ミニPCは、デスクトップパソコンの小型版として販売されている製品です。コンパクトな筐体ですが、一般的な用途に十分な性能を備えており、設置スペースが限られている方やライトな使い方をする方にとって魅力的な選択肢といえます。
ミニPCは機種によって性能が異なるため、購入前にスペックを理解し、自分に最適なモデルを選ぶことが重要です。
この記事では、ミニPCの特徴やメリット・デメリット、選び方のポイントについて解説後、おすすめモデルを紹介します。ぜひ参考にしてください。
※ 製品の情報や価格は2024年9月17日時点の情報となります。
- ミニPCはデスクトップパソコンの一種
- ミニPCはおすすめ?詳しいメリットを解説
- ミニPCはおすすめしない?デメリットはある?
- ミニPCを選ぶときのポイントとは?おすすめスペックも紹介
- マウスコンピューターのおすすめミニPC3選!
- まとめ:ミニPCは省スペースに使いたい方におすすめ!
ミニPCはデスクトップパソコンの一種
ミニPCは、デスクトップパソコンの一種です。デスクトップパソコンとは、据え置き型のパソコンを指し、主にデスクの下や卓上などに設置して使用します。
デスクトップパソコンには、フルタワー型やミニタワー型などさまざまな種類があります。ミニPCは、その中でも最もコンパクトなタイプです。
一般的なデスクトップパソコンは筐体が大きいため、設置にはそれなりのスペースが必要になります。しかし、ミニPCは小さく、省スペースで設置できるのが特徴です。
ミニPCはおすすめ?詳しいメリットを解説
ミニPCのメリットは次のとおりです。
・コンパクトで設置の自由度が高い
・ラクに持ち運びができる
・一般的な用途に十分な性能を持っている
・必要十分な拡張性を備えたモデルもある
各メリットを具体的に解説します。
コンパクトで設置の自由度が高い
ミニPCは、一般的なデスクトップパソコンと比べて非常にコンパクトです。小型スピーカー程度のサイズは、デスク周りに自由に設置できます。
たとえば、デスクの上や本棚の隙間、製品によってはモニタの背面に取り付けることも可能です。
このように、狭い部屋や小規模オフィスでもスペースを有効活用できるのが、ミニPCの魅力です。
ラクに持ち運びができる
ミニPCの重量は、一般的に400〜1,000g程度です。これは多くのノートパソコンよりも軽く、片手で簡単に持ち運べます。そのため、室内での移動や引っ越しのときも負担が少なくなります。
オフィスと自宅の往復や、会議室への持ち込みなど、場所を選ばず使用できるところも魅力です。また、旅行や出張時にも気軽に持参でき、ホテルの部屋でテレビに接続しても作業ができます。
この携帯性の高さにより、ミニPCは多様なシーンで活躍します。
※ 外出先での使用には別途モニターやキーボード、マウス等が必要になります。
一般的な用途に十分な性能を持っている
ミニPCは、一般的な用途に十分な性能を備えています。たとえば、Webブラウジングや文書作成、動画視聴などには問題なく対応可能です。
多くのミニPCには、これらの作業を快適に行えるCPUやメモリ、ストレージが搭載されています。負荷の重い作業をしない方にとっては、小型で適度な性能を持つミニPCは魅力的な選択肢といえるでしょう。
なかには、簡単な動画編集やゲームなどにも対応できる高性能なミニPCも販売されているため、用途によってスペックを選択できる点もメリットです。
必要十分な拡張性を備えたモデルもある
ミニPCには、一般的な用途に十分な拡張性を備えたモデルが多く存在します。たとえば、外付けHDDやSSDを接続できる複数のUSBポートや、ディスプレイを接続するHDMIやD-SUBなどの映像出力端子を備えた製品もあります。
デュアルモニター対応のモデルもあり、作業効率の向上も可能です。また、有線LAN端子や無線LAN機能を搭載しているモデルも多く、ネットワークへの接続方式を自由に選択できます。
さらに、SDカードスロットを備えたモデルもあり、データの取り込みやバックアップも容易に行えます。
ミニPCはおすすめしない?デメリットはある?
