リフレッシュレートとは、モニターに映し出される映像の滑らかさに影響する数値です。
数値が高いほど映像が滑らかになるのは確かですが、高ければよいわけではありません。目的に応じて適切なリフレッシュレートを選択することが大切です。
そのためには、リフレッシュレートの具体的な役割や数値の目安を認識しておく必要があります。この記事では、リフレッシュレートの概要や数値が高いことのメリット・デメリット、シーン別のおすすめリフレッシュレートや注意点を解説します。
さらに、マウスコンピューターのゲーミングPCから高リフレッシュレートに対応しているおすすめのパソコンもご紹介。ぜひ、チェックしてみてください。
※ 製品の情報や価格は2024年8月7日時点の情報となります。
- モニターのリフレッシュレート(Hz)とは?
- リフレッシュレートが高いメリット・デメリット
- シーン別!おすすめのリフレッシュレート
- リフレッシュレートに関する注意点
- リフレッシュレートの確認や設定を変更する方法(Windows11)
- マウスコンピューターのゲーミングPCから高リフレッシュレートに対応しているおすすめ製品を紹介
- まとめ:リフレッシュレートは目的に合わせて選択しよう
モニターのリフレッシュレート(Hz)とは?
まずは、モニターのリフレッシュレートの詳しい概要や、関連性の高いフレームレート(fps)について解説します。
リフレッシュレートとは「1秒で画面を書き換えられる回数」
リフレッシュレート(Hz)とは、1秒間で画面を書き換えられる回数を指し、モニターの画面が1秒間にどれだけ更新されるのかを示します。
例えば、リフレッシュレートが「60Hz」の場合、1秒間に画面が更新される回数は60回です。高ければ高いほど表示される動きが滑らかに見えます。リフレッシュレートは、動きの多い動画での臨場感やゲームの快適性に影響する重要な要素です。
一般的なモニターは60Hzのモデルが多いですが、ゲームに特化したゲーミングモニターでは、144Hz以上のものが主流になっており、最先端のモデルでは360Hzにも対応するものも存在します。
フレームレート(fps)との違い
フレームレート(fps)とは「1秒間に出力機器が生成・送信できる映像の数」を指します。フレームレートが高ければより細かく、滑らかな映像が表示可能です。
リフレッシュレートとフレームレート、どちらも映像の滑らかさに関わる数値であることは同じですが、「出力側」と「表示側」という違いがあります。
つまり、フレームレートは「パソコンなどの出力機器がどれだけの情報を送るか」なのに対し、リフレッシュレートは「モニターがどれだけの情報を表示できるか」という点で異なります。
出力機器により最大フレームレートは異なる
出力機器により最大フレームレートが異なるため、使用する機器に合わせてモニターのリフレッシュレートを検討することが大切です。ゲーム機で例を挙げると、PS4やNintendo Switchは、解像度がフルHD(PS4Proは4K対応)、フレームレートは最大60fpsまで出力できます。PS5は解像度が4K、フレームレートが最大120fpsです。このスペックに合わせてモニターのリフレッシュレートを検討します。
パソコンの場合、出力できるフレームレートは機器のスペックにより異なります。PCゲームを滑らかな映像で楽しむためには、高いフレームレートを出力できるパソコンと、高いリフレッシュレートに対応したモニターを選択することが重要です。これからゲーミングPCを購入予定の方は、昨今のトレンドである144fps以上を目安に選ぶとよいでしょう。
出力機器の性能をしっかりと確認し、その性能に見合ったリフレッシュレートのモニター選びを心がけることが大切です。
リフレッシュレートが高いメリット・デメリット
リフレッシュレートが高いと、映像のクオリティやゲーム体験で多くのメリットがありますが、コスト面や出力機器への負担に関するデメリットもあります。ここでは、リフレッシュレートが高いことによるメリット・デメリットを解説します。
リフレッシュレートが高いメリット
リフレッシュレートが高いと映像が滑らかになるので、被写体のブレが抑えられるメリットがあります。画面スクロール時の映像がスムーズになるので、映像の細かな動きを確認しやすくなるでしょう。特に、PCゲームをプレイする方にとって、高いリフレッシュレートは大きなメリットになります。
例えば、FPS(First Person Shooter)ゲームでは、敵の動きがより鮮明に捉えられ、照準を合わせやすくなります。格闘ゲームでは、一瞬のタイミングが勝敗を分ける場面での反応速度や精度の向上に効果的です。さらに、映像のクオリティも向上し、より臨場感を得られるのも大きな魅力といえます。
