画像生成AIはプロンプトが重要!イメージ通りに生成するコツや具体例を紹介

生成AI イメージ画像

 画像生成AIとは、テキストから画像を生成できるサービスのことです。画像生成AIに生成して欲しい画像のイメージを伝えるテキストのことを、プロンプトと呼びます

 画像生成AIでイメージ通りの画像を生成するには、適切なプロンプトを記述することが大切です。プロンプトの情報量が少なかったり具体性が乏しかったりすると、思うような画像を生成することが難しくなります。

 この記事では、画像生成AIの仕組みやプロンプトの概要を押さえたうえで、プロンプトを作成するときのコツや具体例を紹介します。ぜひ参考にしてください。

※ 製品の情報や価格は2024年7月19日時点の情報となります。

 

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プロンプトの前に知っておきたい!画像生成AI(AIイラスト)の仕組みとは?

 画像生成AIは、大量のデータを学習し、新しい画像を作り出すシステムです。機械学習の一分野であるディープラーニング(深層学習)を活用し、パターンを認識して画像を生成します。画像生成AIの仕組みは、「教師あり学習」と「教師なし学習」に分類されます。

 教師あり学習は、人間が作成した画像に予測すべき正解を付与してAIに学習させる手法です。一方、教師なし学習では、AIが自ら特徴を見つけ出し、新しい画像を生成します。

 このような技術により、AIは人間の指示に基づいて、多様で創造的な画像を生み出すことができるようになりました。

 

 

画像生成AI(AIイラスト)のプロンプトとは?

 プロンプトとは、画像生成AIに与える指示文のことです。画像を作成するための「レシピ」のような役割を果たします。

 たとえば、「夕日の海辺で散歩する犬」というプロンプトを入力すると、AIはその内容に基づいて画像を生成します。プロンプトの詳細度や表現方法によって、生成される画像の質やテイストが変化することが特徴です。

 適切なプロンプト作成は、意図した通りの画像を生成するためのカギとなります。プロンプトの工夫次第で、AIの創造性を最大限に引き出し、独自性のある画像を作り出すことが可能です。

画像生成AI(AIイラスト)のプロンプトを作成するときのコツ

 画像生成AIのプロンプトを作成するときのコツは、次のとおりです。

・画像のイメージを明確にする

・プロンプトに基本要素をすべて入れる

・できるだけ具体的な内容にする

・情報の取捨選択を行う

・強調や制約の条件も明確に指示する

・文脈を記載する

・優先順位をつけて指示する

・ネガティブプロンプトを指示する

 それぞれのコツについて具体的に説明します。なお、プロンプトは本来英語で記載しますが、分かりやすくするために文中の例は日本語で記載しています。

画像のイメージを明確にする

 画像生成AIを使う前に、生成したい画像のイメージを明確にすることが重要です。スケッチを描いたり、類似画像を参考にしたりすると、具体的なビジョンが固まります。より詳細にイメージしたい場合、イメージボードを作成することも効果的です。

 たとえば、「朝の海辺」というテーマなら、空の色や波の様子、光の当たり方などを具体的にイメージするとよいでしょう。明確なイメージがあれば、AIとのコミュニケーションがスムーズになり、望む結果を得やすくなります。

プロンプトに基本要素をすべて入れる

 プロンプトには被写体、視点や構図、画風や描写などの基本要素を漏れなく入れることが大切です。被写体は画像の主題となるものを指定し、視点や構図は被写体を見る角度や画角などを決定します。

 画風や描写は、生成される画像の雰囲気やスタイルに影響する要素です。たとえば、「正面から見た、水彩画風の赤いバラ」というプロンプトでは、被写体(赤いバラ)、視点(正面から)、画風(水彩画)が明確に指定されています。

 これらの要素を組み合わせることで、AIはより正確に意図した画像を生成できます。

できるだけ具体的な内容にする

 抽象的な表現を避け、具体的な指示を与えることが画像生成AIのプロンプトを作るコツです。前述した基本要素に加え、さらに具体性を高めることで生成される画像の精度を高められます。

