数式の欄に次の関数を入力する。「書式」をクリックして文字色やセルの色を指定し「OK」をクリックする

STEP

以上で、今日の日付が強調されるようになる
日付はExcelのファイルを開いたときに更新される

 

今日の日付が強調されるようになりました。日付はExcelのファイルを開いたときに更新されます。

格子の挿入

 最後に、見やすいようにカレンダーに格子を付けましょう。手順は以下の通りです。

STEP

格子を付けたいセルを選択し、「ホーム」タブ内にある「罫線ボタン」をクリックし、「格子」をクリックする

 

格子を付けたいセルを選択し、「ホーム」タブ内にある「罫線ボタン」をクリックする

STEP

以上で、選択したセルに格子を付けることができる

 

選択したセルに格子を付けることができる

 

 

まとめ

 今回はExcelを用いたカレンダー作成の手順について学びました。Excelはこれらの機能だけでなく、さまざまな便利な機能が実装されています。これからもExcelの学習を続けて、さらなるスキルアップを目指しましょう。

 

 

 

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