リフレッシュレートが高いデメリット
リフレッシュレートが高いことにはデメリットもあります。具体的には、消費電力やコスト面、出力機器への負担に関することです。
高いリフレッシュレートを設定すると、出力側・表示側共に消費電力が増えます。それに伴い、ランニングコストの増加や、ノートパソコンの充電の減りが早くなるなどのデメリットがあります。また、高いリフレッシュレートを表示するためのモニターやパソコンは、価格も高くなるのでコスト面の負担が大きくなりがちです。
さらに、PCゲームや高解像度の映像を楽しむ場合、出力機器への負担が大きくなり、劣化を早める恐れがあります。これらのデメリットも十分に理解し、適切な選択を行うことが大切です。
シーン別!おすすめのリフレッシュレート
ここからは、シーン別におすすめのリフレッシュレートを紹介します。どのようなシーンで活用したいかによって、適切なリフレッシュレートが異なります。自分の目的に合った数値を見つける参考にしてください。
通常のパソコン作業や動画鑑賞は30Hzで問題なし
通常のパソコン作業や動画鑑賞には、30Hzのリフレッシュレートで十分です。その理由は、日常の業務やネットサーフィンで高いフレームレートが必要とされるシーンは少なく、30Hzでも違和感なく操作・視聴できるからです。実際に、テレビ放送やYouTubeなどの動画は30fpsでの配信が主流となっています。
また、4Kで動画やゲームを楽しみたいけれども出力機器のスペックが十分でない場合、60Hzから30Hzに調整することで、動画視聴やゲームがより快適になるケースも考えられます。以上のことから、日常のPC作業や動画鑑賞では30Hzでの利用で問題ないでしょう。
動きの少ないゲームには60Hzで十分
動きの少ないゲーム、例えばシミュレーションやRPGでは、60Hzのリフレッシュレートで充分快適にプレイできます。なぜなら、画面内の動きが比較的少ないからです。
また、こだわりがそれほど強くないライトゲーマーであれば、動きの多いゲームでも60Hzで違和感なくプレイできるでしょう。60Hzはゲームの主要なリフレッシュレートとして広く使われてきたため、多くの方が慣れ親しんでいます。そのため、動きの少ないゲームやライトゲーマーにとっては60Hzで十分といえるでしょう。
FPSや格闘ゲームなどは144Hz以上
FPSや格闘ゲームのプレイには、144Hz以上のリフレッシュレートがおすすめです。理由としては、ゲーム側の進化により、144Hz以上の高リフレッシュレートに対応するゲームが増えてきているからです。また、ゲームのクオリティを最大限に楽しみたいプレイヤーにとって、144Hz以上のモニターは必須といえます。
FPSゲームでは、敵の動きを迅速にキャッチし、瞬時の判断で照準を合わせる必要があり、格闘ゲームでは、シビアな入力タイミングが求められる場面が多々あります。これらのジャンルをプレイする際は、144Hz以上のリフレッシュレートを選択すると有利になるでしょう。
ゲームへの熱量が高い方や、最高のゲーム環境でのプレイを求める方には、144Hz以上のリフレッシュレートを持つモニターをおすすめします。
リフレッシュレートに関する注意点
リフレッシュレートに関する注意点は以下の3つです。
・不具合を避けるためにフレームレートと設定を合わせる
・モニターを選ぶ際は出力機器のフレームレートを確認しておく
・モニターを選ぶ際はリフレッシュレート以外のスペックも確認する
ゲームの快適性や適切なモニター選びに影響する要素なのでチェックしておきましょう。
不具合を避けるためにフレームレートと設定を合わせる
出力機器のフレームレートとモニターのリフレッシュレートが一致していない場合、不具合が生じるかもしれません。具体的な不具合としては、スタッタリングとティアリングが挙げられます。
スタッタリングとは、映像のカクつきのことを指し、一瞬映像が止まったように見える現象です。ティアリングとは、映像の断裂や画面が二分割されたように見える現象を指します。
例えば、高フレームレートのゲームをプレイする際、モニターのリフレッシュレートだけ低いとティアリングが生じやすくなります。逆に、モニターのリフレッシュレートが高く、出力機器のフレームレートが低い場合は、スタッタリングが発生するかもしれません。
なお、近年ではリフレッシュレートとフレームレートを自動で合わせる「垂直同期(VSYNC)」や、モニターにGPUの映像生成を待たせる「G-SYNC」や「FreeSync」などの機能が搭載されていることもあります。もし搭載されている場合は、設定をONにしておきましょう。
