Microsoftアカウントとは、WindowsパソコンやWord、ExcelなどのMicrosoft製品を使用する際に必要なアカウントのことです。Microsoftアカウントを作成することで、パソコンの利便性を高められます。この記事では、Microsoftアカウントの作成手順や初期設定の方法、利用できるサービスなどについて解説します。
なお、Microsoftアカウントの作成は、「既存のメールアドレスを使用する場合」と「新規で取得したメールアドレスを使用する場合」で手順が異なるため、目的に合うほうの手順を確認してください。
※ パソコンの構成によっては、操作方法が一部異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
- Microsoftアカウントを作成する手順【既存のメールアドレスを使用】
- Microsoftアカウントを作成する手順【メールアドレスを新規で取得】
- Microsoftアカウント作成後にパソコンの初期設定をする方法
- Microsoftアカウントで利用できるサービス
- Microsoftアカウントを作成するメリット
- まとめ:Microsoftアカウントを作成してパソコンの利便性を高めよう!
Microsoftアカウントを作成する手順【既存のメールアドレスを使用】
ここでは、既存のメールアドレスを使用してMicrosoftアカウントを作成する手順を解説します。
1|「アカウントを作成する」を選択する
まずは、Microsoftアカウントのトップページ にアクセスします。トップページを開いたら、下にスクロールして「サインイン」の横にある「アカウントを作成する」をクリックしてMicrosoftアカウントの作成に進んでください。
以下の手順を確認しながら進めるとスムーズにアカウントを作成できます。
2|既存のメールアドレスを入力する
Microsoftアカウントの作成画面で、「アカウントの作成」のメールアドレスを入力する項目に、既存のメールアドレスを入力し、「次へ」をクリックします。入力するメールアドレスは、gmail.comやyahoo.co.jpなどのサードパーティのアドレスも登録できます。
3|パスワードの設定を行う
次に、Microsoftアカウントで使用するパスワードを設定します。パスワードは一定のルールの中で自由に決められますが、セキュリティリスクを抑えるためには強力なパスワードの設定が求められます。Microsoftが推奨する強力なパスワードの条件は次のとおりです。
・14文字以上にする
・大文字と小文字、数字、記号を組み合わせる
・人物名や製品名、組織名など推測しやすい内容を避ける
・以前設定していたパスワードから大幅に変える
・自分は覚えやすいが他人は推測できない語句を使用する
強力なパスワードを安全に保管したい場合は、パスワード管理を自動化できるパスワードマネージャーの利用を検討するとよいでしょう。パスワード入力後は「次へ」をクリックします。
国/地域、生年月日を入力する画面が表示された場合は入力を行い「次へ」をクリックしてください。
4|セキュリティコードの入力を行う
パスワードを設定すると、セキュリティコードの入力を求められます。セキュリティコードとは本人確認を行うための手法で、入力したメールアドレス宛に届くコードのことです。
受信したメールでセキュリティコードを確認し、「メールの確認」にある入力欄にセキュリティコードを入力して「次へ」をクリックします。
その際、Microsoft製品やサービスの情報やヒント、キャンペーンメールなどの受信を希望する方は、セキュリティコードを入力する欄の下にあるチェックボックスにチェックを入れておきます。
5|クイズや画像認証を行う
最後に、ロボットでないことを証明するためにクイズや画像認証の画面が表示されます。クイズの場合は回答をし「送信」をクリックします。画像認証の場合は表示されている文字を入力して「次へ」をクリックします。
文字がわかりづらい場合は「新規」を選択すると別の画像が表示されます。もし、文字が読み取れない場合は「音声」をクリックすると、アルファベットを音声で読み上げてくれるため、試してみましょう。入力する文字は、大文字と小文字が併用されているケースもあるので入力時は注意してください。
全ての手順が完了すると、Microsoftアカウントの管理ページに移行します。なお、次章は新規で取得してMicrosoftアカウントを作成する手順を解説するため、下記のリンクからMicrosoftアカウントを使ったパソコンの初期設定の解説に進んでください。
▼Microsoftアカウントを使ったパソコンの初期設定に進む
Microsoftアカウントを作成する手順【メールアドレスを新規で取得】
Microsoftアカウントで取得した新規のメールアドレスを使用して、アカウントを作成する手順を紹介します。
1|「アカウントを作成する」を選択する
Microsoftアカウントを作成するサイトのトップページにアクセスします。トップページを開いたら、スクロールして「サインイン」の隣にある「アカウントを作成する」をクリックしてMicrosoftアカウントの作成に進みましょう。