ミニPCには、いくつかのデメリットがあります。まずは、高負荷な作業に対応できる高スペック製品が少ないことです。
筐体がコンパクトで大型の高性能なグラフィックス(GPU)などを搭載できないため、最新のパソコンゲームや複雑な3D画像処理には不向きです。たとえば、4K解像度でのゲームプレイや、大規模な3DCG制作などは難しいでしょう。
さらに、販売されているモデル数が一般的なデスクトップパソコンと比べて少ないため、自分に合うスペックやデザインの製品を見つけにくい点も挙げられます。
ミニPCを選ぶときのポイントとは?おすすめスペックも紹介
ミニPCを選ぶ際は、次のポイントを確認しましょう。
・CPU
・メモリ
・ストレージ(SSD)
・インターフェースの種類・数
・Microsoft Officeの有無
・BTO(Build To Order)の有無
それぞれ詳しく解説します。
処理スピードを左右する「CPU」
CPUは、ミニPCの頭脳として全ての処理を統括するパーツです。主なメーカーにはIntelとAMDがあり、IntelはCeleronやCore iシリーズ、AMDはRyzenシリーズなどを販売しています。
Core iシリーズとRyzenシリーズのグレードは数字で表され、3・5・7・9と数字が大きくなるほど性能が向上します。
Webブラウジングや資料作成など基本的な用途であれば、CeleronやCore i3、Ryzen 3で十分です。マルチタスクなどより高負荷な作業を行う場合は、Core i5やRyzen 5を選びましょう。
Core i7やRyzen 7以上は、複数のアプリケーションを同時に使用する場合や、動画編集、パソコンゲームなどの負荷の重い作業に適しています。用途に合わせて適切なCPUを選ぶことで、快適な作業環境を実現できます。
データ処理の効率に影響する「メモリ」
メモリは一時的にデータを保存し、CPUのデータ処理をサポートするパーツです。メモリが不足すると、アプリケーションの動作が遅くなったり、フリーズしたりする原因になります。
ミニPCの主なメモリ容量は、4GB・8GB・16GB・32GBです。Webブラウジングや文書作成程度なら4GB~8GBで十分ですが、Webブラウザで多数のタブを開きながら動画編集ソフトを使用するなど、複数のアプリケーションを同時に使用する場合は16GB以上がよいでしょう。
また、画像編集や3DCG制作などのクリエイティブ作業を行う場合は、32GBのメモリを搭載したモデルを検討するとよいでしょう。
読み書きのスピードに影響する「ストレージ(SSD)」
ストレージは、データやアプリケーションを長期保存するパーツです。近年のミニPCには、高速なSSDが採用されています。SSDは従来のHDDと比べてデータの読み書きが速く、起動時間やアプリケーションの起動が短縮される点がメリットです。
なかでも、M.2 SSDは高速で大容量データの転送にも適しています。ストレージ容量は、128GB・256GB・512GB・1TBなどがあり、保存するデータの種類や量に応じて選択します。
たとえば、Microsoft OfficeやWebブラウザ程度の利用なら256GBで十分ですが、写真や動画を多く扱う方は512GB以上がおすすめです。また、外付けHDDを併用することで容量を追加できます。
拡張性に影響する「インターフェースの種類・数」
インターフェースの種類や数は、ミニPCの拡張性を左右する要素です。多様なインターフェースを備えたモデルを選ぶことで、さまざまな周辺機器を接続できます。下の表は、主なインターフェースとその用途を解説したものです。
インターフェース |
主な用途 |
USB-A |
マウスやキーボード、外付けHDDなどを接続 |
USB-C |
高速データ転送やディスプレイ接続、給電などに使用 |
HDMI・DisplayPort |
外部ディスプレイやテレビとの接続 |
D-SUB |
古いタイプのディスプレイとの接続 |
LAN |
有線ネットワークの接続 |
SDカードスロット |
SDカードからのデータの読み書き |
複数のUSBポートがあれば、マウスやキーボード以外にも外付けHDDやプリンターを同時に接続できます。
また、高解像度に対応したHDMIポートがあれば、大画面テレビに接続してホームシアターとしても使用可能です。必要なインターフェースの種類・数があるのか確認して選択しましょう。
ビジネス用途なら「Microsoft Office付き」がおすすめ
Microsoft Officeは、文書作成ソフトのWordや表計算ソフトのExcel、プレゼン資料作成ソフトのPowerPointなどを含むアプリケーションです。ビジネスや学習に欠かせないツールとして、広く使用されています。
Microsoft Office付きのミニPCを選ぶメリットは、別途購入する必要がなく、すぐに使用できる点です。プリインストールされていれば追加費用なしで利用でき、インストール作業も不要なので、パソコンの購入後すぐに文書作成や表計算などの作業を開始できます。
プリインストールされていない場合でも、後から購入してインストールすることは可能です。とはいえ、ビジネス用途でミニPCを使用する予定であれば、Microsoft Office付きのモデルを選ぶとよいでしょう。
パーツをカスタマイズできる「BTOパソコン」がおすすめ
BTOパソコンはBuild To Orderの略で、注文時に好みのパーツを選んでカスタマイズできるパソコンです。ミニPCでもBTOモデルが販売されており、用途に合わせて最適なスペックを選択できます。
たとえば、動画編集をよく行う方はCPUとメモリを強化したり、大容量のSSDを選んだりできます。
また、BTOパソコンは、同スペックの既製品と比べて価格が安い傾向にあるのも特徴です。受注生産かつWebサイト限定で販売されていることが多く、コストを抑えられるためです。求めるスペックが既製品にない場合は、BTOパソコンを探してみるとよいでしょう。
マウスコンピューターのおすすめミニPC3選!
