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3ds Max®やAdobe After Effectsでの作業効率の向上
メモリ不足によりAdobe After EffectsでフルHDの動画をレンダリングできない
スペック不足による、高解像度の動画レンダリングに限界がある
時間短縮による作業効率の向上
制作物のクオリティ向上
石川ホールディングス 石川 武氏(以下、石川氏): テレビ関係の映像制作、主に実写合成をメインにしたCGの制作をやっています。今、手がけているのがテレビとWeb系の動画制作などです。
マ: マウスコンピューターのクリエイターモデルをどのような業務で使用していますか?石川氏: 主にAdobe After Effectsで3Dと実写を合成するのに使用しています。最近では映像にエフェクトを加える仕事が多く、実写の素材をもらって、それをクリエイターモデルのPCに取り込んで、人の周りにエフェクトを追加したりと、届いてから2カ月間、使い倒していますね。
マ: 今までのPCと性能の違いを感じる作業は?石川氏: 前のPCでは、メモリ不足などで、フルHDの動画をAdobe After Effectsではレンダリングできないことが多々ありましたが、ハイスペックなクリエイターモデルではその問題が一気に解消されましたね。あと、非常に便利になったのがプレビューです。プレビューを利用して完成型をチェックしながらクオリティを高めていくのですが、再生されるまでの時間が驚くほど高速になりました。さらにAdobe After Effectsの3Dの処理は非常に重いため、今までのPCでは制作途中のチェックが難しく、クオリティを上げるのに時間がかかったのですが、クリエイターモデルならプレビューで再生できるため、作業効率がとてもアップしましたね。クリエイターモデルなら、最後のレンダリングも高速なので、納期が迫っているときには助かります。
石川氏: このほか、3ds MAX® (3DCGグラフィックスソフト)も仕事で使っているのですが、こちらも前のPCよりGPUの性能が上がっているので、GPUを使ったモデルのプレビューやライティングのプレビューが高速になり、業務の効率が非常にアップしています。時間の短縮を図れるのが一番の魅力ですね。それとクリエイターモデルの導入に合わせて、ワコム社の液晶ペンタブレット「Cintiq 21UX(DTK-2100)」を試しましたが、ペンの反応が素早く、液晶に直接描けるため直感的に使えるのが便利ですね。液晶画面が大きいので、本格的にイラストを描くときなどには非常に便利だと思います。
石川氏: テレビの仕事は非常に納期が短く、素材が来てから3~4日で完成という流れが多いため、安定性が重要です。PCに何かトラブルが起きたら納期に間に合わなくなってしまいますから。そのため、ハイスペックであることはもちろん、安定性も非常に重視しています。マウスさんのクリエイターモデルは、それらをローコストで手にできるのが大きな魅力ですね(注:マウスコンピューターは365日24時間サポートを実施している)。
石川氏: それと、今後はプレビューを再生するまでの速度がすごく大切になると思います。映像がハイビジョンになると、細かい部分の粗が非常に目立ってしまうので、その部分を制作途中のプレビューでチェックできる、CGの細かい部分まで精度を上げて作り込める、というところがクリエイターモデルでは便利ですね。
マ: マウスコンピューターのクリエイターモデルをどのような業務で使用していますか?石川氏: 主にAdobe After Effectsで3Dと実写を合成するのに使用しています。最近では映像にエフェクトを加える仕事が多く、実写の素材をもらって、それをクリエイターモデルのPCに取り込んで、人の周りにエフェクトを追加したりと、届いてから2カ月間、使い倒していますね。
マ: クリエイターモデルへの要望はありますか?石川氏: セットで購入できるiiyamaさんのディスプレイはキャリブレーションが取れないこともあって、若干、色関係のチェックが厳しいですね。あと、完成した映像をHDDで納品することもあるので、リムーバブルのHDDユニットがあると便利ですね。高速にデータ転送できる外付けHDDもあるとうれしいですが、データを受け取る相手も対応していないと意味がないので、どうしても現状ではUSB接続になってしまうのが悩ましいところですね。
マ: クリエイターモデルの魅力は?石川氏: 一番はコストパフォーマンスだと思います。あとは納期が短いのがいいですね。他社では、BTOでスペックを変更すると納期がかなり遅くなることもありましたから。急に仕事が増えたときも、すぐにマシンを追加できるのが魅力ですね。
マ: ご協力ありがとうございました。ここからは実際にクリエイターモデルを使用しながら、その高性能ぶりを紹介してくれた。ハイクオリティのCGが一瞬でレンダリングされている様子に、筆者はもちろん、担当編集、マウスコンピューターの担当者も驚きの声をあげるほど。どのような処理を実際に行ったか詳しく解説していく。
① V-Rayを利用した車のレンダリング
石川氏: GPUを利用できるV-Rayという3ds MAX® 用のレンダリングシステムがありまして、グローバルイルミネーション(間接的な照明も考慮してのレンダリング)をかけながら、プレビューを表示できるのが大きな強みです。ライトの位置を変えた場合でもリアルタイムに反映するので、制作が非常にスムーズになりますね。
② NVIDIA® PhysX による物理演算
石川氏: NVIDIA® PhysX(クリエイターモデルに採用のGPU「Quadro® 2000」に搭載されている物理演算技術)のおかげで、オブジェクトが吹っ飛んだり、壊れた瞬間だけ時間の流れがゆっくりになるといったアニメーションも時間をかけずに実行できます
(注:3ds MAX® にはNVIDIA® PhysX 用のプラグインがある)。
③ 炎のエフェクト
石川氏: (一瞬でリアルな炎が表示されて筆者や担当編集など一同が驚く)レンダリングしなくてもここまでプレビューで確認できるのが驚きですね。この作業は1フレームごとにHDDにキャッシュを貯めるので、大容量HDDも重要になってきます。
④ 恐竜の質感
石川氏: リアルなテクスチャーを一瞬で貼れて、色の変更も瞬時に反映できます。アニメーションもプレビューで確かめられます。
⑤ 複雑な風景のレンダリング
石川氏: 非常に作り込まれた風景のプレビューレンダリングもGPUだけで実行できます。グローバルイルミネーションの計算プラス、反射系などの効果までプレビューで確認できるのが凄いですね。今までは、食事に出かけられるほどの時間をかけてテストレンダリングをやって確認していましたから。わずか数分でプレビューできるうえに、光源を変えてもすぐに反映されます。
⑥ リアルな森林
石川氏: 4500万ポリゴンの森林も、わずか2分足らずで全部レンダリングできます。マシンパワーのない昔は、一部だけCGであとは写真を合成して森を作ったりしていましたが、今は全部CGで表現可能になりました。建築物がわかりやすいのですが、今までは建築物以外の木などは写真を合成、CGは建造物だけでしたが、今は全部作るようになりましたね。
このほか、Adobe After Effectsで、3D効果を含めた非常に重い動画を、高速にプレビューできる様子などを見せていただいた。実際に映画のようなCGが一瞬で表示されるのは、単純に驚くところ。石川ホールディングスでも、今まではレンダリング専用のサーバーを使っていた作業を、クリエイターモデルによってPCだけで完結できるなど、かなり作業の効率化が図れているという。クリエイターモデルは、プレビューの高速化によって、これまでレンダリングにかかっていた時間を短縮し、作業効率とクオリティ向上に大いに役立つ存在といえるだろう。
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