パソコンの寿命はパソコンの種類や使い方によって異なりますが、3年~7年程度といわれています。パソコンに不具合が起きるようになった場合、寿命が近づいているかもしれません。
寿命であるかどうか見極めるには、使用年数に加えて寿命が近いときに起こりやすい症状を認識しておくことが大切 です。
この記事では、パソコンの寿命の目安や寿命が近いパソコンに起きる症状、寿命を延ばす方法などについて解説します。ぜひ参考にしてください。
※ 製品の情報や価格は2024年7月19日時点の情報となります。
- 1 パソコンは10年持つ?デスクトップ・ノートで寿命が異なる
- 寿命が近いパソコンの症状
- パソコンの寿命を延ばす方法
- 寿命がきたパソコンを処分・売却する方法
- 寿命がきたパソコンを処分する際の注意点
- 寿命がきたパソコンの買い換えには「マウスコンピューター」
- まとめ:パソコンの寿命は3年~7年程度!不具合が出たら買い替えも検討しよう
1 パソコンは10年持つ?デスクトップ・ノートで寿命が異なる
パソコンの寿命の目安は、デスクトップパソコンかノートパソコンかによって異なります。ここでは、それぞれの寿命の目安やその理由について解説します。
デスクトップパソコンの寿命は5年~7年程度
デスクトップパソコンの平均寿命は5~7年程度です。一般的に、5年を過ぎるとパーツが劣化し始めます。SSDや電源ユニットなどの重要なパーツが故障すると、パソコンが起動しなくなります。
また、ソフトウェアの推奨スペックは年々上がっていくため、最新のソフトを動作させることが難しくなることもあります。
たとえば、最新の画像処理ソフトやゲームをスムーズに動作させるためには、高性能なパーツが必要です。これらの要因により、デスクトップパソコンの寿命は5年~7年程度とされています。
ノートパソコンの寿命は3年~5年程度
ノートパソコンの寿命は、デスクトップパソコンより短いといわれています。理由としては、持ち歩くことが多くストレージやその他のパーツに衝撃が加わりやすいからです。
また、ノートパソコンは内部の空間に限りがあり、排熱効率が悪くなりやすいことも挙げられます。パソコン内部に熱がこもると、パーツの劣化が早くなり故障の原因になります。
さらに、交換が難しいパーツが多く、故障時の修理が難しいことも寿命が短くなる原因です。これらの理由から、ノートパソコンの寿命は3年~5年程度とされています。
寿命が近いパソコンの症状
寿命が近いパソコンの症状は次のとおりです。
・頻繁に再起動する
・頻繁にフリーズする
・筐体が異常に熱くなる
・冷却ファン・ハードディスクから異音がする
・バッテリー駆動時間が極端に短い
各症状を詳しく解説します。
頻繁に再起動する
パソコンの電源が勝手に落ちたり再起動したりする場合、故障しているかもしれません。頻繁に起きる場合は、ストレージやマザーボードの故障、熱暴走などが考えられます。
パソコンを使っている最中に突然再起動が始まると、作業効率が低下してしまうほか、作業中のデータが失われるリスクがあります。このような症状が頻繁に起こる場合は、早めに修理を依頼するか、新しいパソコンへの買い替えを検討したほうがよいでしょう。
頻繁にフリーズする
フリーズとは、パソコンが突然動かなくなり、操作を受け付けない状態のことです。パーツの劣化により処理が追いつかず、フリーズしてしまうことがあります。
たとえば、古いストレージやメモリが原因で処理速度が低下し、ソフトウェアが正常に動作しなくなる、などです。ソフトウェアやWindows OSの再インストールで改善する場合もありますが、効果がない場合は修理や買い替えを考えたほうがよいでしょう。
筐体が異常に熱くなる
通常、パソコンは冷却ファンなどにより排熱され、一定の温度を保つように動作します。しかし、パーツの劣化による処理能力の低下や、ホコリの蓄積による排熱不足で本体が異常に熱くなることがあるため注意が必要です。冷却ファン自体が故障して、排熱ができていないケースもあります。
パソコンが焦げ臭い場合は電源ユニットやコンデンサが故障している恐れがあるため、速やかに電源を落として修理または買い替えを検討しましょう。
冷却ファンから異音がする
パソコンの冷却ファンから異音がする場合、故障や寿命が近い兆候かもしれません。冷却ファンは潤滑油が蒸発すると異音が発生しやすくなります。
負荷の大きなソフトウェアを使用していないときに、冷却ファンから「ブーン」や「ジー」などの音が聞こえる場合、冷却性能が低下している恐れがあります。また、「カラカラ」という音が聞こえる場合は、ファンが内部のケーブルに干渉している恐れがあるので注意しましょう。
さらに、パソコン起動時に通常聞こえない電子音が鳴る場合も、不具合が発生している恐れがあります。このような異音が続く場合、パーツ交換や修理を検討してください。
