デバイスのバッテリーの持ち時間は、日常生活や仕事における利便性と生産性に大きな影響を与えます。
この記事では、YouTube視聴、ゲームといった異なる用途でのバッテリーの平均使用時間について詳しく解説します。
バッテリーの持ち時間とは
・ノートパソコンのバッテリーの持ち時間
ノートパソコンのバッテリーの持ち時間は、使用状況や設定によって大きく変わります。多くのPCメーカーではJEITA(日本電子情報技術産業協会)が定める条件で測定していますが、実際の使用環境では異なることが多いです。
・JEITA測定法
JEITA(日本電子情報技術産業協会)測定法は、ノートパソコンのバッテリー持続時間を測定するための標準的な方法です。
この測定法では、JEITAの定める条件下でのバッテリー持続時間を計測し、ユーザーが異なるメーカーのノートパソコンを比較する際の参考となる指標を提供します。
用途によるバッテリー消費の違い
用途によってバッテリー消費が異なる理由は、主にデバイスの処理負荷と使用するハードウェアの違いによります。高負荷のタスク(ゲームやビデオ通話)は、CPUやGPUの使用率が高くなり、バッテリー消費が増加します。
用途別でのバッテリー平均使用時間
・バッテリー平均使用時間:YouTube
YouTube視聴時のバッテリー消費は、動画の解像度や再生時間によって異なります。一般的に、解像度を高く設定するほど、バッテリーの消費が早くなります。
< Youtubeの4K動画を視聴した場合 >
|
mW |
稼働時間 |
平均 |
11.65W |
4.63h |
最大 |
28.09W |
1.92h |
検証使用PC:mouse A5-I7U01BK-A
・バッテリー平均使用時間:ゲーム
ゲーム時のバッテリー消費は、ゲーム時のバッテリー消費は、グラフィックや解像度の設定によって大きく異なります。一般的にはグラフィックスを美しく見せる高負荷な設定にすると、バッテリーを急速に消費します。
< AAAタイトルゲームをプレイした場合 >
|
mW |
稼働時間 |
平均 |
42.01W |
1.90h |
最大 |
67.03W |
1.19h |
※ 最高品質、フルスクリーンにて算出
検証使用PC:G-Tune E5-I9G70BK-A
消費電力を抑えられるAIPC
最新のCPUにはAI処理を実行するNPUが搭載されており、AIに対応したソフトウェアの処理をアシストします。
NPUはCPUよりも低電力で動作するため、外出先でコミュニケーションツールなどAI対応ソフトを使用する際に消費電力を削減し、バッテリーの駆動時間を延ばすことが可能です。
一例として、Mouse Pro G4の新旧モデルで比較した場合、73Whの大容量バッテリーに対して容量の小さい55Whバッテリーで約30分ほど長く稼働し、大容量バッテリー並みの動作時間を確保できます。
- MousePro G4-17U01BK-C
(55Whバッテリー/NPU搭載モデル) -
約3時間39分
- MousePro G4-17U01BK-B
(73Whバッテリー/NPU非搭載モデル) -
約3時間8分
※ 測定構成
MousePro G4-I7U01BK-C インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155U / DDR5-4800 16GB / M.2 SSD 256GB
MousePro G4-I7U01BK-B インテル® Core™ i7-1255U プロセッサー / DDR4-3200 16GB / M.2 SSD 256GB
※ 駆動時間はMicrosoft TeamsにてWindows studio effectを使用した際の消費電力から算出した値を掲載しています。またご利用時のシステム動作状況、購入いただいた構成により変動します。
まとめ
JEITA測定法は、ユーザの利用シーンを想定したものでない場合に、異なるメーカのノートパソコンを比較するときの「指標」のひとつとして活用いただければ幸いです。
また最新のAI搭載PCはバッテリー駆動時間を延ばすことができるので、買い替え時にAIが搭載されているかも視野に入れてお選びください。
JEITA2.0とJEITA3.0の比較に関しては以下記事をご覧ください。