 たとえば、人物が主役のときには次のような要素を指示に組み込みます。

・クオリティ

・光源

・カメラフォーカス

・構図

・年齢

・性別

・ポーズ

・背景

・髪型

・服装

・表情

 上記をプロンプトに落とし込むと、「笑顔でカメラを見つめる画面中央の20代女性、ショートヘア、白いブラウス、明るい自然光、背景は森、人物にフォーカスして背景は少しぼかす、高解像度でリアルな描写」のようになります。

 また、「柔らかな」「鮮やかな」などの形容詞を使ったり、副詞を効果的に使用したりして、イメージを詳細に伝えることも有効です。

情報の取捨選択を行う

 プロンプトには、必要な情報を過不足なく入れることが重要です。情報が少なすぎると思うような結果を得にくく、多すぎると解釈に行き違いが生じて予想外の結果になる恐れがあります。

 効果的な方法として、まず重要な情報を書き出し、その後に細かな条件を付け加えていくとよいでしょう。たとえば、「海辺の夕日」という基本的な設定から始め、「オレンジ色の空」「波打ち際にたたずむ人影」など、詳細を徐々に追加していきます。

 このようなアプローチにより、バランスの取れたプロンプトを作成できます。

強調や制約の条件も明確に指示する

 プロンプトに強調や制約の条件を加えることで、より思い描いた画像が生成されやすくなります。具体的な方法はツールによって異なりますが、ここでは「{〇〇}」を強調、「[〇〇]」を制約とします。

 たとえば、「{赤いドレス}」と記述すれば赤いドレスの強調が可能です。一方、「[笑顔]」のように記述すると、控えめな笑顔にするよう指示できます。

 また、強調・制約どちらも重ねがけが可能です。「{{{〇〇}}}」のように記号を重ねることで、その効果を強化できます。

 適切な強調や制約を加えることで、AIはより正確に意図を理解し、望む画像を生成しやすくなります

文脈を記載する

 画像の背景や状況などの文脈情報を記述することで、AIは意図をより深く理解し、適切な画像が生成されます。たとえば、「海辺の夕日」だけでなく、「静かにたたずむ老人が座っている」「誰もいない砂浜」などの文脈を追記することで、AIはより具体的な場面をイメージできるでしょう。

 文脈情報は、画像の雰囲気や細部の描写に影響を与え、生成される画像の質を向上させます。また、文脈を追加することで、AIが予期せぬ要素を追加するリスクも軽減できます。

優先順位をつけて指示する

 プロンプトは、前に書いたワードのほうが優先度が高くなるため、重要な要素を前半に配置することが重要です。一般的な優先順位の例は、次の通りです。

・メインの被写体(人物や動物、風景など)

・被写体の状況や動作(表情や見た目など)

・環境(場所や背景、天気など)

・構図やアングル(全身、顔のアップ、位置など)

・カラーパレット(メインの色や色使いなど)

・アートスタイルや技法(アニメ、水彩画、スケッチなど)

 優先順位に従ってプロンプトを組み立てることで、より望む画像を生成しやすくなります。

ネガティブプロンプトを指示する

 ネガティブプロンプトは、生成したくない要素を指定する方法です。ネガティブプロンプトを指定することで、生成する画像の条件をより明確に指示できます。

 たとえば、「白いキャットタワー」というプロンプトで生成した画像に、キャットタワーと一緒に猫が写っていたとしましょう。画像に猫を写したくない場合、ネガティブプロンプトとして「猫」を指定すると、キャットタワーだけの画像が生成されます。

 また、クオリティの高い画像を生成したい場合、「低クオリティ」と指示することで、高いクオリティの画像を生成してくれます。ネガティブプロンプトを使用することで、意図しない要素の混入を防ぎ、理想に近い画像を生成できるでしょう。