バッテリー駆動時間が極端に短い
バッテリー駆動時間が極端に短い場合、バッテリーが劣化し寿命を迎えている恐れがあります。バッテリーが故障すると、充電ができずに電源が入らなくなるため交換が必要です。
たとえば、以前は数時間持続していたバッテリーが数十分で切れるようになった場合は、バッテリー寿命のサインです。Windows OSに標準搭載されている「バッテリー寿命レポート機能」で状態を確認し、劣化が進んでいる場合はバッテリーの交換を検討しましょう。
また、使用期間が長い場合はほかのパーツも劣化している恐れがあるため、パソコン自体を買い替えることも1つの方法です。
パソコンの寿命を延ばす方法
パソコンの寿命を延ばす方法は、次のとおりです。
・衝撃を与えないようにする
・変換効率の高い電源ユニットを選択する
・温度が上がりやすい場所を避けて設置する
・定期的に清掃を行う
・定期的に休憩時間を設ける
・パーツの交換を行う
・CPUグリスの塗り替えを行う
・メーカーサポートを活用する
それぞれ具体的な方法を解説します。
衝撃を与えないようにする
パソコンのパーツは衝撃に弱いため、丁寧に扱うことが大切です。特にストレージは、衝撃によるデータ消失のリスクがあるため注意しましょう。
デスクトップパソコンの場合、本体を倒したり物をぶつけたりしない場所に設置することが重要です。ノートパソコンの場合は、衝撃に強いケースに入れて丁寧に持ち運びましょう。たとえば、外出時に持ち運ぶ際は、ソフトケースではなく衝撃に強いハードケースに入れて持ち運ぶなどの対策が有効です。
変換効率の高い電源ユニットを選択する
電源ユニットは、パソコン全体に電力を供給する重要な役割を果たすパーツで、主にデスクトップパソコンで使用されています。
変換効率が高いほど電力ロスが少なく熱が発生しにくいため、各種パーツへの負担が少なくなり、寿命を延ばせるかもしれません。また、変換効率の高さは、静音性や電力消費量にもよい影響があります。
具体的には、「80PLUS認証」を取得している電源ユニットを選択するとよいでしょう。これにより、効率的な電力供給が可能になり、パソコン全体の安定性が向上するほか、寿命が延びる可能性もあります。
温度が上がりやすい場所を避けて設置する
パソコンの寿命を延ばすためには、適切な温度管理が重要です。温度が上がりやすい設置場所としては、次のような場所があります。
・直射日光が当たる
・ストーブに近い
・エアコンの風が直接当たる
・換気されにくい
・パソコンの吸気・排気口を塞いでしまう
これらの場所を避けることで温度の上昇を防止し、自動的にクロック周波数を下げる「サーマルスロットリング」の発生も抑制できます。パソコンは、風通しのよい場所や温度が高くなりにくい場所に設置しましょう。
定期的に清掃を行う
パソコンの寿命を延ばすためには、定期的な清掃が欠かせません。パソコン内部にホコリが溜まると排熱効率が低下し、パーツの温度が上昇して寿命が短くなる恐れがあります。
そのため、特にCPUやグラフィックス(GPU)のファン、ケースファンなどは定期的に掃除する必要があります。
ケースファンにはフィルターが付いていることもあるため、そちらも忘れずに清掃しましょう。定期的にホコリを取り除くことで、パソコンの寿命を延ばせるかもしれません。
定期的に休憩時間を設ける
パソコンの電源をつけっぱなしにすると、内部の温度が上がりやすくなります。内部温度の上昇はパーツに負荷がかかり続けることを意味し、結果的に寿命を縮める原因となります。
長時間使用する場合は定期的にスリープ状態にしたり、使用が終わったら完全にシャットダウンしたりしましょう。これによりパーツを休ませることができ、温度の上昇を防ぐことができます。
パーツの交換を行う
特定のパーツが寿命を迎えた場合、パーツ交換によってパソコンの寿命を延ばすことが可能です。たとえば、メモリやストレージ、電源ユニットなどの交換が考えられます。
使用年数や各パーツの劣化具合などを考慮し、適切なタイミングでパーツを交換することで、パソコンのパフォーマンスの維持もできます。交換に使用するパーツは、信頼できるメーカーから購入することも大切です。
マウスコンピューターでは、パソコンパーツの販売も行っています。たとえば、次のようなパーツを購入できます。
・ストレージ
・バッテリー(着脱タイプのみ)
・メモリーカード
・購入製品に付属しているパーツ(一部例外あり)
交換にかかる費用や今後使用する年数を考え、コストパフォーマンスが悪い場合は買い替えも検討してください。
※ サポートセンター窓口へお問い合わせいただく際、お客様情報を特定するために 「 Uシリアル番号 」 が必要となります。予めご用意ください。