モニターを選ぶ際は出力機器のフレームレートを確認しておく
モニターのリフレッシュレートだけでなく、出力機器のフレームレートも考慮しなければなりません。リフレッシュレートの高いモニターを購入するだけでは、十分なパフォーマンスを発揮できないからです。
例えば、144Hzのリフレッシュレートを持つモニターを購入したとしても、出力機器が60fpsしか出力できない場合、モニターに表示できるのは60Hzが上限です。この場合、出力機器の買い替えやグラフィックボードの入れ替えが必要になります。
このように、映像の滑らかさを高めるためには、モニターと出力機器の両方のスペックをしっかりと確認することが必要です。
モニターを選ぶ際はリフレッシュレート以外のスペックも確認する
モニターの購入を考える際は、リフレッシュレート以外のスペックも考慮しなければなりません。リフレッシュレートは映像の滑らかさに影響する重要な要素ですが、解像度や応答速度、パネル方式やモニターサイズも大切な要素です。
具体的には、4Kの高解像度ゲームを楽しむためには、リフレッシュレートが高くても解像度が低いモニターだと十分な美しさを堪能できません。また、FPSゲームのような早い動きが多いゲームをプレイする際には、応答速度も大切です。
以下の表は、チェックしておくべき項目と、ゲームを快適にプレイするためのスペックの目安になります。
チェック項目 |
影響 |
スペック目安 |
リフレッシュレート |
映像の滑らかさ |
60Hz以上、推奨は144Hz以上 |
解像度 |
映像の鮮明さ |
フルHD、推奨は4K |
応答速度 |
映像の遅延や残像 |
5ms以下、推奨は1ms |
パネル方式 |
色の再現性や視野角 |
IPS:バランスがよくおすすめ VA:コントラスト比が高いが応答速度が遅い TN:コストが安く応答速度が早いが視野角狭く画質も劣る |
モニターサイズ |
遊びやすさや臨場感 |
24インチ以上 |
上記の項目から総合的に判断することで、目的に合うモニターを選択できるでしょう。
リフレッシュレートの確認や設定を変更する方法(Windows11)
リフレッシュレートはモニター本体や説明書などに記載してありますが、現在設定されている数値や動作しているレート値は確認してみないと分かりません。
Windows11でリフレッシュレートを確認する方法は以下の通りです。
スタート(Windowsマーク)を右クリックする
設定を選択する
システム内にある「ディスプレイ」を選択し、「ディスプレイの詳細設定」をクリックする
ディスプレイの情報の項目で、リフレッシュレートの値を確認する。数値を変更する場合はプルダウンから設定したいHzを選ぶ
もし、複数のディスプレイを使用している場合は、「その設定を表示または変更します」の項目のプルダウンから、確認・設定変更したいモニターを選択してください。
マウスコンピューターのゲーミングPCから高リフレッシュレートに対応しているおすすめ製品を紹介
マウスコンピューターの「G-Tune」「NEXTGEAR」は、高性能・高品質なゲーミングPCブランドです。幅広いゲームを楽しむために必要なスペックを備えています。BTO(Build To Order:受注生産)に対応しているため、CPUやGPU、メモリ、ストレージなどを目的に合わせてカスタマイズ可能です。
※ 製品の情報や価格は2024年8月7日時点の情報となります。
プロゲーマーなどから支持を得ているゲーミングPC「G-Tune」
「G-Tune」は、多くのプロゲーマーやストリーマーから支持を得ているゲーミングPCのブランドです。
優れたデザインインターフェースと豊富なラインアップにより、高い品質ですべてのゲーマーを支えます。
▼ G-Tuneおすすめ製品
1.ゲーミングノートPC G-Tune E5-I7G50BK-A
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-13620H プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4050 Laptop GPU |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 500GB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 15.3型 |
通常価格 (税込) |
199,800円 |
G-Tune E5-I7G50BK-A
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G-Tune E5-I7G50BK-Aは、リフレッシュレート240Hz対応液晶パネル搭載の15.3型ゲーミングノートパソコンです。