マウスコンピューターでは、国内生産で品質のよいBTOのミニPCを販売しています。ここでは、マウスコンピューターのおすすめミニPCを3機種紹介します。
※ 一部モデルは海外製造も行っています。
※ 製品の情報や価格は2024年9月17日時点の情報となります。
1.ライトな作業にぴったりの「MousePro CR-I1U01」
OS | Windows 11 Pro 64ビット ( PKIDラベル貼付対応 ) |
CPU | インテル® Celeron® プロセッサー 4205U |
グラフィックス | インテル® UHD グラフィックス 610 |
メモリ標準容量 | 8GB (8GB×1 / シングルチャネル) |
M.2 SSD | 256GB (NVMe) |
通常価格 (税込) |
82,280円 |
MousePro CR-I1U01
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|
MousePro CR-I1U01は、文書作成やWebブラウジングに適したミニPCです。インテル® Celeron®プロセッサーと8GBメモリを搭載し、ライトな作業全般に対応できます。
インターフェースに4K解像度出力に対応したHDMIポートを採用しており、高解像度ディスプレイでの作業も可能です。また、VESAマウントが付属しているので、ディスプレイ背面に取り付けられ、省スペース化を実現できます。
軽量コンパクトな設計のため持ち運びも容易で、オフィスと自宅の往復使用にも適しています。基本的な作業をこなすのに十分な性能を持ちながら、低価格を実現した製品といえるでしょう。なお、法人向けパソコンですが、一般の方でも購入可能です。
2.最大3画面出力可能「MousePro CR-I5U01」
OS | Windows 11 Pro 64ビット ( PKIDラベル貼付対応 ) |
CPU | インテル® Core™ i5-1235U プロセッサー |
グラフィックス | メモリー1枚時(シングルチャネル):インテル® UHD グラフィックス メモリー2枚時(デュアルチャネル):インテル® Iris® Xe グラフィックス |
メモリ標準容量 | 8GB (8GB×1 / シングルチャネル) |
M.2 SSD | 256GB (NVMe) |
通常価格 (税込) |
139,480円 |
MousePro CR-I5U01
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MousePro CR-I5U01は、従来から搭載されているHDMIとD-SUB端子に加え「DisplayPort Alt Mode」に対応したUSB3.1 TYPE-C端子を搭載。最大3画面の映像出力に対応します。
多様なシーンで活躍するコンパクトデスクトップをお探しの方におすすめのモデルです。
3.優れた処理能力を持つ「mouse CA-A5A01」
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 5 7530U プロセッサ |
グラフィックス | AMD Radeon™ グラフィックス |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 500GB (NVMe) |
通常価格 (税込) |
129,800円 |
mouse CA-A5A01
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mouse CA-A5A01は、高性能と省スペースを両立したミニPCです。6コア12スレッドのAMD Ryzen™ 5プロセッサーを採用し、複数のアプリケーションを同時に使用する際でも高いパフォーマンスを発揮します。
横幅約194mm、奥行き約150mmのコンパクトなボディも魅力です。最大2画面への同時表示に対応しており、効率的なマルチタスク作業を実現できます。
また、SDメモリーカードリーダーも搭載しており、ストレージ容量の拡張やデータの取り込みが可能です。高い処理能力と拡張性を備えているため、仕事用としてはもちろん、画像編集などのライトなクリエイティブ用途にも活用できます。
まとめ:ミニPCは省スペースに使いたい方におすすめ!
ミニPCは、コンパクトな筐体ながら基本的な用途に十分な性能を持つパソコンです。省スペース性と携帯性に優れ、さまざまな場所で使用できるメリットがあります。
製品を選ぶ際は、CPUやメモリ、ストレージなどのスペックを確認し、用途に合わせて検討することが大切です。また、インターフェースの種類や数、拡張性にも注目しましょう。
マウスコンピューターでは、高品質なミニPCを販売しています。今回ご紹介した製品以外にも、多様なスペックのモデルを販売しているので、ぜひ下記の公式サイトからご確認ください。