CPUグリスの塗り替えを行う
CPUグリスとは、CPUとヒートシンクの間に塗布し、熱伝導を高めるために使用する材料です。CPUグリスが経年で乾燥すると熱伝導率が低下し、CPUの温度が上がりやすくなります。
CPUが熱を持つようになると、パフォーマンスが低下するだけでなく、寿命も短くなる恐れがあります。
2年前後を目安にCPUグリスを塗り替えることが一般的ですが、冷却ファンの音が大きい、パソコンが熱くなりやすいなどの症状がある場合は、乾燥している恐れがあるため確認しましょう。CPUグリスを塗り替えることで適切に温度管理ができ、パソコンの寿命が延びる可能性があります。
メーカーサポートを活用する
パソコンに故障や不具合が発生した際、保証期間内であれば無料で修理してもらえる可能性があります。また、故障診断を無料で行っているメーカーもあるため、不具合がある場合は購入したメーカーのサポートに確認してみましょう。
メーカーサポートの利用により、自分で修理を行うより修理費用を抑えることができ、純正パーツによる修理で安全にパソコンの寿命を延ばすことが可能です。ただし、故障や不具合の原因によっては有償修理になることは認識しておきましょう。
寿命がきたパソコンを処分・売却する方法
パソコンは「小型家電リサイクル法」の対象となるため、適切な処分方法を選択する必要があります。また、寿命を迎えたパソコンでもパーツ取りなどの需要があり、売却できるケースもあります。
パソコンの処分方法・売却方法とその内容をまとめた表は、次のとおりです。
処分方法 |
内容 |
購入したパソコンメーカーに回収を依頼する |
・パソコンの回収とリサイクルはメーカーに義務付けられている ・データの消去も適切に行ってもらえる ・購入時にリサイクル費用も支払っているため費用がかからない |
パソコンの回収業者に依頼する |
・メーカーが倒産・撤退していた場合に検討する ・PCリサイクルマークのあるパソコンは、パソコン3R推進協会へ依頼すれば無料で回収してくれる ・パソコン内部のデータは自分で消去する必要がある |
自治体の回収ボックスで廃棄する |
・小型家電リサイクルボックスを設置している自治体もある ・公共施設などに設置されている ・自治体ごとのルールを確認する ・パソコン内部のデータは自分で消去する必要がある |
下取りに出す |
・新しいパソコンを購入する際に下取りに出す ・購入費用を抑えられる ・下取り条件はメーカーや販売店により異なるため確認する |
売却する |
・動作するパソコンであれば売却できる ・希少なパーツや高性能なパーツが含まれる場合は高値で売れることもある ・リサイクルショップやフリマ、オークションなど |
寿命がきたパソコンを処分する際の注意点
寿命がきたパソコンを処分する際には、いくつかの重要な注意点があります。まず、パソコンのデータをバックアップし、新しいパソコンにデータを移行 します。
これにより、重要なデータの紛失を防ぐことが可能です。バックアップには、外付けハードディスクやGoogleドライブなどのクラウドストレージを活用するとよいでしょう。
次に、処分するパソコンを初期化してデータを完全に消去します。初期化することで、個人情報や機密データの流出を防止できます。ただし、初期化しただけではデータ復旧ソフトなどで復元される恐れがあるため、心配な場合はストレージを物理的に破壊しておくと安心です。
以上の手順を踏むことで、パソコンを安全かつ適切に処分できます。寿命がきたパソコンを処分する際には、データのバックアップと消去に十分注意し、個人情報の保護を徹底しましょう 。
寿命がきたパソコンの買い換えには「マウスコンピューター」
マウスコンピューターは、スペックをカスタマイズできる「BTO(Build To Order)パソコン」を販売するメーカーです。ここからは、マウスコンピューターの保証内容やおすすめパソコンについて解説します。
マウスコンピューターは標準で3年保証!最長5年間の延長保証も選択できる
一般的なパソコンメーカーの標準保証期間は1年間ですが、マウスコンピューターはPCを長く安心して使っていただきたいという思いから、標準で3年間の保証が付属しています。
さらに、「MousePro」や「G-Tune JeSU公認PC」などの対応機種は、有償で最長5年間の延長保証を選択できます。具体的なサポート内容は次のとおりです。
サポート内容 |
説明 |
センドバック修理 |
パソコンをサポートセンターに送付後、修理をして宅配便で返却する |
ピックアップ修理 |
運送業者がパソコンを回収してサポートセンターへ配送後、修理をして宅配便で返却する |
オンサイト修理 |