パワフルなCPUで、ゲームをプレイしながらの動画配信にもおすすめです。
2.デスクトップ G-Tune DG-I5G60(ホワイトカラー5点セット)
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i5-14400F プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 500GB (NVMe Gen4×4) |
通常価格 (税込) |
259,800円 |
G-Tune DG-I5G60(ホワイトカラー5点セット)
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G-Tune DG-I5G60(ホワイトカラー5点セット)は、ゲーミングPC本体(RTX 4060 搭載)、液晶ディスプレイ(リフレッシュレート180Hz入力・高速応答速度0.2ms(MPRT)対応)、マウス、キーボード、ヘッドセットがセットになっているモデルです。パソコンでゲームを始めるのに必要なデバイスが揃っているため、初心者の方にもおすすめです。
高いコストパフォーマンスを実現する「NEXTGEAR」
「NEXTGEAR」は、AMDプラットフォームを採用することで高いコストパフォーマンスを実現したゲーミングPCブランドです。NEXTGEARのJGシリーズは、約9,000名を対象にしたユーザーアンケートにより決定された優れたシャーシとロゴデザインが魅力的です。
▼ NEXTGEARおすすめ製品
1.デスクトップ NEXTGEAR JG-A5G5A
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 5 4500 プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe) |
通常価格 (税込) |
119,900円 |
NEXTGEAR JG-A5G5A
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NEXTGEAR JG-A5G5Aは、ゲーミングPCをいちから揃える人におすすめの高コストパフォーマンスモデルです。
高リフレッシュレートのゲーミングディスプレイと組み合わせることで高速で滑らかな映像を楽しむことができます。
2.セットモデル NEXTGEAR JG-A5G60(スターター5点セット)
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 5 4500 プロセッサー |
グラフィックス | GeForce RTX™ 4060 |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 512GB (NVMe) |
通常価格 (税込) |
169,900円 |
NEXTGEAR JG-A5G60(スターター5点セット)
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NEXTGEAR JG-A5G60(スターター5点セット)は、ゲーミングPC本体(RTX 4060 搭載)、ゲーミング液晶ディスプレイ、マウス、キーボード、ヘッドセットがセットになっているモデルです。ゲーミングPCでゲームを始めるには、様々な周辺機器を揃える必要がありますが、マウスコンピューターが初めてのゲーミングPCに、特に人気のデバイスをセレクトしました。
まとめ:リフレッシュレートは目的に合わせて選択しよう
リフレッシュレートは、映像のクオリティやゲーム体験に影響する大切な要素です。高いリフレッシュレートを実現することで、滑らかで臨場感抜群の映像を楽しめるほか、ゲームの快適性も向上します。
ただし、高リフレッシュレートにするにはコストや出力機器への負荷がかかるため、目的や予算に合った数値やモニターを選択しましょう。また、フレームレートの数値が足りなければ、設定したリフレッシュレートで表示できないので、出力機器のフレームレートを確認することも重要です。
「現在のパソコンでは高いフレームレートが出ない」「GPU含め希望のスペックにカスタマイズしたい」という方は、マウスコンピューターのゲーミングPCをご検討ください。初心者向けのコストパフォーマンスに優れたモデルから、プロゲーマー向けのハイスペックモデルまで幅広く取り揃えています。
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