画像生成AI(AIイラスト)のプロンプトの具体例

 ここからは、画像生成AIで使うプロンプトの具体例を紹介します。プロンプトを作る際のテンプレートとしてご活用ください。

人物・感情表現のプロンプト例

人物・感情表現のプロンプト例

プロンプト「笑顔の若い女性、ショートヘア、白いブラウス、明るい自然光」

 人物や感情表現を指示するプロンプトは、人物の特徴、感情、環境、画風などを組み合わせて構成します。

 具体例は、次のとおりです。

・笑顔の若い女性、ショートヘア、白いブラウス、明るい自然光
(Smiling young woman, short hair, white blouse, bright natural light)

・悲しげな表情の中年男性、スーツ姿、雨の日のオフィス
(Sad middle-aged man in a suit, rainy day in the office)

・驚いた表情の子供、カラフルな遊び場、アニメ風
(Surprised child, colorful playground, anime style)

・怒りを抑えた表情の高齢女性、伝統的な着物、日本庭園
(Elderly woman with suppressed anger, traditional kimono, Japanese garden)

風景のプロンプト例

風景のプロンプト例

プロンプト「夕暮れの静かな海岸、オレンジ色の空、穏やかな波、遠くに灯台」

 風景を生成するプロンプトは、場所、時間帯、色彩、特徴的な要素などを組み合わせて構成します。

 具体例は、次のとおりです。

・夕暮れの静かな海岸、オレンジ色の空、穏やかな波、遠くに灯台
(Quiet beach at sunset, orange sky, calm waves, distant lighthouse)

・雪に覆われた山頂、澄んだ青空、針葉樹林、空飛ぶ鷹
(Snow-capped mountain peak, clear blue sky, coniferous forest, flying hawk)

・活気あふれる都市の夜景、高層ビル、ネオンサイン、車の光跡
(Vibrant city night view, skyscrapers, neon signs, car light trails)

・緑豊かな田園風景、黄金色の麦畑、古い納屋、遠くに風車
(Lush countryside landscape, golden wheat field, old barn, distant windmill)

抽象的な表現のプロンプト例

抽象的な表現のプロンプト例

プロンプト「混沌とした感情の渦、赤と青の色彩、抽象的な線と形」

 抽象的な表現を生成するプロンプトは、色彩、形、動きなどを効果的に組み合わせて構成します。

 具体例は、次のとおりです。

・混沌とした感情の渦、赤と青の色彩、抽象的な線と形
(Chaotic whirlpool of emotions, red and blue colors, abstract lines and shapes)

・時間の流れ、砂時計、歪んだ時計、透明な層
(Flow of time, hourglass, distorted clocks, transparent layers)

・夢と現実の境界、ぼやけた輪郭、サイケデリックな色彩
(Boundary between dreams and reality, blurred outlines, psychedelic colors)

物体をテーマにしたプロンプト例

物体をテーマにしたプロンプト例

プロンプト「宙に浮かぶ古い懐中時計、歯車が見える透明なケース、星空の背景」

 物体をテーマにしたプロンプトは、日常的な物体に想像力豊かな要素を加えることで、独特な画像を生成できます。

 具体例は、次のとおりです。

・宙に浮かぶ古い懐中時計、歯車が見える透明なケース、星空の背景
(Floating antique pocket watch, transparent case showing gears, starry sky background)

・巨大な本の中に広がる小さな都市、ページから飛び出す建物、インクの川
(Tiny city sprawling inside a giant book, buildings popping out of pages, river of ink)

・花瓶から成長する機械の花、金属の茎、虹色の機械仕掛けの花びら
(Mechanical flowers growing from a vase, metal stems, rainbow-colored mechanical petals)

画像生成AI(AIイラスト)の利用におすすめ!マウスコンピューターのパソコン3選

 画像生成AIを利用するには、高性能なCPUやグラフィックス(GPU)を搭載したパソコンが必要です。

 マウスコンピューターでは、高品質・高性能なBTO(Build To Order)パソコンを販売しています。ここからは、画像生成AIにおすすめのモデルを3機種紹介します。