技術者がパソコン設置場所に訪問し、不具合のある部品を交換する |
安心パックサービス |
「最短当日修理返却」「初期不良期間内の新品交換サービス」「サービス加入者専用ダイヤル」を提供する |
買い替え時のおすすめ製品
※ 製品の情報や価格は2024年7月19日時点の情報となります。
1.15.6型おすすめノートパソコン mouse A5-I7U01BK-A
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-12650H プロセッサー |
グラフィックス | インテル® UHD グラフィックス |
メモリ標準容量 | 8GB (8GB×1 / シングルチャネル) |
M.2 SSD | 500GB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 15.6型 |
通常価格 (税込) |
99,800円 |
mouse A5-I7U01BK-A
この製品を詳しく見る
|
mouse A5-I7U01BK-Aは、高性能CPU搭載で動画の視聴やオンラインミーティングに使用可能なフルHD液晶搭載の15.6型ノートパソコンです。
数字の入力作業に便利なテンキーを搭載しており、オフィスソフトでの事務処理などの作業効率がアップします。
2.17.3型おすすめノートパソコン mouse F7-I5I01BK-B
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i5-1235U プロセッサー |
グラフィックス | インテル® Iris® Xe グラフィックス |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 512GB (NVMe) |
サイズ | 17.3型 |
通常価格 (税込) |
119,900円 |
mouse F7-I5I01BK-B
この製品を詳しく見る
|
mouse F7-I5I01BK-Bは、ビデオ通話に便利なWebカメラにプライバシーシャッターを搭載し、プライバシー保護に特化したノートパソコンです。
さらに、DVDスーパーマルチドライブを標準搭載しており、DVD/CDなどの対応メディアでの読み込み/書き込みが可能です。
3.おすすめデスクトップパソコン DAIV FX-I7G6T
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-14700F プロセッサー |
グラフィックス | GeForce RTX™ 4060 Ti |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
通常価格 (税込) |
279,800円 |
DAIV FX-I7G6T
この製品を詳しく見る
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DAIV FX-I7G6Tは、写真・動画編集におすすめのクリエイター向けデスクトップパソコンです。CPUには、2つのコアを組み合わせたインテル® Core™ i7プロセッサー(14世代)、メモリは標準で16GBを搭載しており、並列処理の多い動画編集でも快適に動作します。
グラフィックス(GPU)には、NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Tiを採用しており、負荷の重い動画編集やパソコンゲームにも対応可能です。さらに、ケース内部は空間を最大化させ、ハイスペックなパーツを搭載できる構造となっています。パフォーマンスを重視するクリエイターにおすすめのデスクトップパソコンです。
頑丈なパソコンが欲しいという方には、高い耐衝撃、耐久性能の「MIL規格」適合パソコンがおすすめです。最長5年保証が可能なMousePro製品もぜひチェックしてみてください。
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まとめ:パソコンの寿命は3年~7年程度!不具合が出たら買い替えも検討しよう
パソコンの寿命は種類によって異なり、デスクトップパソコンは「5~7年程度」、ノートパソコンは「3~5年程度」です。使用期間や不具合などの症状を確認し、修理やパーツ交換、買い替えを検討しましょう。
パソコンを処分する場合は、小型家電リサイクル法にしたがって、適切な手続きを行うことも大切です。メーカー以外で処分する場合は、忘れずにデータの消去や初期化をしておきましょう。
マウスコンピューターでは、今回紹介した製品以外にも、さまざまなスペックのパソコンを販売しています。高品質で手厚い保証の付いたパソコンをお探しの方におすすめです。