以下の手順を確認しながら進めるとスムーズにアカウントを作成できます。
2|「新しいメールアドレスを取得」を選択する
Microsoftアカウントの作成画面に遷移したら、メールアドレスの入力欄の下にある「新しいメールアドレスを取得する」をクリックします。
3|新たなメールアドレスを設定する
次に、取得したいメールアドレスを任意で入力します。アルファベットや記号、数字を組み合わせて作成しましょう。入力したメールアドレスはMicrosoftアカウントのIDになります。
ドメイン名は、outlook.jp・outlook.com・hotmail.comの3つから選択しましょう。ドメインによる差は特にないため、好きなものを選択して問題ありません。
4|パスワードを選択する
Microsoftアカウントにログインする際に使う、パスワードを設定します。パスワードはアルファベットや数字、記号を組み合わせて自由に設定できます。
セキュリティを強化するためには、強力なパスワードを設定したほうがよいでしょう。Microsoftが推奨する強力なパスワードの条件は次の通りです。
・文字数は14文字以上にする
・アルファベットの大文字と小文字、記号、数字を組み合わせて設定する
・人物名や地域名などの名詞や誕生日など、推測しやすいパスワードは避ける
・過去に設定したパスワードと内容を大きく変える
・他人は推測しにくいが、自分だけ推測しやすいパスワードにする
パスワードを覚えるのが面倒な方やより安全性を高めたい方は、パスワードを自動で保管できるパスワードマネージャーの導入を検討しましょう。
Microsoftの製品やサービスに関する情報、ヒント、キャンペーンメールなどを受信したい方は、パスワード入力欄の下にあるチェックボックスにチェックを入れてください。
5|電話番号とアクセスコードを入力する
最後に、セキュリティ情報の追加画面で携帯電話の番号を入力し、「コードの送信」を選択します。SMSに届いたアクセスコードを入力して「次へ」をクリックしてください。入力が完了するとMicrosoftアカウントの管理ページに移行します。
Microsoftアカウント作成後にパソコンの初期設定をする方法
Microsoftアカウント作成後、はじめて立ち上げるパソコンを初期設定する場合、Microsoftアカウントを使って設定を進められます。設定の手順は次の通りです。
言語選択画面が表示されるため、「日本語」を選択する(言語選択画面が表示されない場合は次の手順に進む)
初期設定画面に移行するため、「日本」が選択されていることを確認する
キーボードレイアウトに「Microsoft IME」が選択されていることを確認する
2つ目のキーボードレイアウトの画面になるので「スキップ」をクリックする
Wi-Fi接続の画面に移行するため、接続したいアクセスポイントの「自動的に接続」にチェックを入れ、「接続」をクリックする(有線LANに接続している場合は表示されない)
アクセスポイントの「セキュリティキー」を入力し、「次へ」を選択する
アクセスポイントに接続できたら「次へ」をクリックする
自動で更新プログラムのインストールが開始するため、終了するまで待つ
ライセンス条項の同意画面になったら、内容を確認して「同意」をクリックする
デバイス名の入力欄にデバイス名を入力して「次へ」をクリックすると、再起動が開始する(セットアップ完了後でも設定できるため「今はスキップ」でもよい)
「Windows 11 Pro」の場合は所有者を選択する画面が表示されるため、どちらかを選択して「次へ」をクリックする
Microsoftエクスペリエンスのロック解除の画面に切り替わるため、「サインイン」をクリックする
Microsoftアカウントの入力欄にアカウントを入力し、「次へ」をクリックする
Microsoftアカウントのパスワードを入力し、「サインイン」をクリックする(顔認証や指紋認証を搭載しているPCは、Windows Helloの画面になるため、任意で認証設定を行う)
OneDriveの同期設定をしたことがある場合は、復元するPCを選択する画面になるため、復元するPCを選択して「このPCから復元する」をクリックするか、「新しいPCとしてセットアップする」を選択する
PINのセットアップ画面になるため、画面右下の「PINの作成」をクリックした後、任意のPIN番号を入力して「OK」をクリックする
プライバシー設定の画面になったら画面右下の「次へ」をクリックした後、「同意」を選択する
セキュリティ対策ソフトのマカフィーがインストールされている場合、指示に従って設定する(「スキップ」でもよい)
「エクスペリエンスのカスタマイズ画面」→「Androidスマホの設定画面」→「PC Game Passの利用画面」の順に切り替わるので、すべて必要なければ「スキップ」を選択する
Windows 11が起動されれば初回設定は終了です
初期設定の手順を画像付きで確認したい方はこちら
Microsoftアカウントで利用できるサービス