※ 製品の情報や価格は2024年7月19日時点の情報となります。

1.おすすめノートパソコン DAIV S4-I7G60SR-C

DAIV S4-I7G60SR-C
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155H
グラフィックス NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU
メモリ標準容量 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 500GB (NVMe Gen4×4)
サイズ 14型
通常価格
(税込)
269,800
DAIV S4-I7G60SR-C
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DAIV S4-I7G60SR-Cは、画像生成AIをはじめとした多様なクリエイティブ作業に対応するノートパソコンです。CPUには、新たな低消費電力コアの「LP-Eコア」が追加され、計3つのコアとなったインテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155Hを採用しています。

AI処理を行うNPUが搭載されたことで、AI処理速度が向上している点が特徴です。

また、画像生成AIにおいて重要なグラフィックス(GPU)には、高速な画像処理を実現するNVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Laptop GPUが採用されています。AI処理の速度にもこだわりたい方におすすめです。

2.高性能デスクトップパソコン DAIV FM-A5G60

DAIV FM-A5G60
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU AMD Ryzen™ 5 7600X プロセッサー
グラフィックス NVIDIA® GeForce RTX™ 4060
メモリ標準容量 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 1TB (NVMe Gen4×4)
通常価格
(税込)
249,800
DAIV FM-A5G60
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DAIV FM-A5G60は、高性能なCPUやグラフィックス(GPU)を採用したデスクトップパソコンです。CPUはマルチコア性能の高いAMD Ryzen™ 7000 シリーズを搭載しており、負荷の重い画像生成AIでも高いパフォーマンスを発揮してくれます。

グラフィックス(GPU)は、NVIDIA Ada Lovelace アーキテクチャを採用したNVIDIA® GeForce RTX™ 4060を搭載しています。画像生成AIのほかにも、動画編集やパソコンゲームなどにも使用できるスペックです。

多様な用途に使用したい方におすすめの、高性能デスクトップパソコンです。

3.クリエイティブ作業も快適なデスクトップパソコン DAIV FX-I7G60

DAIV FX-I7G60
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU インテル® Core™ i7-14700KF プロセッサー
グラフィックス GeForce RTX™ 4060
メモリ標準容量 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 1TB (NVMe Gen4×4)
通常価格
(税込)
294,800
DAIV FX-I7G60
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DAIV FX-I7G60は、画像生成AIの活用に加えさまざまなクリエイティブ作業を快適にこなせるデスクトップパソコンです。CPUには第14世代のインテル® Core™ プロセッサーを採用しています。2つのコアに適切なタスクを割り当てる、インテル® スレッド・ディレクターに対応した高性能CPUです。

また、パソコンケースの内部を最大化させたことで、ロングサイズのグラフィックス(GPU)を2枚搭載できる仕様となっています。拡張性が高く、性能不足時のカスタマイズがしやすい点も魅力です。

画像生成AIを、よりスピーディーに活用したい方におすすめです。

まとめ:画像生成AIの精度を高めるにはプロンプトのコツを押さえることが大切!

 画像生成AIは、テキストで指示するだけで画像を生成してくれる便利なサービスです。イメージする画像を生成するには、プロンプトのコツを押さえて適切な指示を出す必要があります。

 指示に必要な要素を揃えたうえで、具体的な情報や文脈を追加し、優先順位をつけて記述することが大切です。さらに、強調や制約、ネガティブプロンプトなども活用して確度の高いプロンプトを作成してみましょう。

 マウスコンピューターでは、画像生成AIに適したクリエイティブ向けのパソコンを販売しています。CPUやメモリ、ストレージなどのパーツをカスタマイズできるBTOパソコンなので、好みのスペックのパソコンを購入できます。詳しい情報は、以下の公式サイトでご確認ください。