動画編集は高い性能を要求される作業であるため、ハイスペックなノートパソコンが必要です。しかし、動画編集に適したノートパソコンは各メーカーから多くのモデルが販売されており、どれを選べばよいか判断するのは難しいでしょう。スペックについて理解せずに購入すると、快適に動画編集ができなかったり、オーバースペックだったりする可能性があります。
この記事では、動画編集に適したノートパソコンの選び方を詳しく解説します。CPUやメモリなど、各スペックの選び方を理解できる内容なので、ぜひ参考にしてください。
※ 製品の情報や価格は2024年9月2日時点の情報となります。
- 動画編集用ノートパソコンのおすすめスペックを解説
- 動画編集におすすめ!マウスコンピューターのノートパソコン
- 動画編集用ノートパソコンを選ぶ際のポイント
- まとめ:動画編集用のノートパソコンはスペックを漏れなくチェックしよう
動画編集用ノートパソコンのおすすめスペックを解説
動画編集用ノートパソコンを選ぶ際は、CPU、メモリ、グラフィックスなどのスペックが重要です。負荷の軽い動画編集と、重い動画編集をするためのおすすめスペックを表でまとめました。
項目 |
負荷の軽い動画編集向け |
負荷の重い動画編集向け |
CPU |
インテル Core i5 または Ryzen 5 |
インテル Core i7 または Ryzen 7以上 |
メモリ |
8GB |
16GB以上 |
グラフィックス |
内蔵グラフィックス(GPU) |
NVIDIA GeForce RTX 4060 以上 |
ストレージ |
SSD 256GB以上 |
SSD 512GB以上、追加で大容量HDD |
画面サイズ |
13~15インチ |
15インチ以上 |
解像度 |
フル HD(1920 x 1080) |
4K(3840 x 2160)推奨 |
バッテリー駆動時間 |
6時間以上 |
10時間以上 |
これらのスペックはあくまで目安であり、実際の動画編集の内容や使用するソフトウェアに応じて最適なものを選ぶことが重要です。
1.使える動画編集ソフトやコスパに影響する「OS」
Windows OSとmacOSは対応する動画編集ソフトが異なるため、使用するOSが対応可能かどうかを認識しておくことが大切です。それぞれのOSに対応した動画編集ソフトの例は以下となります。
・Windows OS対応ソフト
・AviUtl
・PowerDirector
・macOS対応ソフト
・iMovie
・Final Cut Pro
・両OS対応ソフト
・Adobe Premiere Pro
・DaVinci Resolve
・Filmora
Windows OSのノートパソコンは、コストパフォーマンスや選択肢の広さ、カスタマイズのしやすさが魅力です。一方、macOSのノートパソコンは価格が高いですが、専用ソフトウェアとの高い親和性や安定した動作、優れたデザイン性が魅力です。強いこだわりがない場合は、Windows OSを選んでおくとよいでしょう。
2.動画編集にもっとも重要な「CPU」
動画編集では、CPUの性能が最も重要です。CPUの性能が低いと、プレビュー表示やエンコード時にカクつきやフリーズのリスクが高まります。フルHDの簡単な動画編集なら「インテル Core i5」や「AMD Ryzen 5」程度のCPUで十分ですが、4K動画編集の場合は「インテル Core i7」や「AMD Ryzen 7」以上の性能が必要です。
予算に余裕があれば、将来的なニーズに対応するためにも「Core i7」や「Ryzen 7」を選ぶことをおすすめします。また、CPUの世代によっても性能が異なるので、できるだけ新しいモデルを選びましょう。
3.マルチタスクの多い動画編集に重要な「メモリ」
メモリとは、データやプログラムを一時的に保存しておく記憶装置です。メモリの容量が多いと、複数のタスクを素早く処理できます。動画編集は多くのデータを一度に処理するため、メモリ容量を多くすることが大切です。メモリが不足すると作業中に動作が遅くなり、作業効率が低下する恐れがあります。
一般的な動画編集なら8GBのメモリでも対応できますが、4K動画の編集や複数のソフトウェアを同時に使用する場合には、16GB以上のメモリが必要です。アニメーションや3DCGなど、より複雑な作業を行う方は、32GBのメモリをおすすめします。また、後からメモリを追加できるかどうかも購入前に確認しておきましょう。
4.作業効率を高める「グラフィックス(GPU)」
グラフィックスとは、グラフィックの処理を担当する半導体チップの「GPU」を搭載したパーツのことです。動画編集では、プレビューやエンコード、書き出しの速度を左右します。動画編集ソフトがグラフィックスに対応している場合、高性能なグラフィックスを搭載することで、より効率的に作業を進めることが可能です。
グラフィックスに対応していない動画編集ソフトを使う場合や、負荷の軽い編集作業では内蔵グラフィックス(GPU)でも十分に対応できます。しかし、グラフィックスに対応するソフトを使う場合や、負荷の重い編集作業をスムーズに進めたい場合は、「NVIDIA GeForce RTX 4060」や、「AMD Radeon RX 7600」などがおすすめです。
5.動画データの保存の使う「ストレージ(SSD・HDD)」
ストレージとは、パソコンのデータを長い期間保存するためのパーツを指します。動画編集用のノートパソコンでは、ストレージの種類と容量が重要です。ストレージには、SSD(ソリッドステートドライブ)とHDD(ハードディスクドライブ)の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