Microsoftアカウントを作成すると、さまざまなサービスが利用できます。下の表は、具体的なサービスの例とその内容を記載したものです。
サービス名 |
内容 |
Microsoft 365(有料) |
・Word:文書作成ソフト ・Excel:表計算ソフト ・PowerPoint:スライド作成ソフト ・Outlook:メールとスケジュール管理ソフト ・OneNote:機能横断型ノートブック ・OneDrive:クラウドストレージ |
Family Safety(無料) |
・デジタルコンテンツのフィルタリング ・スクリーン制限時間の設定 ・主に子どもが使用するデジタル機器の制限に使う |
Xbox Play Anywhere(無料) |
・購入したXboxのゲームをWindows 10/11のパソコンでプレイできる ・セーブデータや追加コンテンツを保持したままパソコンでプレイできる |
Skype(無料) |
・ビデオ通話ソフト ・音声通話やビデオ通話、グループ通話などができる |
Office on the Web(無料版) |
・ブラウザでWord、Excel、PowerPointなどOfficeのソフトを無料で利用できる ・デスクトップアプリケーションと比べ、一部使えない機能や制限があるが、ファイルの閲覧や基本的な編集作業は可能る |
OneDrive(5GBの容量まで無料) |
・ファイルの保存と同期 ・ファイルのバックアップや共有ができる |
Microsoft 365は有料ですが、そのほかは無料で利用できます。
Microsoftアカウントを作成するメリット
Microsoftアカウントを作成するメリットは次の通りです。
・1つのアカウントで関連サービスにログインできる
・スマートフォンとパソコンを連携できる
・子供のアカウントを管理できる
各メリットを詳しく解説します。
1つのアカウントで関連サービスにログインできる
Microsoftアカウントは、SSO(シングルサインオン)を採用しています。SSOとは、複数のサービスやアプリに、1つのアカウントでログインできるようにする技術のことです。
従来では、複数のアプリにログインする際、それぞれのIDやパスワードを入力する必要がありました。SSOを活用すれば、ユーザーが異なるアプリやサービスにアクセスする際、一度のログインだけで利用できるため効率的です。
また、IDやパスワードの管理が楽になるほか、複数のアプリで同じパスワードを再利用するリスクも減ります。
スマホとパソコンを連携できる
Microsoftアカウントを使用すると、スマホとパソコンを簡単に連携させられます。これにより、どちらのデバイスでもシームレスに作業を続けることが可能です。
たとえば、写真やドキュメントをパソコンで編集した後、外出先でスマホからアクセスして続きができます。デバイスの違いをそれほど意識しなくなるため、仕事の進め方やプライベートでの使い方にポジティブな変化が出るかもしれません。
スマホとパソコンを連携させるためには、Windows 10やWindows 11にプリインストールされている「スマートフォン連携アプリ」を使用します。
子供のアカウントを管理できる
小学校でプログラミング教育が必修化され、子供たちがパソコンを使用する機会が増えています。Microsoftアカウントを作成すれば、子供のアカウントを管理できるFamily Safetyを利用でき、有害なサイトへのアクセスや長時間のパソコン利用を防止できます。
この機能を使い子供用のアカウントを管理することで、安全なインターネット環境を整えられます。Family Safetyでは以下のような設定ができます。
・インターネットの使用時間を制限する
・子供がアクセスできるサイトを制限する
・アプリやゲームの使用を制限する
・購入やダウンロードの承認を要求する
Family Safetyを利用するには、子供用アカウントの作成と機能の設定を行う必要があります。具体的な手順は次の通りです。
スタートボタンを右クリックして「設定」を開く
左側のメニューにある「アカウント」を選択する
右側のメニューにある「家族とその他のユーザー」をクリックし、「家族のメンバーを追加」をクリックする
「お子様を追加」を選択し、「子に対して1つ作成する」をクリックしてMicrosoftアカウントを作成する
新しいメールアドレスとパスワードの入力を行う
氏名、国/地域、生年月日を入力して設定を完了する
制限の設定は、「設定」→「アカウント」→「オンラインで家族の設定を管理」に進み、必要な設定を行ってください。
まとめ:Microsoftアカウントを作成してパソコンの利便性を高めよう!
Microsoftアカウントは、Windowsパソコンを使う方や、Microsoft製品を利用する方は作成しておくべきアカウントです。さまざまなサービスを横断的に使用でき、業務効率の向上やプライベートでの利便性をよくしてくれます。
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パソコンでのお困りごとを解決したい方や、自分に合うパソコンを探している方は、ぜひチェックしてみてください。