SSDは高速なデータアクセスが可能で、動画編集ソフトやOSの起動に適していますが、価格が高いストレージです。一方、HDDは大容量なので、動画データなどの保存に適しており、価格が安いという特徴があります。動画編集では、SSDとHDDの併用が効果的です。速度の速いSSDにOSとソフトウェアを保存し、HDDで動画データを保存するとよいでしょう。
6.視認性に影響する「画面サイズ」
動画編集を行う際には、ノートパソコンの画面サイズも重要な要素です。大きな画面サイズを選ぶと、動画の確認や操作のしやすさが向上します。快適な操作性を求める場合は、15インチ以上の画面サイズを選ぶとよいでしょう。しかし、持ち運びやすさを重視する方や、外付けモニターをメインで使用する方の場合、14インチ以下のコンパクトなサイズでも問題ありません。持ち運びやすさと、作業の快適性のバランスを考慮して選択しましょう。
7.編集動画の素材で選ぶ「解像度」
動画編集の際には、編集する素材の解像度に合わせたモニターを選ぶことが重要です。4K動画を編集するなら、4K解像度のモニターを搭載したノートパソコンを選びましょう。4Kモニターは、画像がくっきりと表示されるので目の疲れを軽減する効果も期待できます。
4K動画の編集をしない場合はフルHD解像度のモニターで十分ですが、将来的に4K編集に移行する可能性を考慮して、4K対応モデルを選ぶのもよいでしょう。解像度が高いほどより細かいディテールの確認ができるので、細かな編集作業においても快適性が向上します。
8.外出先で動画編集をするならチェックしたい「バッテリー駆動時間」
外出先での動画編集作業が多い方は、バッテリー駆動時間の長いノートパソコンが適しています。長い時間バッテリーが持つモデルを選ぶことで、コンセントのない場所でも長時間作業を続けられます。モバイルバッテリーがあれば充電はできますが、ノートパソコンだけで完結できるほうが荷物が少なくて済みます。
目安としては、最低でも8時間以上のバッテリー駆動時間を持つモデルを選ぶと、1日の大半を外出先で過ごす方でも対応できるでしょう。現在は10時間以上持つモデルも多く販売されているので、よりバッテリーの心配をしたくない方はそちらを選択してください。
動画編集におすすめ!マウスコンピューターのノートパソコン
マウスコンピューターは、スペックをカスタマイズできるBTOパソコンを販売しています。ここからは、動画編集にも対応できる、おすすめのノートパソコンを紹介します。
※ 製品の情報や価格は2024年9月2日時点の情報となります。
1.DAIV Z4-I7I01SR-A
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-1360P プロセッサー |
グラフィックス | インテル® Iris® Xe グラフィックス |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 500GB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 14型 |
通常価格 (税込) |
189,800円 |
DAIV Z4-I7I01SR-A
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DAIV Z4-I7I01SR-Aは、マグネシウム合金ボディ採用でブランド最軽量の1kg未満を実現した持ち運びにもおすすめなクリエイター向け14型ノートパソコンです。
薄型のモバイルパソコンながら、生産性を大幅に向上させる最大4画面同時出力が可能です。持ち運ぶ機会が多く、家では複数の外部ディスプレイを接続し使いたい方におすすめです。
2.DAIV Z6-I7G60SR-A
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-13700H プロセッサー |
グラフィックス | GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU |
メモリ標準容量 | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 16型 |
通常価格 (税込) |
279,800円 |
DAIV Z6-I7G60SR-A
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DAIV Z6-I7G60SR-Aは、GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU搭載のクリエイター向けノートパソコンです。4K動画やCADなどにおすすめのNVIDIA® Studio 認定製品で、クリエイターワークフローにおいて高速かつスムーズなパフォーマンスを提供することが検証されています。
薄型のモバイルパソコンながら、4K-UHD対応テレビや周辺機器への映像出力ポートとして主流のHDMIを搭載しています。Thunderbolt 4とUSB 3.1 Type-C端子は、DisplayPort Alt Modeによる画面出力に対応しており、本体液晶と合わせて最大4画面のマルチディスプレイ環境の構築が可能です。
3.mouse K5-I7G50BK-A(動画編集向け)
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-12650H プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 2050 Laptop GPU |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 500GB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 15.6型 |
通常価格 (税込) |
185,000円 |
mouse K5-I7G50BK-A(動画編集向け)
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mouse K5-I7G50BK-A(動画編集向け)は、WQHD対応27型モニターと多機能マウスのセットで動画編集におすすめのセットモデルです。
マウスは自分好みにカスタマイズできる6ボタンを装備した多機能ワイヤレスマウスをセレクトし、作業の効率アップが期待できます。
4.DAIV R6-I9G70SR-A(動画・画像編集向けセット)
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i9-13900HX プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 Laptop GPU |
メモリ標準容量 | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 16型 |
通常価格 (税込) |
334,800円 |
DAIV R6-I9G70SR-A(動画・画像編集向けセット)
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DAIV R6-I9G70SR-A(動画・画像編集向けセット)は、直感操作で動画・画像編集が捗る左手用デバイス「TourBox NEO」とクリエイター向けノートパソコンのセットモデルです。
DCI-P3 100%対応の大画面16型液晶を搭載し、3D CAD・動画編集・写真編集などあらゆるクリエイティブ用途に対応します。
5.DAIV R4-I7G50WT-B (イラスト向け液晶ペンタブレットセット)
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-13620H プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4050 Laptop GPU |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 14型 |
通常価格 (税込) |
239,800円 |
DAIV R4-I7G50WT-B (イラスト向け液晶ペンタブレットセット)
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DAIV R4-I7G50WT-B (イラスト向け液晶ペンタブレットセット)は、13.3インチのコンパクトな液晶タブレット「Artist13.3 Pro」とクリエイター向けノートパソコンのセットモデルです。
動画編集では、手描きのアニメーションやモーショングラフィックスを作成する際に液晶ペンタブレットがあると非常に便利です。
さらに、カラーグレーディングや色補正を細かく調整する際にもペンの精度が役立ちます。
動画編集用ノートパソコンを選ぶ際のポイント
動画編集用ノートパソコンを選ぶ際は、コスパやスペックなどに関するポイントを押さ抑えることが大切です。ここでは、コスパやスペックを重視したノートパソコンの選び方や、リスクを回避するための注意点を解説します。
コスパやスペックのカスタマイズを重視するならBTOパソコンがおすすめ
BTO(Build to Order)パソコンは、ユーザーの要望に応じてスペックをカスタマイズできるパソコンです。BTOパソコンにすることで、動画編集に必要なスペックを細かく選択でき、余計なコストを抑えられます。
たとえば、高性能なCPUや大容量のメモリを選択し、グラフィックスは内蔵グラフィックス(GPU)を選択することで、コスパを高めることが可能です。予算に合わせて最適な性能を手に入れたい方はBTOパソコンを選択しましょう。
中古はリスクが高いので新品を選ぶ
動画編集用ノートパソコンを選ぶ際、中古品にはリスクが伴います。たとえば、バッテリーの消耗や、目に見えない故障があるかもしれません。また、中古品は保証が短い場合が多く、故障時のサポートを受けられないこともあります。
一方、新品は最新の技術や機能が搭載されているほか、メーカー保証が付いているため安心して使用できます。特に動画編集は高性能を要求される作業であり、信頼性と性能の高い新品を選んだほうがよいでしょう。
まとめ:動画編集用のノートパソコンはスペックを漏れなくチェックしよう
動画編集用のノートパソコンは、CPUやメモリの容量、グラフィックス、ストレージなどの選定が重要です。特にCPUは、動画編集をスムーズにするために重要なパーツなので、用途に合わせて慎重に選びましょう。
マウスコンピューターでは、多くの製品を国内で生産しています。さらに、3年間の無償保証や24時間・365日の電話サポートが標準で付帯しているので、安心して利用できます。この記事で紹介したノートパソコン以外にも、多様なニーズに応えられる製品を取り揃えているので、ぜひ公式ECサイトをチェックしてみてください。
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